三人用/【吐き露わし編①】
この台本は【
ついに!初デートです!!
やったね!!✌️
舞台は ヨコスカ です〜
(作者 ダイスキな街を舞台に書かせて頂きました)
不器用ながらにも【恋人】をエスコートしていく
───────────
▶始めに
・台本の自作発言、作品の転載、登場キャラクターの性転換、台本の内容が壊れるような行為は禁止❌です。
・使用されるときは、不特定多数の目に入るところ(コメント欄やキャプションなど )に『台本タイトル』『作者名』の
・そのほかの細かい お願い事は【台本利用上のお願い】のページ(▶https://kakuyomu.jp/works/16816700427787953461/episodes/16816700427788115278)を読んでください。
──────────
【比率】
男声 1人:女声 1人:不問(ナレ)1人
【上演 時間】
35分〜40分程
【登場キャラ】
♀
▷22歳
▷とある村の
▶喜怒哀楽がはっきりしており、押しに弱いので残念美人なところがある。
【恋人】との初デートに緊張しながらも相手と向き合い支えたい。と張り切っている。
♂
▷25歳
▷国防陸軍 所属の幹部士官(
▶常に不機嫌な顔つきで、話し方もぶっきらぼう。それでいて、不器用。
不器用ながらも【恋人】との初デートに心なしかうかれている。今作も頑張って
不問 N(ナレーション)
▷長文が読む得意な人にオススメな役。この役なきゃ台本が回らない。
街の中の情景などを説明するシーンが多めなのでご注意ください。
──────────
〜ロングタイトルver.〜
▷不機嫌なお見合い相手と、お出かけしながらココロの
〜ショートタイトルver.〜
【
───────────
────────
──2078年の
N:寒い中、やさしく暖かな日差しが、
ザザァ……ザザァ……と寄せては引いていく波の音が聞こえる海に面した街に──
絢乃:これ、ペリカンですか?
諭:いや、カモメだ
クチバシの下に袋がないだろ
絢乃:たしかに……言われてみれば、ないですね
諭:カモメの水兵さん という曲があるくらいだからな。
このキャラクターは、海軍カレーの宣伝マスコット【スゥカレーくん】だ
絢乃:すぅかれーくん……
N:駅の改札を出たすぐ手前に建っている水兵服を着たカモメの石像の前で、
絢乃:不思議な
諭:私からすれば お世辞にも可愛いとは言えん
絢乃:……ふふ、
でも、セーラー服なのはこの街を
諭:そうだな。この街は海を
絢乃:ご苦労さまです、すぅかれーくん
諭:……
絢乃:え?このコのぬいぐるみですか?そうですね……
諭:あ、いや、すまない。今のはなかったことに──
絢乃:いえ、見てみたいです。どんな感じなのか見てから判断します!
諭:そうか。じゃあ、観光のあとになるが、お
絢乃:はいっ!
N:そう、今日は二人が恋人の関係になってから初めての日帰り観光地巡り……
いわゆる『デート』である。
(間)
N:時はさかのぼり。
このデートの約束が交わされたのは、年明け後の
その日も通話で互いの近況を話していた。
諭:『……とまあ、私は北関東の実家には戻って来れているが、4日から基地に戻って仕事はじめ だ。
絢乃:……本当に
諭:『……
絢乃:あ、いえいえ!仕方ないですよっ
両日とも平日でしたし、お忙しいのは重々 理解してますから!
諭:『……そうか。でも、物分りが良すぎるのも私は不安だ。恨み言なら いくらでも受け止めるからな』
絢乃:だから、大丈夫ですって。
あの日の夜、
諭:『……私もだよ。
あの日は、周りの目を盗んで部隊室を抜け出すのに苦労したし、めずしく外は雪が降っていてな。
まあ、寒さなんて気にならなかった。貴女が楽しそうに話してくれて心が救われた。来年こそ、一緒に過ごそうな』
絢乃:ま、
諭:『
絢乃:なんでもありませんっ!
《いつも、そうやって恥ずかしげもなくアタシが喜ぶようなこと言うんだから……》
N:
絢乃:……年始早々に
諭:『ん?ああ、大変か。……まあ、いつ
絢乃:その、
諭:『特にこれと言ったことはしないさ。宿直室で待機してるのが
絢乃:
諭:『今回は私が任されている小隊の部下もいる』
絢乃:部下さんと過ごされるんですね……
絢乃:心の声
《部下さんって聞くと、やっぱり、あの女の人を思い出しちゃうな…。
諭:『──
絢乃:え、はい?何でしょうか
諭:『部下と言ったが、
絢乃:え、あっ、ごめんなさい!アタシ、
諭:『そうなのか?
