No.7 楽しかったスライム狩り

家に帰り、シャワーを済ませ、両親と食事をとる。



「「「いただきます!」」」


「それにしてもなんか臭うわね…」


「そうだな…」


そんな臭うか…?まあいい。



今まででは考えられないことだ。ここ数年口もろくに聞いていなかった。

それなのに、この世界の変化がここまで綾を変えてしまうとは。


世界を一変させたこの出来事に綾は大きく感謝していた。




「はぁ。疲れたな。Lvはそこまであげられてないが、最初だしいいだろう。それにしてもこんなにも楽しいとはなあ。」


最初抱いていた緊張感や恐怖感といったものは全くなく、そこに楽しさまで覚えていた。


しかし、それは珍しくはないらしい。ネットでは楽しさのあまり仕事を手放して冒険者になる人も続出しているらしいからだ。


「因みに強い人ってどんくらいなんだろう。」


単純な疑問だったが、答えはワルモディにあった。


匿名でだが、ワルモディで開示されてるLvランキングトップ10と冒険者ランクトップ10から分かるに、今の最高Lvは52で、最高冒険者ランクはEだ。


「まあ。そんなもんだよなぁ。ラノベみたいにはいかないよな。」


どうやらラノベみたいに、チートスキルでfooooo!みたいなのはないみたいだ。あくまで現時点だが。

こういうとこだけ妙に現実的なのはやめて頂きたいところだ。まあどうであれ、俺はゴミだっただろうが。


綾はベットに横になり、天井を見つめる。

彼のまぶたに浮かぶのは、俺が倒したスライムたちの姿だ。


「俺、スライムと戦ったんだな。」


あれを殴った感触はまだ残っている。思い出すだけで興奮してくる。



色々抱えていた俺にとってはかなりストレス発散ができ、ストレスフリーで過ごせた一日となった。


「明日もスライム狩りだな。」


そう言って、綾は眠りに落ちた。

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