第4話 (後編)
『ただいま』
『誰もいないね』
鍵を開けて家に入る。
暗い家の中には誰もいない。
お母さんはこの時間パートだろう。
拓弥さんは……なんの仕事してるんだろう?
『紫穂。拓弥さんってなんの仕事してるの?』
『うーん…どこかの会社の部長さんだよ』
『・・・拓弥さんが部長ってことよりも紫穂が親の会社を知らないのが驚きだよ』
『まぁ、それほどでも』
『褒めてないから』
靴を脱いでお風呂に向かおうとする。
それを拒むかのように紫穂が私の前に立つ。
『お風呂行かないの?』
『まずは着替え持ってこないと。制服また着るわけにもいかないし』
『そうだね』
紫穂に続いて二階に上がっていく。
紫穂が部屋のドアを開けて中に入る。
『紫穂の服ってどこに置いてあるっけ?』
『確か来海ちゃんの箪笥の中に…あ、あった。あれ?パジャマもあるじゃん。お父さんうっかりしてるなぁ』
『あはは。可愛いパジャマだね』
水色の生地にハート柄がついた可愛いらしいものだ。
私は無地とかが多い気がする。
『これサイズ合わなくてこの前捨てるつもりのやつだったんだけど…。もしかしたらお父さん今着てるの捨てたかも』
『うわぁ。まぁ、私の傘からあんまり気にしなくても大丈夫だよ』
『そうだね。ありがとう来海ちゃん』
二人ともパジャマを持って部屋を出る。
『来海ちゃん。今、すっごくイきたいと思ってるよね』
『うっ』
振り返って紫穂を見る。
紫穂は制服を脱いで下着姿になっていた。
『お風呂入る前に気持ち良くなっておこうか』
『紫穂ここ廊下…。お母さん達帰ってきたらどうするの…?』
『大丈夫。パートだったら晩御飯ギリギリまで帰ってこないと思うから。お父さんはいつも遅いから』
紫穂が後ろから私に抱きつく。
『来海も服脱いでくれる?ちゃんと感じたいでしょ?』
私は振り返らずに黙って制服を脱ぐ。
『抵抗しないね来海。それじゃあ、イカしてって言って』
紫穂の顔が私の肩に置かれる。
耳元で囁くように息を吹きかけてくるだけで私は気持ち良くなっていく。
紫穂は私の体を触っているが胸や下など感じやすいところは触らない。
ただ、私にわだかまりが溜まっていくだけだった。
『紫穂』
『ん?イキたくなってきた?』
『うん。なったかも。今日は…紫穂にめちゃくちゃにされたい』
『わかったよ来海。今日はたくさん愛してあげる』
紫穂の指が私のパンツの中に入っていく。
奥深くには入らず、浅いところを弄ってくる。
感じやすくなっている私の体は紫穂の指一つで自由自在に感じされられるが私は物足りないとも思った。
『し、しほ…も、もっと、激しく、なんで、なんでもっと、激しくしてくれないの』
『すぐ終わったらつまらないでしょ?来海の可愛い姿私にもっと見せて』
『んんっ』
私の体が揺れる。
そのまま崩れ落ちて床に座る。
私からは特有の匂いのある液が止まることなく出ている。
『来海すっごく可愛い。下着つけてるままじゃ辛いよね。今外してあげる』
紫穂が私のブラジャーのホックを外して唇にキスしてくれる。
舌を入れる濃厚なキス。
私の頭の中は紫穂でいっぱいになる。
『来海。いつもより激しくやるからコエ聞かせて。また広げたままにしてね』
紫穂が私のパンツを脱がして股を広げる。
露になった私の下は愛液で濡れている。
『すっごいえっちだね』
『しほ…見ないで…』
『やだ。今から激しくするんだから。えっちな来海は可愛いんだから自信持って』
『あっ、や、だ、だめ、汚いよ…ああっ…♡』
紫穂の舌が私の中に入る。
指で動かすよりかは刺激は弱いが紫穂がこれ以上私を満足させる方法はまだあった。
『吸っていくからね』
『言わないでよ…』
紫穂の舌が引っ込むと今度は紫穂の唇全体が私を吸っていく。
『ん゛ん゛!』
私の体が縦に揺れる。
じゅっ、ずっ、じゅ、じゅ、じゅ、と音を立てて私の愛液が吸われていく。
『あっ、あっ、ひやぁ……んなぁ!……だめぇ…ひ、ひほぅ…ああぁぁぁぁ!!!』
ずずずずずずずずず……!!!
今までで一番体が揺れると同時に私の体から全ての愛液が出される。
床が濡れるのはおろか、紫穂の顔に飛び散る。
ドロドロとした液をつけた顔の紫穂は今までで一番綺麗だった。
『来海。今日、すっごく可愛かった。私のこともめちゃくちゃにして欲しいな。でも、とりあえず休憩しよっか。お風呂行こ』
『う、うん。紫穂、綺麗だった。大好き』
『ふふっ。私も来海が大好きだよ』
紫穂の唇にキスをする。
紫穂は照れることもなくただ微笑んだ。
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