第16話サッカー勝負
放課後になり、陽太はサッカー部の練習場に美月と一緒に来ていた。
周りには噂を聞きつけた生徒でいっぱいになっていた。
男子生徒「おい、来たぞあいつだ」
男子生徒「え?あいつが成金に喧嘩売ったやつか?」
女子生徒「え~なんかぱっとしないし、弱そう」
女子生徒「成金先輩の勝ち決定ね!まぁ成金先輩に勝てる男子なんていないよ」
陽太「じゃあいってくるよ美月さん」
美月「うん、怪我だけはしないでね」
陽太「わかっているよ」
練習場では成金が準備を終わらせて待っていた。
陽太「お待たせ」
成金「逃げずにきたことは誉めてやろう、だがしがし!この勝負には勝たせてもらう!!先攻
はそちらに譲ろうではないか僕は優しいからね」
陽太「ありがとうございます先輩(さてと、遊ぶこともできるが…少し本気を出そうかな…)」
そして勝負開始の笛がなった。
すると陽太がいきなり右に蹴り出したかと思うと、すぐさまそれに反応した成金だったが、
次の瞬間
ポスッとゴールが決まった。
成金「え?」
美月「へ?」
生徒たち「えええええぇぇぇぇぇーーーーー」
陽太がやったことは単純なことだった。
成金がボールに反応し足を広げた瞬間に、足と足の間にボールを蹴っていれる、いわゆるまたぬきという技だった。
男子生徒「なぁ今のまぐれか?」
男子生徒「まぐれだろ、じゃなきゃあのU-19
日本代表候補に選ばれた成金に一本取るなんて無理だろ」
女子生徒「次は成金先輩の攻撃の番だからさっさと取り返してくれるよ!」
女子生徒「成金先輩は優しいから譲ってあげたんじゃない?」
周りがざわざわしているなか
1人動けないでいた人物がいたそれは成金健司だった。
成金健司は確かに頭が悪かったがサッカーに関してはずば抜けて才能があった。人の力量が分かるのもその才能の一つであった。
成金(何なんだ今のは僕は間違いなく本気でやっていたなのに抜かれた…これは強い弱いのレベルじゃない次元が違う僕ではこの陽太くんには勝てない…)
そう思った成金は
成金「陽太くんだったね今回はすまなかった
僕の敗けだ」
そう素直に敗けを認めたのであった。
陽太「ん?そうですかでも謝るなら俺にではなく美月さんに謝ってほしいです」
成金「そうだな、美月くん今回は本当にすまなかった今日まででキミのことは諦めることにするよ!ってことで今回は僕の勘違いだったみたいだ!みんな集まってくれてありがとう!
もう終わったから解散していいよ!」
成金の鶴の一声で生徒は瞬く間にいなくなっていったのであった。
陽太「じゃあ俺もう帰るねまた明日美月さん」
陽太が帰ろうとすると
美月「待って陽太くん!」
と声がかかったのだった。
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