第29話 龍斗の過去(2)

「勝負はどちらかが戦闘不能になるまででいいかしら?」


「それでいいよ」


俺の目の前には、赤髪をした、赤色の目で見てくる美少女がいる。


「それでは、スタート!」


受付嬢さんが合図を出すと同時に剣を抜いた。

そして近づこうと、地面を蹴る。


しかし突然俺の鎧の外が見えなくなった。


そして突如後ろに吹き飛ばされた。


「終わり?」


少女は俺にそう告げる。


「…完敗だ」


俺は両手を上げ降参した。


俺はアキナに打ちのめされた。



そして誓った。


いつか絶対に勝って、認めてもらうと。

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