第2話 出発
「クレア そろそろご飯できるわよ」
夢うつつの中 お母さんの声で目が覚めた。
何か夢を見ていた感じがしたがよく思い出せない。クレアは眠気眼を擦りながらお母さんとお婆ちゃんの待つ食卓に付く。
「「おはようクレア」」
「お母さん、お婆ちゃん、おはよう~」
目の前にある物を口に運ぶ。
「美味しい~♪」
葉っぱの野菜の上にラズベリー味の甘酸っぱいドレッシング
よく焼かれた様々なパンにクリーム状のスープ
朝はこれを食べればクレアは大満足
食べるにつれ目が覚めてきて、元気が出てくる
「ごちそうさまでしたぁ♪」
食べ終えるとクレアは寝巻きから普段着に着替える
赤地に緑色の模様が入った服と緑色のズボンを履き、セミロングの癖がかった髪を整え、頭にはお気に入りの黄色のリボンを結びつける
何度も鏡の前で前髪をいじっては不満顔
跳ねた猫毛にぶつぶつ言いながらも、今からの冒険に胸を高鳴らせていた。
「お母さ~ん シノアと遊んでくるね♪」
「そう シノアちゃんによろしく」
「あんまり遅くならいようにしなさいね」
「はぁ~い 行ってきま~す」
クレアは家を出発して、友達のシノアの家の前に着いた。
「シっノアちゃ~ん!あっそびましょ!」
すると家の扉が開き、シノアが出てきた
「あらクレア 今日は早いのね」
「遊びに行きたい場所があるの♪一緒に行こ♪」
「どこかしら?湖?」
「ぶ~」
「色々な木の実が生ってるあの秘密の場所かしら?クレアの好きなラズベリーも生えてるし」
「ぶっぶ~」
「まあ行ってのお楽しみだよ^-^」
「あ、ちゃんと暖かい服を着てね♪」
「?」 「こんなに陽気なのに?まさか泳いだりする??」
「まあまあ気にしないで^-^」
シノアは悩みながらも家の中に入り準備をした。クレアも一緒に入りそれを見守っている
「シノアの髪 綺麗だよねぇ~ストレートだ強い~色もシルバーだしさぁぁ」
「あら クレアの癖っ毛の黒髪も素敵よ」
「え~シノアみたいな髪になりたかったよぉ」
「私はクレアの髪が好きだって言ってるじゃないの♪」
そう言いながらシノアはクレアに顔を近づけ、クレアの頭を撫でながら笑っていた。あまりに撫でるものだからクレアの髪はワシャワシャになっていたが、シノアは満足そうだ
クレアはぶーぶー言いながらもうっとりした顔で微笑んだ。シノアに髪の毛を触られるのが大好きみたいだ
2人はイチャイチャしながらもシノアの準備は整った
胸元まで伸びた銀色の髪
胸元には黄色い花柄のブローチ
お揃いの服装をして家をでた
「ふんっふふ~♪」
「で、どこに行くのかしらねぇ?」
「うんとねぇ、、」
「シノアは風の山って知ってる?」
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