第4話偶然は突然に
美月「(あれ?いつも起きてるのに影臼くん起きてない、起こしてあげなきゃ)おーい影臼くん一時限目始まるよ」そう言うと肩を揺する曙美月。
陽太「ん?あぁごめん曙さんありがとう」
美月「えっ?」
陽太「どうしたの?」
美月「えっあっいやその何でもないの何でもあははー(えっまってこの声って朝の人の声に似てる!?まさか…いやいやナイナイそんなことってある!?落ち着けー1回落ち着こう、
そう、あっちゃんとまっちゃんにからかわれたからそう聞こえただけよそうきっとそうだわ!)ふぅ~ごめんねいきなり取り乱したりして」
陽太「大丈夫だよ」
美月「っつ!、(やっぱり朝の人の声だ~どうしよ、えっ!?ていうかなんでいるの!?まってまだ決まった訳じゃない声だけ似てる違う人かもしれないしよし!さりげなく聞いてみよう…)ねぇ影臼くんってさー朝女の子助けてたりした?」
陽太「えっ?うん、したけど曙さんに見られてたのかー恥ずかしいな…ダサかったでしょ警察を呼ぶ真似なんて…(あれ?おかしいな周りには誰もいなかったような気がしたんだけど…まぁ俺が見落としてただけか…)」
美月「ぜんぜんそんなことないよ?助けるだけすごいと思うよ私は(あってんじゃん!!シチュエーションもそのまんまだし決定じゃん!!!いやまだ決定するのは速いこれを聞くまでは!!)ねぇ影臼くん」キーンコーンカーンコーンガラガラッガラガラッ
先生「おーし皆席につけ~一時限目英語を始めるぞ~」
陽太「ん?今なんか言った?曙さん」
美月「ううん何でもない…(しまった~聞けなかった)」それからというもの
一時限目英語
先生「じゃあここのページを曙、読んでくれ…
曙?」
陽太「曙さん」コソコソ
美月「へっ?あっはい!えーと…」
陽太「54ページ最初から読んで」コソコソ
美月「This is a pen…」
先生「良いだろう次からはちゃんと授業を聞くように」
美月「はい!すみませんでした!…ふぅ影臼くんさっきはありがとうね」コソコソ
陽太「いえ、それより大丈夫でしたか?なんかボーッとしてましたが…」コソコソ
美月「だ、大丈夫大丈夫(聞きたいけど聞けないしあーモヤモヤするー!!!)」コソコソ
2時限目国語
先生「この時の作者の心情を答えてください
では曙さんお答えください…曙さん?」
陽太「曙さん?呼ばれてるよ」コソコソ
美月「はっ!はい!えーと…」
陽太「憤りを感じてるだよ」コソコソ
美月「あ、憤りを感じてます」
先生「そうですね!正解です!」
美月「ありがとう…(めちゃくちゃ恥ずいんですけどー!でもしょうがないじゃん!?さっきから考えがまとまらないんだから…)」コソコソ
陽太「大丈夫?気分悪いなら保健室行かないと駄目だよ?(さっきから顔が赤いし熱でもあるのかも…)」コソコソ
美月「大丈夫大丈夫へーきだから(次こそはしっかりしないと…)」コソコソ
3時限目数学
先生「えーではこの問題を…曙さんお願いします…曙さん?」
美月「あっ!はい!えーと…」
陽太「13だよ」コソコソ
美月「13です!」
先生「さすが曙さんですねぇ正解です!」
美月「本っ当にありがとう!(やっぱり集中できない~まじ申し訳ない!)」コソコソ
陽太「誰にだって調子が悪いときがあるからねそういうときは助け合いだよ」コソコソ
美月「っつ!!(優しいかよ~)」
そして4時限目にそれは起こった。
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