まあ、貴女が不安に思う要素は除いておこうと思ってな。私と共に待機するのは
絢乃:そうなんですね。わざわざ、紹介してくださって ありがとうございます
諭:『礼を言われることじゃない。何せ、貴女と私は恋人なのだからな』
絢乃:こっ!?…っ、くぅ〜〜〜〜!!///;;
N:イヤホン越しに好みの声でさらり…と落とされる
諭:『どうした?足でもしびれたか』
絢乃:な、なんでもないです……
N:音声通話なので、
諭:『ああ、
絢乃:え、はい、なんでしょう?
諭:『二月になってしまうが、土日とも予定を空けといてくれないか』
絢乃:あ、お休みが貰えるんですか!
諭:『ああ、一応な。何事もなければ、特別外泊の申請も通るはずだ』
絢乃:……その、久しぶりですね
諭:『そうだな。三ヶ月ぶりだ』
絢乃:嬉しいです。
……あ、お母さんに話しておきますね。夕飯を用意して貰えるように──
諭:『いや、そのことなんだが。悪いが、
絢乃:えっ……、じゃあ、なんで予定を空けてなんて言うんですか……?
諭:『えっと、そのだな……
(咳払い)……休暇の日、私と行ってほしい所がある』
絢乃:行ってほしい所……?
諭:『そうだ。
だから、お金や時間を使ってもらうことになるが、都内まで出て来てほしい』
絢乃:……!!
絢乃:心の声
《それって、つまり!!デートのお誘いってやつですよねー!?わっわっ、どうしよう!!……今まで、村の周辺を散歩したり、家でゆっくり会話したりしてばかりで、恋人(?)らしいことなんてなかったのに、ついに!ついに!!》
諭:『……ダメだろうか』
絢乃:行きますっ!!
諭:『そ、そうか?』
絢乃:喜んでお受けします!
時間も貯金も使って会いに行きますっ!
諭:『……ありがとう』
絢乃:お礼なんて言わないでください。アタシのほうこそ誘ってくださって、ありがとうございます。
諭:『どういたしまして。
……(ため息)弟たちが騒いでいるようだ。また、乱入されると面倒だからな。今夜はこの辺りで。
詳細は、またおって連絡する。
絢乃:はいっ、
諭:『ああ、また連絡する。それまで、
絢乃:はいっ、
諭:『ありがとう。おやすみ』
N :通話が終了する。
それを『デート』と数えないならば、初めての都内での外出なのだ。
(※宣伝 失礼します!ぜひ【スレ違い編】①~④を読んでみてくださいね)
(間)
── 通話が終了しました。(一〇時間前)
絢乃:メッセージ
[おはようございます]
[今。地元の大きな駅から高速列車に乗りました]
諭:メッセージ
[おはよう。晴れてよかったな。]
[了解。 電車が止まらないことを願うよ。]
絢乃:メッセージ
[
[アタシの村なら鹿やタヌキの影響で止まりますけど ]
[さすがに高速列車は落雷とかないかぎり、大丈夫ですよね??]
諭:メッセージ
[落雷で済めばいいが、
[そうなると、私も仕事をしなければならないし休みが飛ぶかもな。]
絢乃:メッセージ
[えっ]
[それは困ります!!!!]
[騒動…都会…コワイ]
──諭が[大笑いしているクマのスタンプ]を送信しました。
──絢乃が[泣いている仔ネコのスタンプ]を送信しました。
N:そんなわけで、念入りに
二人は無事にトウキョウ駅で落ち合い、カフェで軽く一服してから目的の街まで私鉄の電車で移動。その後、現在に至った。
絢乃:……にしても、この駅の辺りは静かですね
諭:この駅の周辺は、観光客向けではないからな
もっぱら観光客が利用するのは中央の名がついた別の駅だ。ここは見てのとおり、タクシーとバスの乗り合い所だ
絢乃:そうなんですね。
……でも、カメラ持った人とか居ますし海の写真でも撮られるのですか?
諭:
絢乃:気がつくこと、ですか?
