十三層と六十層とパワフルキラー

鍵を全て集めてアンロックと唱えると願いが叶うんだと。で、誰が持ってるか皆何代にも渡って探していて分からなかったんだが、、、



えー!?目の前にKがいて鍵の力使っちゃってるよー!


「来いジャバウォック!アンロック!」

ドスの利いた声を響かせ、出てきたのはジャバウォックこちらも威圧感たっぷり。


敵を薙ぎ倒していた。

敵の情報を取れただけでも収穫があった。

鍵の力で髪を取られていたのが分かった。

弱いとこを見せないためにも早めに義手をつけようと決意した。


そして俺はK以外にも敵に会うことがあるかもしれないと思い、より多くの敵情報を手に入れて敵をある一層に連れ込み、倒すのはどうだろうかと思った。確実に倒すためにパワフルキラーはaもしくはsにして挑みたい。層はどうするか、レベルは上位にさせたい、よし、60層にて決着をつける。





さーて六十層で君を待とうかと何者かが地上でつぶやいた。




60層


ここまで長くなった。多くの時間を費やした。Kたちとパーティを組み60層に挑もうと持ちかけた。少し多いが6人のパーティだ。

そして、この6人全員が鍵持ちだ。そうここで倒すのだ。


キラーはaだ。今日のプランはこうだ。

まず一番弱いCを狩りキラーをレベルアップさせsにさせる。そこからはキラーの最強が見えるだろう。なぜならキラーaの時点で

一レベル差で百万のステータスアップだ、

sでは千万のステータスアップが見込める。

fの時点で、10アップ、eで100、dで千、

cで一万、bで十万アップしたからだ。

そして、俺のレベルは1、俺以外のレベルは70越えだ。つまりsになれば七億以上aでも七百万はステータスアップだ。ため息だけでも倒せそうである。

Cを狩った後、T J Q Kはまとめて狩る。これで終わりだ。


雑談をしながら60層に入る。60層は暗い中光る花が下に咲いている道でで幅高さ3メートルといったところだった。


大部屋があるはずだ。


数メートル行った先にあった。


ここだ

入った瞬間にキラーを手に乗っけてCを潰した。


火の鍵を手に入れた。

そしてついにパワフルキラーがsになった。

そこから一秒で終わらせた。

鍵が全て揃ったのだ。

全てが終わりキラーにお礼を言おうとした瞬間。


鍵と自分が光に包まれた。


なんだ?


いやこれは鍵とパワフルキラーだ。


そう鍵の奥の奥にあったそれと融合していた。


クフと笑う声が聞こえた。

「あはははははは、いいねいいよ!それを待っていた!よっしゃぁー!」

いつの間にかそこに神はいた。

オーラが違う

空に浮かんでいる何者かがいた。

「な、なにか知ってんのかよ!教えてくれ、これはどうなってるんだ!?」

「ふっ、慌てるな、もう時期わかるよん。ほら見てみろ。これで世界が救われる〜もう君はいらないよ、お疲れ様。」

見てみろと言われ見たものは

この世のものとは思えない姿をした

パワフルキラーだった。


そう、鍵に捧げた色々な人の体の一部を合成した体にキラーの魂ががくっついた。

いわば実体化したパワフルキラーだったのだ。


「願いはどうなった?」

「あれは俺が作った物語だ。全てはデータにすぎない」

「どういうことだ。」

「順を追って伝えよう。」


「俺はな、ここではない世界から来たんだよ。そこでは、今三回目の大規模戦争が起きていてね、あらゆる国と国が資源の奪い合いをしているんだ。まぁどの国がどこの誰が生き残るかをやっているわけだ。

いや〜かなりきつい。持久戦だよ、戦争始まってちょうど一年だ。二回目の戦争はもっと長く続いたらしい。その時にはいなかったからな、長く感じるんだ。

そこで俺は思った。早く終わらせたいなとね。終わらせるには圧倒的な強さを見せつけないといけない。仮想世界で最強なものを作りそれを上手くデータに組み込んで具現化できれば最強だ。終わらせられる!ってな感じで持って帰りまーす。

じゃあね☆」


最後に星を飛ばしてきた神は去っていった。

口を開けたまま十秒、二十秒と過ごす。

この世界は他の世界から見て支配されている立場だと知った。

この世界はもう用済みだろう。

俺はきっと消えるんだろうな。

他のみんなは消えると知らずに消えていく。

思い出はあるか。

思い出はない。

失うものがある。

それは未来だ。思い描いていた理想は消えた。この先何もできないと知ると、言いようのない苛立ちがこみ上げる。

やりたいことはあるか。

やりたいことはある。

風呂に入ることだ。今日は寒い。

今日という一日に終止符を打つ。

今日はすごい疲れた。


終わるのか

急に今日にでもこの世界は終われると言われるとなぁ実感わかねぇな。


それは唐突に終焉を迎えた。

人々は混乱する間も無く終わった。

一人は嬉しがった。


「おーきたきた。これが終わりか。

お腹すいたな。天国には食いもんあるかなぁ?」


もちろんあるはずもない。

データは削除されたのだ。






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パワフルキラーの物語です。

舞台は変わり、パワフルキラーは新しい世界に行きます。

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