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残りのゴールデンウィークは師匠との打ち合い、勉学、時には酸素の薄い山に1人で上り、自主練に励んだ。そうこうしているうちに、ゴールデンウィークが終わり、学校に登校すると、憐れむような、同情するような目で見られた。なんで?と思ったが、その答えはすぐに出た。秀歌と天音のリコーダーが無くなったらしい。それで犯人を探すことになった。その時に、ある女子生徒が俺に
「あんたじゃないの?」
とニヤニヤしながら言うとクラスメイトがいっせいに俺を犯人扱いしてきた。ニヤニヤしてた理由がわかった。それは俺の机の中にリコーダーが2つ入っていた。もう状況証拠が揃ってしまった。でも、焦らなかった。焦るどころか平常心だった。
2人の親と親が死んでしまったため、師匠が呼ばれ、2人の親からは見損なったと言われ、師匠は信じてくれると思ったがくたばれ、二度とその面を見せんな!と言われ家を追い出された。この時から俺は人を信用しないと心に誓った。
side天音
家に帰ると、開口一番に父から、もう泰生と友達付き合いやめろ!と言われた。
私は自分の部屋に戻ると、今日の自分の行動を振り返り、笑っていた。私はあいつの行った行為に腹が立ったため、秀歌とあることないことを親しい友達に話し、校内中に広めさせた。これであいつは思い知るだろう。いい気味だよ!と心から思った。しかし、次の瞬間、私は「えっ?」となった。その理由は、私の部屋にお母さんが入ってきて、これは何?と聞かれた。母が持っていたのは私のリコーダーだった。私は今日、家に忘れていったのだ。父顔を見てみると青ざめていた。
side秀歌
私は内心安堵していた。犯人が無事に見つかったためである。泰生が犯人だったので、罪の重さを理解させるために、私は天音と一緒にあることないことを校内中に広めるために行動した。私は正しいことをした、私は偉いという気持ちになっていた。その時に、私の父が青ざめた顔をして、ノックもせずに入ってきた。父が、「泰生の家に謝りに行くぞ!」と言って泰生の家に行くも、誰もいなかった。私は後悔していた。
後書き
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