Episode11 砲艦外交

 中世にガリオン船が発明されてから砲艦外交という言葉が誕生した、昨日の使者が来た事は砲艦外交では無いが威嚇に値すると考えている。

 つまり、こっちからも軍事戦力の示しとしての対応が出来るという事だ。何故って?

 正当防衛だから。

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 新島側にある軍港には4日前に入港したばかりのアイオワ級戦艦の5番艦イリノイと独自で造船した大蛇(おろち)型迎撃用護衛艦1番艦の大蛇(おろち)が錨を降ろしていた。

「やっぱり、戦艦が1隻あるだけでもモチベーションが上がるわ」

 乗艦タラップから5番艦イリノイの甲板に上がり最高品質の眼というカメラに主砲や対空兵装を焼き付けているとゼロの声が聞こえた。

「あ、ここに居たのか」

「お、おう!ゼロじゃないか」

「お、おう。って、来ちゃダメやった?」

 関西弁の上目遣いは最高やわ、って言っても俺の関西生まれだった。

「いいや、全然。大丈夫」

「そう、あ!それでどうするの?」

「何が?」

「任意同行の件」

「ああ、その事か」

 行き方不明、ココがどこなのか不明と来て情勢も不明……。こんなんどないって言うネン‼無理がありすぎるわ‼

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 3日後、イリノイの甲板にはチェリーの部隊を防衛部隊として島に残した人数以外の兵士が乗って居た。これから、砲艦外交をするためだ。

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