諭:そうだ。駅の周辺にだいたいはあるはずの建物がないとは思わんか
絢乃:……えっと、コンビニですかね
諭:まあ、コンビニもないが。それとは別の建物だ
絢乃:うーん……、えっと……
諭:思い当たらないか?小さくても、大きくても
絢乃:駅の辺り……、あっ、お
諭:(微笑む)正解だ
絢乃:なんででしょう?なにか、理由があるんですよね
諭:もちろん、ある。ちょっと、海のほうに歩こうか
絢乃:あ、はいっ
N:ずんずん、進んでいく
諭:ほら、この駅の周辺に警察がいない。あれが理由だ
絢乃:……わぁ!大きい船……!
諭:ああ、この識別番号ならば、護衛艦の最大級『ズイカク』だな。
我がニホン国が保有する最大の
言い換えるなら、ヘリコプターを
絢乃:なるほど……
絢乃:心の声
《
N:かなりの思い違いである。
ただたんに、
しかし、そんな
諭:……そして、その周辺にあるのが、この街が誇る海の
絢乃:すごい、ですね。
かなり、広そうですし……
しかも、こんな大きな乗り物が海の上を動いているなんて……
諭:ああ、
この基地があるから東の海は
絢乃:東の海の護りがこの基地なんですね。そうすると、西はどこが?
諭:西は『クレ』と『マイヅル』だ。南が『サセボ』、北は『オオミナト』だな
絢乃:なるほど、勉強になります。……海軍の皆さん、日々のお勤め ありがとうございます
N:
絢乃:(頭を上げて)……あ、もちろん。
ここ数年の平穏、外国の
諭:……改めて、礼を言われると胸の奥が落ち着かんな
絢乃:え、そういうものですか?
諭:そういうものさ
絢乃:もしかして、照れてます?
諭:な、照れてなどない
絢乃:本当ですか〜?(ニヨニヨ)
諭:本当だッ
絢乃:ふふ、そうですか
諭:心の声
《お世辞にも。私の手は
いくら彼女と恋仲だと言えど、
なのに、
絢乃:あっ、あっちに大きなモニュメントがありますよ!──
諭:(小声)……惚れた弱みだな。
絢乃:
諭:ん?ああ、それは──
(間)
N:さて、街を散策して時には写真を撮り、
それから二人は、ヨコスカの名所。歴史に興味がある人ならば一度は訪れるであろう場所へとやって来た。
絢乃:ここが…、
諭:そうだ。我が国の国有財産にもなっている。
【ミカサ】という
今から約150年前には【ミカサ】は実際に海上を進んでいた
絢乃:150年前……!
アタシ、ここに来るまでのあいだにも、
諭:ここは、もっと凄いだろう
絢乃:ええ、とても!
N:なぜ、
山と畑に囲まれた田舎育ちの
絢乃:あ、
あの、人物の石像って……
諭:ああ、あれは帝国時代の海軍の名将軍として語り継がれている【司令長官】の石像だな
絢乃:しれいちょうかん……?
諭:そうだな…、説明すると難しいのだが、まあ、この【ミカサ】に関わる主役だな
絢乃:主役…、とりあえず、すっごく偉い人の石像というのは理解できます!
諭:まあ、それでいいと思うぞ
N:これから
──二人は券売機のある
諭:ここで入場チケットを買って、あそこの施設員に見せれば入館できる
絢乃:大人が600円ですね。(チケットを買う)
……あれ、あそこって?
諭:ああ、船乗り場だな。
自然と歴史を学ぶことのできるサルシマという無人の離島に行けるのだが、行くには専門のフェリーで向かう
絢乃:サルシマ!
諭:興味があるか?
絢乃:あ、はい…//
行けるなら行きたいなー、とは思っちゃいました
諭:では、そうしようか。
チケット売り場で今日の
絢乃:あ、アタシもご一緒します……!
(間)
N:数分後。
絢乃:…予約が必要だったなんて知らなかったです…
一般向けの
諭:残念だったな。
予約が必要なのも、船を整備する時間を確保する理由もあるだろうし、タイミングが悪かった
絢乃:…チケット売り場に貼られてた紹介資料を見たら、なおさら、興味が出ちゃいました……
自然にできた
諭:心の声
《…こんなに残念がっているのは初めて見た。私としては、
諭:……また来よう。今度は、しっかりと予約してな
絢乃:次が、あるんですか……?
諭:?、…ないと思ったのか
絢乃:あ、いえ!ごめんなさい!あ、えっと、その…今の言葉は気になさらないでください!本当に!またの機会に、ですもんね!
