第14話 活動記録作れ。廃部にすっぞ
そもそもに俺はモブである。
その筈なのだが.....モブらしい事は無い。
まあこれはこれで良いと思うのだが.....とは思うのだが。
俺は考えながら部室に戻って来る。
それから.....静先輩が戻って来た燐を抱きしめる。
「.....すまない。君の気持ちにも.....気が付かなかった」
「.....俺もそうだ。.....鈍感だな。俺は」
「.....いえ。.....先輩方。有難う御座います。.....丁度、この2人と.....話が出来たんです。恋の話。先の話が.....」
「私は何もしてないよ。頑張ったのは.....燐だよ」
「.....俺も何もしてない。探し当てただけだ」
そんな感じで俺達は会話をする。
すると静先輩が俺を見ながら、やはり君は全然他の人達とは違うな、と苦笑しながら笑みを浮かべた。
どういう意味に捉えていいものか、とは思うが。
まあそう言われて光栄だろう。
「.....人は.....成長する為に糧が必要だ。.....どんな時にも。.....その中で.....君は糧を吸収するのが上手だな。.....流石はモブだ」
「褒められているのか貶しているのかどっちですか」
「どっちでもない。.....そう言ってしまうとダメか。.....私は褒めているぞ」
「.....静。褒めているとは思えないぞ」
まあそう言うなツツジ、と言いながら腰に手を添える静先輩。
それから高笑いをする。
俺はその姿を見ながら.....苦笑いをする。
そしてみんなも苦笑していた。
「取り敢えず恋愛話は延期だな」
「.....そうだな。.....今はそんな話をしている場合じゃない」
「私達よりも先ずは未玖の話をしようか」
「.....え!?いや!?」
「未玖。どうなんだ?え?恋愛は進んでいるかな?」
「し、静先輩.....勘弁して下さい」
勘弁もクソも無い。
うまそ.....じゃない。
こんな幸せな恋愛話が近くにあるのだからなぁ!!!!!ハッハッハ!!!!!、と爆笑する静先輩。
俺達は顔を見合わせてまた苦笑した。
するとドアがバァンと開く。
「貴様ら!!!!!いい加減にしろ!活動報告はまだか!!!!!」
と怒鳴り声がした。
俺は驚愕してから.....と言うか。
半ばジト目で静先輩を見る。
静先輩は、後輩のせいですね、と押し付ける。
うぉい!!!!!
「何で責任を押し付けているんですか!!!!!」
「そうだな。静。貴様.....何を考えている」
「うーん。活動報告って何かめんどいじゃん。嫁子ちゃーん。もうちょい待って♡」
「廃部決定だな」
「やめて!それはやめて!!!!!凛花が悪いの!」
泣きじゃくる静先輩。
いやちょ外道だなこの人。
止めてもクソもあるか!活動報告などの書類が無いのだからな!、と嫁子先輩は鬼の
激おこぷんぷん丸をする。
そして、2日以内の提出する事、と告げれらた。
それからドアがゆっくり閉まる。
「.....凛花に命ずる」
「.....半分書いてます」
「.....お金をやるから続きを書け。急いでな」
「最低だ!」
「わ、私も協力する」
「私も」
外道!、と思っているとそんな声が聞こえてきた。
俺はホッとしながらその2人を見る。
そして、活動報告だよね.....どうしよう、と悩み始める。
そうしていると、簡単だな。凛花の家に行くぞ、とニヤッとする.....あ?
何言ってんのこの人。
「そ、それは興味がある」
「私.....も」
「.....すまない。俺は用事がある」
「.....うむ。じゃあツツジを除いてだな。4名予約で」
「俺の店は店舗じゃ無いです」
何が4名予約だ。
ふざけんな、と思って静先輩をジト目で見る。
それから盛大に溜息を吐く。
俺の家って窮屈ですよ、と言いながら。
すると、構わない。明日は休みだろう、と話してくる。
「いや.....休みですけどね。確かに」
「休みだからこそ作るのだよこういうのは。それともハーレムは嫌かな」
「日本では一夫多妻は禁止です」
「ふむ。冗談で言ったつもりだ。そんな真面目に返すな」
「じゃあ一体全体にどう反応しろと」
「ふむ」
大体ですね。
こうなったのは貴方のせいですよ、と俺はジト目をまたする。
すると静先輩は冷や汗をかきながら、そ、そうだな、と笑顔になる。
いやそんな反応の暇があるならどうにかして下さい、と言いたい。
思いながら俺は.....考えていると。
好きな人の家か、と呟きが聞こえた気がした。
「.....今何か言ったか?」
「い、いや!?何もないよ!凛花くん」
「.....?」
俺は?を浮かべながら未玖を見る。
そして顎に手を添えた。
それから明日は活動記録を作る事となり。
未玖が料理を作ってくれる事になった。
うぬ.....まあ良いか。
本日の残高−3700円
これは青春ラブコメです。.....ですが俺は何ら関係が無いです。所謂.....部外者ですので。 アキノリ@pokkey11.1 @tanakasaburou
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。これは青春ラブコメです。.....ですが俺は何ら関係が無いです。所謂.....部外者ですので。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます