第10話5日前
陽波「今日は、久しぶりに早く仕事が終わったから、晩ごはんでもつくろうかしら♪
今日の晩ごはんは、あの子とあの人が好きなホワイトシチューにしましょう♪」
とルンルン気分で帰って家についたときだった。
プルルップルルップルルッ…
陽波「あら?学校からだわ…はいもしもし影臼です」
先生「もしもし○○高校の○○と言うものなんですが、影臼陽太くんのお母さんの電話番号で間違いないでしょうか?」
陽波「はい、そうですが…」
先生「実はですね、今日、お宅の影臼陽太くんなのですが事故に巻き込まれたそうで職員が発見したときには血を流して倒れていたんですよなのでこちらの判断で救急車を呼ばせていただきました」
陽波「えっ?ウソ…息子は!息子は大丈夫なのですか!?」
先生「そのときの状況をまだ詳しく知らないのでなんとも言えませんが救急隊員の方が言うには出血が酷いのでなんとも言えないと…」
陽波「そんな…」
先生「救急車に運ばれたので行き先の病院をお知らせしようと思いお電話をさせていただきました行き先は○○病院ですので、そちらに向かっていただいてもよろしいでしょうか?」
陽波「はい…はい…わかりました今から向かいます…(陽太…どうしよう、あぁあの人にも連絡しないと…)」
プルルップルルップルルッ…
陽波「もしもしあなた?今時間いいかしら…」そう泣き声でかけた相手は、陽波の夫で陽太の父影臼電太郎(かげうす でんたろう)だった。
電太郎「(陽波のこの声は尋常じゃ無いな…)どうしたんだ?陽波がかけてくるなんて珍しいな何かあったのか?」
陽波「陽太が…陽太が救急車で運ばれたらしいの…もしかしたらと思うと私、私…うぅっ」
電太郎「そうか…そんなことが…大丈夫だよ陽波あの子はそんな弱い子じゃない何せキミと僕の子じゃないか!」
陽波「うん…ぐすっ…そうね!」
電太郎「とにかく病院教えてくれる?僕もそっちに向かうから、それまで待って欲しい」
プロロンッ
電太郎の仕事は声優であるその道30年の大ベテランでアニメやナレーション業など幅広く活躍されている声優であった。今日の仕事は、新人の育成研修だったが、
電太郎「今日はこれで上がってもいいですか?
息子が事故に遭ったみたいで…」
仕事仲間「えぇっ!?息子さんが!?いいに決まってますよ!早くいってあげてください、
後のことは僕らに任せてください!」
車を走らせて数十分後電太郎は病院につくと入り口へと向かったすると、
陽波「あなた!」
電太郎「陽太は?どこなんだ?」
陽波「今、集中治療室で頭の傷を縫っているわ
三針縫うそうよ…」
電太郎「そうか…陽太を信じて僕たちは待っておこう…」
陽波「えぇ…そうね…」
数分後
赤いランプが消えて集中治療室から人が出てきた。
陽波「先生…陽太は…」
先生「無事終わりましたお疲れ様でしたあとは本人が目覚めるのを待つだけです」
陽波「よ、良かった~ありがとうございます先生」
電太郎「ありがとうございます…良かったな陽波」
陽波「えぇ…本当に…」
プルルップルルップルルッ…
陽波「すみません失礼します…はいもしもし
あっ…はい…はい…わかりました主人にも伝えておきます、はい失礼します…」
プロロンッ
陽波「あなた確か明日休みだったわよね?明日学校側から説明と関係している生徒の保護者での話し合いがあるのいくわよね?」
電太郎「あぁいくよ」
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