第13話久しぶりの学校

朝、陽太はいつものように早く起き、朝御飯と弁当を作り終えジムに来ていた。

陽太「98…99…100、ふぅーダンベル終わりっと」

?「おい、ひな坊!」

陽太のことをひな坊と呼んだ人は、陽太と一緒にジムを始めた近所のおじさん近藤右近(こんどう うこん)さんだった。

右近「最近来てなかったがどうかしたのか?」

陽太「あっ右近さんご無沙汰してます、実は頭を怪我して5日間寝込んでたんですよ」

右近「は?おまっそれ大丈夫かよ!?筋トレしてる暇じゃないだろ!?安静にしとけよ!?」

陽太「もう治ったんで大丈夫です!」

右近「まぁお前がそう言うなら何も言わねぇけど何かあったら駄目だから、今日だけお前の筋トレ付き合ってやるよ!!」

陽太「ありがとうございますじゃあ次ベンチプレス140㎏なんでよろしくお願いします」

右近「おし!じゃあ補助やるぞ」それから数十分後筋トレが終わってジムから帰りシャワーを浴びた後、部屋で学校の準備をしていた陽太、その時、ピーンポーンと家のインターホンがなった

陽太「誰だ?宅配か?」

そして玄関を開けると

陽太「えっ??曙さん!?」

美月「陽太くん一緒に登校しよう?」

陽太「別にいいけど…(どういうことだ?何でこんなことに?)」そう陽太が戸惑っていると

美月「あっ陽太くんのお父さんとお母さんには許可とってあるから心配しないでいいよ!」

陽太「(父さん母さんが許可したんだ…)うん、わかった」

それから一緒に登校した二人だが、周りはどよめいていた。何せ曙美月はこれまで男と一緒に登校どころか告白してきた男子をことごとく振ってきたという鉄壁を誇っていたからだったが、その隣を歩いている陽太にも注目が集まっていた。

男子生徒「え!?あの鉄壁が男と登校だと!?」

女子生徒「隣の男子って誰?」

女子生徒「この学校にあんなやついたっけ?」

男子生徒「チックショー羨ましすぎるだろ!?」

男子生徒「鉄壁がついに崩壊か!?」

そんななか、近付いてきたのは、

渡辺「おはよー美月、影臼も」

野沢「みっちゃんおはよー影臼っちもおはよー」

美月「まっちゃん、あっちゃんおはよー」

陽太「渡辺さんに野沢さんおはようございます野沢さんその影臼っちってなんなのかな…」

野沢「あっごめんねーうち男友達には○○っちて呼ぶんだーもしかして嫌だった?嫌ならやめるけど…」

陽太「嫌じゃないよ?ただそんなふうに呼ばれたことがなかったから…」

渡辺「私のことは真鈴でいいよ」

野沢「うちも敦子でいいよー」

美月「むっ、陽太くん私のことは美月と呼んでください!!」

陽太「えっいいのかな?…じゃあ真鈴さん敦子さん美月さんで、あっ自分も名前呼びでいいですよ」


渡辺「私彼氏いるから彼氏以外は苗字呼びにしてるんだごめんね」

野沢「うちも彼氏以外は苗字呼びって決めてるから~」

陽太「あっすみません配慮が足りず…そうですよね…美人な三人には彼氏いますよね…本当にすみませんでした(はぁーやっぱりなれないことするんじゃないな…)それじゃあ俺は失礼します」そう言うと陽太は走っていってしまった。

美月「あっ陽太くん…行っちゃった…」

渡辺「あちゃー私ら邪魔しちゃった感じ?」

野沢「ごめんねみっちゃん…せっかく二人きりだったのに…」

美月「うん…大丈夫…また明日、は休みだった…はぁ…」

渡辺「あー影臼って何気に私らのことを美人って言ってなかった?(何か元気になるような話題をふらないと…)」

野沢「そうそう、美人三人には彼氏いますよねって…三人?まさか、美月も入っているんじゃ…」

美月「えっ!?私彼氏いないよ?」

渡辺「多分影臼の中ではいると勘違いしてるんじゃない?」

野沢「みっちゃんやばくない?男子って一度その人に彼氏がいるってわかると恋愛対象から外すって言うし…」

美月「うそ!?ヤバいじゃん!!どうしよ二人とも!!」

渡辺「まぁ私らにも責任あるし、手伝ってあげるよ」

野沢「うん、まかせてよ!みっちゃん!!」

こうして影臼陽太の攻略が始まったのだった。





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