仲直り



僕らはひとつの帽子をかぶってみようか

お互いの背中をぴったりと合わせて

二人分の頭は大きいけれど

帽子はそれよりもっと大きいから


僕らはそろって歩き出そうか

それぞれまっすぐ見える方向へ

帽子が左右に伸びに伸びきって

やがて二つの帽子になるまで


僕らは帽子をもとに戻そうか

ぎこちなく微笑を交わしながら

やがてそれが無理だと気づくまで

ああ僕らはあんなにも仲が良かったのに


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