第5話不注意

4時限目体育

【着替え中】

男子

「今日の曙さんも綺麗だったなぁー」

「そう言えばさ今日なんかボーッとしてたくね?曙さん」

「気のせいだろ?それよりも急ごうぜ次バスケだからあの先生怒ると怖ぇんだよなぁ~」

「そうだった!急ごう!」

その頃、陽太は体育館へ移動中だった。

陽太(曙さん大丈夫かなぁちょっと気にしすぎかなぁ少し気にはかけておくか…)

女子

渡辺「みっちゃん大丈夫?なんか今日ボーッとしてるじゃんあれの日?それとももしかして、朝あったこと気にしてる?」と着替えながら聞いてると、

野沢「まっちゃん、みっちゃん聞いてないよほらっ」と野沢が指差す方を見てみると…

美月(あぁどうしよ、仮に、そう、仮にそうだとしたらどうすればいいのかな?私が助けられた人ですっていっちゃうのか!?うわー恥ずかしいし…でもとっても綺麗な声だったなぁ~ずっと聞いてられるよ…今までなんでしゃべらなかったんだろ?何か理由があるのかな?)


渡辺「あっちゃ~完全に自分の世界にトリップしてるなぁこれは」

野沢「こんなみっちゃん見るの何気に初めてじゃない?初々しいねぇこんな時代が私にもあったなぁまぁみっちゃん見た目に反して中身は純情乙女だからなぁその男が悪いやつかどうかうちらが調べないとね」

渡辺「そうだねみっちゃんは私たちが守る!みっちゃんのお陰で私たち彼氏が出来たようなもんだし…恩は返さないとね!」チラッと時計を見る

渡辺「やばっ!もうこんな時間あっちゃん、みっちゃん戻して次の体育のバレーの先生遅刻者にはめっちゃ厳しいんだから!!」

野沢「うん!わかった!ほらみっちゃん!早く着替えて行くよ!」

美月「んぇ!?二人とも着替えるの早くない!?え!?もうこんな時間!?次の体育のバレーの先生遅刻者に厳しい先生だったよね!?

急がなきゃ!!」

渡辺「本当にうちらの話聞いてなかったんだね…みっちゃん…それさっきうちが言ったことなんだけど…」

野沢「まぁみっちゃんらしいといえばらしいけどねー!」そう言って着替え終わると三人は仲良く体育館に走っていった。

【体育館】

先生「男子はステージ側のコートを使ってバスケをその反対側のコートでは女子がバレーをするぞーじゃあ速やかに移動した後各々でストレッチして初めていいぞー移動開始」

男子「おっしゃぁやってやるぜ!」

男子「今日こそあいつに勝つ!」

女子「だるいねぇ~」

女子「そうだねそう言えばさ聞いた?2組の○○くんとうちのクラスの○○ちゃん付き合ったんだって~」

女子「え~ウソ~まじ~?…」

そうして始まった体育。はじめはなんともなく始まったが、授業の中盤にそれは起こった。

ことの発端は、陽太が入ってる体操服チームと相手のビブスチームが戦ってる時に起きたことだった。1ゴール差で焦っていたビブスチームがパスを出す時手元が狂ったのか味方とは別の方向に飛んでいった、その先には曙美月がいたのだった…その頃の女子はというと適当にチームに別れた後に試合をやっていたそして相手のチームのスパイクが美月に飛んでこようとした時

誰か「危ない!!!!」

美月「え?」

顔面直撃コースにバスケットボールが飛んできたのだった

渡辺、野沢「みっちゃん!!!!」

それにいち速く反応したのは陽太だった

近くにいたというのもあったが、美月を気にかけていた陽太は誰よりも早く反応することができたのだった。幸いだったのがバレーのスパイクがタイミングがずれたことで緩いボールになっていたことだった。

陽太はダッと走ると美月の後ろに立ち左手でバスケットボールを右手でバレーボールを弾いた

美月「きゃっ!」と後ろに倒れそうになったときトンっと背中に何かが当たる音がして、

陽太「大丈夫でしたか?」とあの綺麗な声がしたのだった。












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