第36話
天音先輩から返事が来た。天音先輩は吹奏楽部だそうだ。ちなみに泉先輩はバスケ部らしい。
「なら私が弓道部に入っても大丈夫そうね。」
「そうだね、私も何か部活にはいったほうがいいのかな。」
「真緒の好きなようにしたらいいわ。部活動は義務ではないのだし。今興味のある部活動はないの?」
「うーん今のところはあんまりかな。」
「それなら私たちは六花の仕事もあるんだし、無理しなくていいわ。」
「うん、じっくり考える!」
明日から授業が始まるので、私たちは明日の科目の予習をした。
早めに寝て、明日に備えることにした。
初めての授業は、授業の進め方や成績の評価方法についての説明だった。まだ授業はしていないのに1限から7限まで校舎にいるだけで疲れてしまった。
クレアは「弓道部に入部届を出しに行く」と言って行ってしまった。私は疲れたので今日は部活探しを諦めて帰ることにした。
残りの六花の初花が決まるまであと5日。普通に学院に通っているだけでは先輩と関わる機会は少なそうだし、天音先輩が言っていた金曜日のサロン?で決まるのだろうか。百合と桜とジャスミンと
部屋に戻りベットで休んでいると、ピコンとスマホが鳴った。天音先輩からだった。
「授業初日お疲れ様。金曜日のサロンの為に明日、ちょっとしたレクリエーションをするの。これは花神、特に六花が初花を選ぶためのものだから、自己紹介の時に金木犀の初花ですっていってちょうだいね。」
とあった。
一体どういうレクをするんだろう。またサロンと何の関係があるのだろうか。
「わかりました!レクは何をするものなんですか?」
「簡潔に言うと、レクとお話会かしら。まず初めに向い合せの円の外側の椅子に花神(2年生)が座って、内側に初花(1年生)が座って、お話をして、隣の席に移動して、という風にするの。一周したあとは会話が生まれるようなレクをする予定よ。」
「そうなんですね、教えてくださりありがとうございます!」
部屋に帰ってきたクレアにも同じような連絡が来ていたらしい。明日は1、2年生は部活動がないらしい。
明日は少し楽しみだなと思いつつ私は眠りについた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます