2-1
俺は師匠の家から追い出された。これからどうするか、どうすればいいかを考えながら歩いていると、白い光が頭の上から落ちてた。俺死ぬんじゃね?まぁ、いいかな?と思って目をつぶっていると、声が聞こえてきた。
「泰生さん!聞いてますか?おーい!返事してくださいー!!」
という声が聞こえてきたので、俺は
「聞こえてますよー?誰?あんた?」
と聞いた。
すると、
「私は全てを司る神、ネイロンです!」
と自己紹介をしてきた。
ネイロンと名乗った彼女は、すらっとした体型で、目の色は澄んだ蒼色で、肌はまるで雪のように白く綺麗で、髪の色は銀色で、髪がものすごく長い。
すると、ネイロンは、急に真面目の顔になって、
「デスティーノ、出てきなさい。」
とこの可愛さから想像もできないような低い声で虚空に呼びかけた。すると、出てきた。小学生くらいの子が。なんかこの子、凄く不貞腐れてるんだが。なんか見てたら睨んできた。おおっ、怖!
するとデスティーノが
「ご、ごめんなさい。あなたの家族とあなたを不幸にしてしまって。」
すると、ネイロンが事の顛末を話してくれた。
ゴールデンウィーク中、デスティーノがどうしてもやりたいゲームがあったが、我慢して仕事をこなしていた。そんなあるとき、部下が私に仕事を押し付けて遊びに行ったことがMSMでわかってしまった。それでイラついてしまい不幸にした。ということだった。ちなみにMSMは神界で使われているアプリである。
「ああ、ごめんなさい。あなたにこの場所についての説明はまだだったわね。謝罪のことで頭がいっぱいだったわ。ここについて補足しておきますね。補足しておくと、ここは天界ではありません。ここは私が作った空間ですので、ここにいると時間が流れませんから。それと天界には人間界と同じゴールデンウィークが存在していて、たまたま今回のゴールデンウィークが人間界と一致してただけですので。それと「へ〜天界にもゴールデンウィークがあるんだぁwww」とか言わ…」
「それだけ?」
と俺が言うと
「「へ」」
と間の抜けた声で2人の神が反応した。なので
「それだけの理由で俺の家族と俺がこんな目に合わなきゃいけないのか?!ふざけんじゃねぇよ?なんだよ?そんな自分勝手な理由は!!他人が遊んでるのを見て羨ましかった?ざけんな!!だったらなんでお前は運命を司る神になったんだ!?この役割は遊べないことぐらいわからなかったのか?!それでも…」
「あなたの言いたいことは分かります!!でも、これ以上は言ってはいけません!!」
とネイロンが強い口調で制止し、
「ここでやってしまった失敗を責めても何も変わりません!なので落ち着きましょう!!」
と提案した。落ち着ける状態ではなかったが、ネイロンの気迫が凄かったので、落ち着くために深呼吸をして冷静さを取り戻す。
ネイロンが
「落ち着いたようなので本題に移ります。あなたは召喚されました。正しくは、あなたを含めて4人ですが。まぁ、召喚と言っても、責務を全うすれば現実世界に戻れます。お詫びに強いスキルと職業を与えます。なお、スキルは現実世界に帰還した時も使えるようにしておきます。これは無理やり召喚を行ったことで現実世界にも影響が出てしまったための救済処置ですね。なにか質問はありますか?」
「特にはないかな。」
と答え、
「1ついいか?言いたいことがある。」
「なんですか?」
「デスティーノ、俺はお前を殺したい。だが、殺しても何も変わらん。だから、肝に銘じておけ!!仕事は!!やけくそに!!やるんじゃねぇぞ!!」
と言うと、デスティーノは泣きながら頷いていた。
「そろそろ召喚した人の元に送ります。それでは違う世界でも頑張って生きてください!!」
と言ってネイロンは送り出してくれた。
sideネイロン、デスティーノ
「デスティーノ、準備して。召喚したものへの天罰を。あの国の人達はやりすぎた。協力して下さい。」
とネイロンが言うと泣き顔だったデスティーノが仕事の顔になっていた。
後書き
読んでくれたみんなに感謝します。ほんとにありがとうございますm(_ _)m
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