ある幸せな犬生
タイトルでは【幸せな】と言う言葉を入れてはいますが、本当に彼女が幸せだったのかどうかは分かりません。
うちでは2頭の犬を飼っていました。
茶色の犬と白茶の犬。
(何の犬種かは黙秘します)
白茶は茶色の3年後輩です。
ある時、白茶が病気になりました。
動物病院で診てもらいました。症状は重く、お医者様も浮かない表情です。
それからの白茶は毎日苦しそうで、食欲も日に日になくなっていきました。
気分転換に一度だけ犬用のバッグに入れて散歩に出かけ、外の空気を思い切り吸わせました。
その時に初めて、プレゼントした白茶の名前入りの首輪を付けてあげました。
首輪をしたのは、その日が最初で最後でした。
ある日お医者様に言われました。
『この子は助からない』
帰りの車の中で母と泣きました。
そして彼女は天国に旅立ちました。
自身の誕生日の7日後に病気になり、平成27年7月7日に、たった7歳の生涯を終えました。
彼女の最期は、ラッキーセブンでいっぱいでした。
何となく私は勝手に、
『わたしは幸せだったよ』
と言ってくれているのかなと思っています。
彼女の首輪は今でも大切に飾られています。
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