~とある一つの預言~




世界は滅びる―――このとき、生れ落ちた天使によって



それは気まぐれな偶然ではない



それは秩序のための運命でもない



それは禍乱を求める制裁である




預言は告げる




天使の誕生を


呪いの復活を


世界の破壊を


人間の後悔を―――






これから語るべくは、かの予言の、その前日談



些細でもあり、大事でもある



物語が始まる前の、始まりの物語



『始まり』の『始まり』だ







さあ、幕は上がる



終幕のはじまり、はじまり―――








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