幕間2 覚えてなさいよ!


「いやはや、最後の最後で詰めを誤ったようだねリーダー。まさか全力で自爆するとは我輩も思わなかった」


「うっさいわね」


コバヤシが意地悪な笑いを向けてくる。


気に入らないけど、まったくその通りだ。私だって、まさかあんな不意打ちのせいで暴発するとは思わなかった。


なによ、別に毎日ノーブラって訳じゃないのに。今日はたまたまよ、たまたま。


「しかし君が最終兵器まで使うことになるとは……やはりあの不洞君はそこまで手強い相手だったのかね?」


「まぁまぁってところね。でも私がちょっとだけ本気を出せば軽く捻り潰せるわよ、あんなの」


「なるほど。つまり予想以上に強くて負けそうだった、と」


「あんた人の話聞いてた!?」


ぐ……こいつ、絶対私のことからかってやがるわね。リーダーに対する態度がなっちゃいないわ。


まぁ、コバヤシのこういう性格は昔からだけど。


「一応言っとくけどね、必殺技がちゃんと当たってりゃ間違いなく私の勝ちだったの!あんなヤツは楽勝だったの!」


「だが現に引き分けただろう?終わったことを今さら議論しても結果は変わらんよ」


「ぐぎぎ……」


あぁもう、言い返せないのがむちゃくちゃ悔しい!分かったわよ!次こそはしっかりばっちりがっつり当ててやるわよ!


そんでもってボコボコに打ち負かしてやるんだから!


だから覚悟してなさい、不洞新菜!






「ところでリーダー」


「なによ」


「次からは……というか、これからは毎日ちゃんとブラを着けるように習慣づけた方が良いな。いくら胸が小さくともそれがレディーの嗜みぶぇっ!?」


うるさい口をパンチで塞いでやった。ざまぁみなさい。いつまでも調子に乗ってんじゃないわよ。


私のは小さいんじゃないの。控えめなの。


「大体あんたやエリカ姉の胸の方がおかしいのよ!何それ、バスケットボールでも詰めてんの!?」


「あ痛たた……まぁそう怒るものでもないさ。大丈夫、リーダーもいずれ大きくな……るのかね?」


「疑問形にすんな!」


どうせ私はぺちゃんこですよ!毎日牛乳飲んでるのにちっとも大きくならな…………、



あれ?


どうしたんだろう……あの馬鹿に掴まれた方の胸が、







なんだか、少し熱い……?


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