第30話 最強の意地

「な、なんなんだその力は!!」


ガデルは俺に叫ぶ。


「…オレはまだ未熟だった。認めてもらっていない。オレは…あの子に認めてもらうまでは死ねない」


オレは奴を見下しながら言う。


「そんなちっぽけな思いのために戦っているのか!?」


「そうだ。これは俺があの子に近づくための…最後の意地なんだ」


振り向いて貰えないのなら、最後まで追いかけ続ける。それが俺の……




「最後のわがままだ」



来い!ラシャク‼


『ヨウヤク我ヲ呼ブキニなったか、リュウトヨ』


次の瞬間には、リュウトは黒の鎧を纏っていた。


禍々しい剣を片手に

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る