諭:……ああ、そうだ。またの機会に、だ
N:
(間)
諭:
絢乃:あ、結構、急な階段なんですね。
……ヒールのある履き物はやめた
諭:山ではないが足元には注意が必要だ
絢乃:そうですね。街中を散策するにもヒールだと疲れちゃって、
諭:別に、疲れたら休めばいい
絢乃:それもそうですけど……
(受付員「いらっしゃいませ、記念艦【ミカサ】にようこそ。大人2名ですね。パンフレットはそこにありますので、ご自由におとりください」)
N:話しながらも鉄階段を登って、受付員にチケットを渡し、来場印を押してもらう。案内されたとおりにパンフレットを手に取る二人。
諭:よし、今年は大丈夫そうだな。
(パンフレットを閉じる)
絢乃:は、はい。よろしくお願いしますっ
絢乃:心の声
《
──見学開始。
絢乃:わぁ…すっごく大きな板ですね…!
諭:実際の
色が黒いのは、
絢乃:えっと、つまりは、このうえをいろんな人が歩かれたんですね
諭:そうなるな
絢乃:凄いですね。……あ、この機械!
諭:モールス信号を送る機械を復元したものだ。この部分を押せば……
N:手慣れた様子で、機械のスイッチを操作して長音と短音を鳴らす
絢乃:えっと…、トゥーーの長い音があって、トゥが短い音で……
諭:(咳払い)……行こう、まだまだ見てほしいものがたくさんあるからな
絢乃:え、
N:どういうわけか、
(間)
絢乃:…あれ、この金属板……
諭:ああ、この場所で
絢乃:(手を合わせて、黙祷)
……150年前だとしても、この国を守ってくださった方が居た
諭:(胸に手を当てて、黙祷)
……そうだな。私も歴戦の方々に恥じぬ働きをしていきたい
N:そんなやりとりをしつつも、
そして、
そんなこんな施設の展示物を巡ること二時間。
──二人は【ミカサ】の上部で景色を眺めていた。
目の前には復元された羅針盤と、足元には偉人たちの立ち位置を紹介した銀プレートが貼られている。
絢乃:わあ!すごいですね……!
諭:なかなかの眺めだろう
絢乃:はい!ヨコスカの街がこんなによく見えるなんて…!
諭:今 見えている方角は、数年前の災害で手酷い状態に
この街も強く息づく街だからな。この【ミカサ】も修復専門の職員さんがたのお陰で、今も観覧できている
絢乃:こうやって何かを見ることができるのは、顔も名前も知らない方々のお勤めのお陰ですもんね……
諭:ああ、そうだな。
絢乃:……あの、
諭:私か?
私は、幼い頃から親や親戚たちの職務を全うする姿を見て育った。
絢乃:13歳ということは、
……あ、もしかして国を騒がせた出来事って
諭:知っていたか。
絢乃:ええ、たびたびドキュメンタリーとして報道されてますし……
諭:私は、あのテの報道番組の内容はあんまり好ましくないな
絢乃:それは、
諭:それもあるが……
あの作戦には私の父や、
世間の大半からしたら
恨まれて、
それでも、私は身内の背中を見てきた。国を
N:真っ直ぐな視線で、ヨコスカのなかでも賑わっている方角を見つめる
絢乃:……あの、
諭:うん?どうした
絢乃:アタシ、気づいちゃったんです
諭:なにがだ
絢乃:本当は、
諭:……
絢乃:なぜ、って凄くキラキラしてました。
いつも以上に
諭:(頭を搔く)
……あ〜〜〜、イカンなこれは……
絢乃:ま、
諭:(ため息)……すまん、いろいろ恥ずかしくなった。そんなに分かりやすかったか?
絢乃:ええ、そうですね。
この街を歩いているあいだにも引っかかる点はありましたけど、この
諭:そうか……、
絢乃:そ、そんなことありません!いろいろ お話が聞けて楽しかったです
絢乃:心の声
《難しい話もあったけど楽しかったのは事実だし、
N:
諭:……私は、中学生の頃までは海軍に行くつもりだった
絢乃:今とは、真逆ですね
諭:そうだな。
絢乃:覚えています。
諭:覚えていたか。
まあ、忘れられるような男ではないよな。
絢乃:ええ、いろいろ話をさせて頂きましたし……
その、海軍に入ろうと思っていた理由は、
諭:そうだな。
……元より私の父は『好きにしなさい』としか言わない人でな。
祖父や父。
当時の私も、それでいいか と思っていたのだ
絢乃:今の
諭:今と違う、か。
まあ、そうだな。
絢乃:(小声)海軍に所属している、
諭:この
N:
諭:……
おーい、頬が
絢乃:えっ!あ、ご、ごめんなさい。アタシったら……
諭:まったく。
絢乃:そ、そんなことありません!
