第9話俺以外が、家族ぐるみの関係に

陽太「知らない天井だ…(あれなんで俺こんなとこにいるんだ)」ムクリと起き上がって周りを見てみると

陽太「病院?なんで病院なんかに…あっ!

思い出した曙さんを助けたとき倒れたんだった」

どうすればいいんだろうと思考を巡らせてると

陽太(ん?扉の向こうから話し声がどんどん近くなってきている?)

「…ーそうなんですね」

「そうなのよ…ー」

ガラガラガラガラ

?「本当、毎日御見舞いに来てくれてありがとうね美月ちゃん」

美月「いえ、こうなった原因は私にありますから…」

?「こーらっ、それは言わない約束でしょ?」

美月「はい…」

陽太「この声は母さんと曙さん?」

母「え?」

美月「っつ!?」

するとシャーーとカーテンを開けて陽太の母影臼陽波(かげうす ひなみ)と曙美月が入ってきた。

陽波「陽太目が覚めたのね!」

美月「陽太くん!」と声がしたかと思うとギュッと抱きつかれたのであった。

美月「良かった、良かったよ~」

と涙を流す美月。

陽太「(えっえっどういう状況なんだ!?なんかいい匂いするし、その…当たっているし…

ん?曙さん俺のこと陽太って言った?)あの、曙さん離れてくれると…俺風呂に入ってないだろうから…ね?」

美月「あっごめんつい…(何してんの私!?

感極まっちゃったのもあるけど!!いきなり抱きつくなんて…でも陽太くんってとってもいい匂いがしたななんか落ち着くというか、って何考えてんのあたし!)」美月が悶絶してるのを横目に

陽太「ところで母さん仕事はどうしたの?美月さんも今日は学校お休み?」

陽波「お休みをもらったわよ?こういう時ぐらい母親しないとね!」

美月「私は御見舞いが終わったら陽波さんに送ってもらう予定だったよ?」

陽太「さっきから気になってたんだけど…いつの間に俺の母さんと仲良くなったの?というかなんで曙さんがここに?」

陽波「はぁ~あんたねぇ一体どんだけ自分が寝てたと思うの?」

陽太「一日ぐらいかな?」

陽波「5日よ!5日!!」

陽太「うぇ!?そんなに寝てたの!?」

陽波それにね、美月ちゃんも心配して来てくれているのよそれも毎日!それなのにそんな言い方ないんじゃない?」

陽太「そうだね、ごめん曙さん、曙さんみたいな綺麗な人が俺みたいな目立たないやつの御見舞いに来てくれてとっても嬉しいよありがとう

そして母さんもありがとうね、それで…母さんと仲よしな理由は?」

陽波「それはねぇ…」

と話は5日前に遡る。







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る