第8話放課後2

話が終わり陽太が帰ろうとしたそのとき、

バキンッと嫌な音が響いた。

音の出所は、たくさんの木材や鉄パイプを支えていた金具が、その重量に耐えきれず壊れた音だった。

気付いた曙美月は、その場から逃げようとしたが、運悪くグリッと足を捻ってこけてしまう。

美月「痛っ!?しまっ、キャー!!!!」

陽太「まずっ!!(くそっ間に合うか!?)」

間に合わないと判断した陽太は、曙美月の上に覆い被さるようにした瞬間バラバラバラバラッドンッドンッドンッカランカランカラン…

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ポタッポタッポタッポタポタッ

陽太「曙さん怪我、ない?」

美月「私は大丈夫だけど!影臼くん血が出てるじゃん!!助け、助けを呼ばなくちゃ…痛っ(そうだった私足捻ったんだったどうしようこのままじゃ影臼くんが死んじゃう!!)」

そこに一番に駆けつけたのは美月のことが心配で近くに待機していた美月の友人二人だった。

渡辺「美月!大丈夫!?」

野沢「結構大きな音したけど…影臼っち怪我してんじゃん!ヤバくね!?」

美月「二人とも助けて!影臼くんが」

陽太「俺のことはいいから曙さんを退かしてくれないかなこのままじゃ曙さんも怪我してしまうし俺の血が曙さんについてしまうかもしれないし、それと足を怪我してるから保健室に連れていって欲しい」

渡辺「あっちゃん職員室いって先生たち呼んできて!!」

野沢「わかった!」タッタッタッタッ…

渡辺「美月、引っ張るけど少しだけ痛いの我慢してね!んっしょっと…影臼退けたよ!出てこれる?」

陽太「(あー血を流しすぎたかも…くらくらするし…目が霞んできた)えっと…足に木材がのっていて出られないんだよね…」

美月「えっ!?どうしよう、どうしよう…」

渡辺「そう言うことは早く言えよ!…うちらにも責任はあるし…」

陽太「ごめん最後の方良く聞こえなかっ…」

バタンッ

美月「影臼くん!!」

渡辺「影臼!?まずい美月動ける動けるなら

鉄パイプから退かしてて、うちは木材をどうにかしてどけてるから!」

美月「うん!わかった!」

野沢「先生たちこっちです!!」

陽太(曙さんたちの声が聞こえる…でもだんだん意識が…)そこで陽太の意識は途絶えた

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陽太の意識が途絶えた後

先生たち

「先生そっちの木材を持ってもらっても良いですか?一気に持ち上げましょう、せーのっ!」

ガラガラガラガラカランカランドシンッ

「息は…あるな、まずいな早く止血しないと…タンカー持ってきてくださいそして救急車に連絡をお願いします、それと親御さんにも連絡を!」

「タンカー持ってきました」

「頭を打っているので余り揺らさないように運びましょう」

「曙さんたちは残って事情を説明してください」

美月、渡辺、野沢「はいわかりました」

「曙さんは足を怪我しているそうですね…保健室で先生が来るまで待っていてください親御さんたちにはこちらから連絡をいれておきます」

ピーポーピーポー「救急車がつきましたー!」

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