あ、いえっ、なんでもないですっ!!
諭:ふっ、ははは……
絢乃:わ、笑わないでくださいっ
諭:すまん、すまん。まさか、私の話をそっちのけでそんな妄想をしていたとはな
絢乃:お話は、ちゃんと聞いてましたっ!
諭:
結局、海軍に行かなかったのは、例の奪還作戦も関係していたし、
絢乃:育成校なんてものがあるのですか?
諭:あるぞ。陸・海・空、どの所属にも幹部を育成する機関は存在する。
まあ、私が卒業した学園は少し……いや、だいぶ
絢乃:ということは、
諭:19歳になる年だから、そういうことになるな。
当時は、
絢乃:
諭:私は、私の立場を見くびる
理性的であろうと思い続けているが。いつ、タガが外れるか分からん。薄々、勘づいてはいるだろうが、私には暴力的な面がある。
正直、ロクな男ではないんだ。
絢乃:心の声
《こういう時は、なんて、声をかければいいの?
N:
絢乃:え、
諭:降りよう。さすがに冷えただろう
絢乃:…はい……
N:楽しかった気分が、どこか風の寒さに
カンカン…、カンカン…と、
諭:心の声
《もう、こんな時間か。お昼時だし、移動するかな。
にしても、つい、話しすぎて妙な空気になってしまった。
N:スタスタと先を行く
絢乃:
諭:
絢乃:アタシは、そういう部分もぜんぶ含めて、
諭:あ、ありがとう?
N:
絢乃:
アタシは、覚悟のうえで諭さんとお付き合いしていくって決めたんです!
暴力的でも、理性でがんじがらめでも諭さんは、諭さんです!だから!!
諭:!!(嬉しさのあまり 深呼吸をする)
……
絢乃:…あ、はっ、ご、ごめんなさい……
N:のんびりとした空気が
誰かが急に声を張り上げれば、何事かと視線が集まるのは自然なことだ。そんな
集まりかけた視線も、なんだ
背中をぽんぽんと叩き、子をあやすような手つきで
絢乃:…すみませんでした……
もう、大きな声 出したりしませんから離してください
諭:ああ、わかった
絢乃:……アタシの気持ち、嘘じゃないですからね
諭:貴女の言葉を疑ってはいないが。どうして、急にあんなことを?
絢乃:怒らないでほしいのですが……
諭:怒る?なぜだ
絢乃:なぜって、その、
諭:…………。
……そうか、だが、知りたいから話してくれ
絢乃:心の声
《今の言葉のマはなに?本当に話して、大丈夫かしら??》
(間)
N:
その事実を諭が知ったさいに、
(※番外台本【待ち伏せ編】参照)
(間)
絢乃:──支えになってあげて、と言われたんです
諭:はっ……?
絢乃:(深呼吸して)
……『
諭:(頭を搔く)……あの、お節介が……
絢乃:その時に『支える覚悟と、逃げる勇気』を教えて頂いたんです。
だから、アタシには隠さずに話してください。任務とか、お仕事の話は無理でも。
諭:(いろいろ堪えて)
……ダメな訳ないだろ。ありがとう、
私は、こんな性格だし。今後も我慢を
絢乃:はい。一緒に頑張っていきましょ
諭:ああ、よろしく頼む
絢乃:ふふ、……じゃあ、まずですね
諭:うん?
絢乃:その、手を、繋ぎたいです。
お仕事の時の服装じゃないから大丈夫、ですよね?
諭:(少し笑う)ああ、大丈夫だよ
N:少し恥じらいを見せつつ、そう願う
諭:ヒトサン ニィハチか。
お昼ご飯は、何にしようか
絢乃:あ、それなら食べてみたいお店のメニューがあるんです
諭:ほう?では、行ってみるか
絢乃:はい!ぜひっ
(間)
絢乃:語り
『
ふとした時に
街中を歩いていれば、知り合いなのか迷彩服の人と
──────────
不機嫌なお見合い相手シリーズ
三人用【
覗いてもらいたい内容がもっとありますので【吐き露わし②】に続きま〜す!
▶
──────────
台本 公開日/2024年1月30日(火)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます