第14話アプローチの始まり

学校についた美月は、自分の席につくと隣にいる陽太の耳元で

美月「陽太くん勘違いしてるようだから言うけど…私には彼氏いないからね?」

陽太「ん?そうなんだ…てっきりいるのかと思ったよ(へ~以外だな美月さんほど綺麗ならいるかと思ったんだが…でもなんでそんなことを俺に言うんだ?)」

美月「あっちゃんとまっちゃんには彼氏いるんだけどね!…あのさ、陽太くん話変わるんだけど、お昼一緒に食べない?」そう美月が言った瞬間教室がシーンとなった、そうとは知らない

陽太は…

陽太「俺は別にいいけど…いきなりどうしたの?いつも真鈴さんと敦子さんの二人と一緒に食べてるでしょ?」

美月「駄目…かな?陽太くんのことをもっと知りたくて…(言ったー!私言ったよ!)」

陽太「俺のことを?まぁ、いいけど…(たまにはいいかな)」

この時美月は緊張で、陽太は鈍感すぎて気付いてなかったが教室はこれ以上ないくらいざわついていた、女子も男子も鉄壁の姫が異性である男子を食事に誘うなど、前代未聞の出来事に加え、男子のことは絶対苗字呼びだった美月が、したの名前で呼んでいると言う衝撃の事実に驚きを隠せないでいた。

男子生徒「うそだろ…」

男子生徒「何であいつなんだ?」

男子生徒「まじかよー…」

男子生徒「終わった…俺の青春…」

女子生徒「まって朝一緒に登校してた人じゃない?」

女子生徒「それ本当?」

女子生徒「あの子体育の時のじゃない?」

女子生徒「そうじゃん!それでじゃね?」

そして昼休みになった

陽太の教室には、噂を聞きつけた人で廊下までいっぱいになったのだが、いつも1人静かな場所で食べている陽太にはわかるはずもなく…

陽太(教室はやっぱり人が多いんだな)

と見当違いのことを考えていた。

美月「じゃあ食べよっか」

陽太「うん」

パカッと陽太が弁当を開けると…

美月「うわ~陽太くんの弁当とっても美味しそう陽波さんやっぱりお料理上手なんだね!」

陽太「あー確かに母さんは料理上手だけど、この弁当は俺が作ったんだよね」

美月「へっ?陽太くんって料理できるの?これ手作り感半端ないけど冷凍食品入ってないよね?」

陽太「うん入ってないよ朝は父さんも母さんも

弱くてねそれに俺の家は共働きで仕事を頑張って夜遅いこともあるから朝御飯と弁当を作るのは俺の担当なんだ」

美月「え?でも朝ってジムにいるんじゃ…」

陽太「俺美月さんにジム行ってること言ったっけ?」

美月「えっと…陽波さんに教えてもらったの」

陽太「(えぇ~母さん息子の個人情報を勝手に流さないでよ…)そ、そうなんだ、まぁ体を動かすことは嫌いじゃないしむしろ好きだからね毎朝四時起きかな」

美月「部活には入らないの?」

陽太「うーん、人との付き合いが苦手だし、体を動かすことはジムで間に合っているし、それに4時に起きるために早く寝ないといけないからねこの学校部活動に力いれてるから夜遅くまであるでしょ?」

美月「そうなんだね(よし、次に聞くぞ)ところで陽太くんって彼女いるの?」

陽太「彼女いない歴=年齢の俺だよ?いるわけないよ(何でそんなこと聞くのかな?)」

美月「そうなんだ♪(やった嬉しい!これはまだチャンスがあるってことだよね!!)」

陽太「それよりも早く食べた方がいいんじゃ…」

美月「そ、そうだね」

そうして食べ始めた二人だが…








  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る