第5話 取るべき行動

 私、星野希星きららに取るべき行動は2つ。


 1つは、公表をして、一躍時の人となるか、

 もう1つは、公表はしないで、裏でひっそりと楽しむかである。


 公表をすれば、一時の名声は得られるであろうが、

金が得られるかは別だろう。


 金を多量に得られたら、スキルを使って騙し取ったと、

言われるのが関の山である。


 そう私のとるべき行動は、後者の地味に地下に潜って、

裏でひっそりと楽しむのが、最適だろう。


 そうだな、まずは遠藤愛に、NO1の座から降りてもらおうか、

あいつ、自分が1番人気あると思って、上から目線だし、

リーダー気取りで、人に指図をするのが気に食わない。


 そうだ、私と順位争いをしている、前田真里に確か、

ジャーナリストのファンがいたなあ、やつなら遠藤愛の、

裏情報知っているかもしれないから、

やつにやらせてみるか、うまくいけば両者共倒れだし。


 早速、星野希星きららは実践に移すことにした。


 こうゆう時、ファンクラブリストはありがたい、

会員ナンバーから、自称の名前、職業もわかる。


 「ふーん、あいつの名前田中慶介て言うんだ」


 私は、コンサートが終った後、田中慶介に声を掛けた。


 「田中さん、2人きりでちょっとお話がしたいのですが時間ありますか?」


 「なあに? 前田真里のファンから、自分の所へ来てくれとでも言うの?」

 

 「いえ、遠藤愛さんの噂で相談をしたいなあと・・」


 「わかった、この先の名画喫茶ゴッホで落ち合おう」


 こうして、私と田中慶介は喫茶店で落ち合うことになった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る