第11話 秘密の花園


「ご飯できたわよ~」




食卓にはいつもより豪勢な料理が並んでいた



魚、野菜、果物など色とりどりに調理された食材達。カルアの手によって見るも鮮やか、香り豊かな料理となっていた



大きな丸いテーブルに各々座った。チャドはクレアとシノアに挟まれて座っている



「それじゃぁいただきましょうね^-^」



「「いただきまぁす♪」」



クレアは大好きなラズベリーのジャムを塗ったパンを頬張り、シノアはしっかりローストされたキノコが大好き



「このキノコ美味しい♪カルアさんってほんと料理上手ですね♪」



「ありがとうシノアちゃん♪」



とても嬉しそうに笑いながら魚のスープを飲むクレアの母、カルア



「チャドちゃんのお口に合うかしら?」



「と、とても美味しいです!」



チャドは山菜が混ざった麺を満足そうにすすっていた



「それはよかったわ♪^-^おかわりもあるからゆっくり食べなさいね♪」



「カルアや。そこの調味料をとってくれるかい」



カルアは目の前にある真っ赤な液体をお婆ちゃんに手渡した。それを麻婆豆腐みたいなのに振り掛けた



「うげ~からそう!」



「辛いから美味しいんだよクレア。食べてみるかい?」



クレアおばあちゃんから一口貰いそれを食べた。



「!!!」



クレアはジタバタしながら悶えた。カルアがそっと白い液体をクレアに渡し、クレアはそれを急いで口に含んだ



「おやおや、クレアにはまだ早かったかねぇ^-^」



「辛いの無理ぃ!!」



そう言いながらクレアは冷えた甘い果物を口に詰め込んだ。それを見ながら楽しそうに微笑むチャドとシノア



こうして夕飯も食べ終え、みな部屋に帰っていった




クレアの部屋に着くと、カルアが用意してくれた布団が川の字にならんでいた



「お風呂入ろっか♪」



「クレアと入るの久しぶりね♪」



「チャドも一緒に入ろうね♪」



「ぼ、ぼくは一人で入りたい!」



「え~折角なんだし一緒に入ろうよ~」



「ごめん!裸になるのはちょっと恥ずかしい」



「クレア 困らせちゃダメよ。二人で先に入りましょ♪」



「はぁ~い。チャドはそのあとね^-^」



「うん。ごめんね」



二人は体を洗いっこし、大きな湯船に浸かった



「ふぅ♪気持ちいいねぇ♪」



「ほんと気持ちいいわね♪」



クレアはシノアの体を見ながら言った



「、、ねぇシノア。大事な話があるんだ」



「? どうしたの深刻な顔をして??」



「胸、、、」



「え?」



「胸、また大きくなってない??!」



「あら♪気付いたの?♪最近私も気付いたの♪」



「、、ずるい」



「え?そんなこと言われてもしょうがないじゃな~い♪」



そう言いながらシノアは立ち上がり右手は頭、左手を腰にあてポーズをとった。シノアは悪い気はしてないみたいだ



クレアは口を湯船につけブクブク泡を立てながらその姿をうらめしそうに見つめた



「私ももう少し大きくなりたいなぁ」



「クレアはそのままでいいの」



そう言いながらクレアの顔を撫でた



「でもぉ~」



「私はなにも気にしないよ?ね?」



「まぁ、、シノアがそう言ってくれるならいいかなぁ、、^-^」



「そういやチャドって、、私よりペッちゃんこだよね」



「そうね、、それが嫌で恥ずかしいんじゃないかしら?」



「わかるなぁその気持ち。それなら仕方ないね」



「あんまり胸の事をチャドに言わないようにしようね」



「うん」



二人はひとしきりイチャイチャし終わってお風呂を出た



「お待たせぇ~♪チャドも入りなよ♪」



「うん。そうするよ」



「あ、パジャマ用意して置いとくから、お風呂からあがったら来てきてね」



「うん。ありがとう」



そう言ってチャドはお風呂に向かった




クレアの持っている寝巻きの中からクレアが厳選し、シノアに渡した



「ん~下はいいけど、上はちょっとだけ小さいかも」



「う、、、、、」



「あっ、、ま、まぁ気にならないわね!うん!ピッタリかも!?」



「ごめんね!そのサイズしかなくて!」



「だ、大丈夫よぉ~^-^もぉ、拗ねないでよぉぉぉもぉ」



キャッキャ♪キャッキャ♪とじゃれあっていると、チャドがお風呂からでてきた。



「あら、可愛いわよ♪」



「うん♪似合ってる~♪」



クレアが用意してくれたパジャマを着ていた。上下ともにピンクで花柄、フリフリが所々についていた。



「、、、は、恥ずかしいかも」



「なんで~?可愛いわよ^-^♪」



「そうよ!プリティーキュートよ♪」



「プ、プリティー、、、、」



チャドはモジモジしていたが、二人は気にしない事にした



みんな着替え、布団の上に座り込んでまどろみだした




「ねぇ チャドがいつも言ってる【ボク】って【わたし】って意味よね?」



「え?」



「私もそう思ってたわ。遠くに住んでるのだから言葉も少し違うんだわって思ってた」



「..うん。同じ意味じゃないかな」



「ちょっと気になっちゃったから聞いちゃった。いるもんね~自分は~とかあたいは~とか言う人」



「そうね。わかればなんでも構わないわよ」



「でも【ボク】って言う人いなかったからなんか新鮮だね♪私も使おうかな♪僕って♪」



「やめなさいよ~チャドをからかってるみたいになるじゃない」




「別に僕は気にしないけど、、、」




「そだねぇ私は私でいいっか♪」




色々な話は後を尽きず 




夜がふけていった



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