第4話 心を読まないでくれるかな?
―――世界の狭間∶外
「はぁ…はぁ…」
「もうちょっとよー。頑張ってー。」
「はぁ…はぁ…急に異能に目覚めろって無理難題を言われてる僕の身にもなってよ…」
そこの「謎の美少女」
「心を読むのはやめてもらっていい?」
「嫌よ。貴方が心の底から私のことを謎の美女Xとして思わせるまでやるから。」
「ひどいな。」
こんな理不尽があっただろうか。……あったな。
「とりあえず頑張ってくれたまえ。私の科学力は正確かつ絶対だからな。」
「異能が電撃を操るものと言われてもどうすればいいかわからないのに無茶を言うな。」
「だーかーらー!こうバリバリーって操ってばー!!!ってするのよ!」
「意味がわからない…はぁ…」
まあ、感覚は掴んではいるのだけれど。
異能は元々備わっていたか付け足されたかのどちらかだと思う。なら、それを意識さえしてしまえばいい。そうすれば…
そう思って意識した瞬間バリッという音とともにビクッとXの体がはねた。
「わぁぁ!な、なに!?バチッってしたんだけど!?」
「ほう…零夜の異能だろう。普通に考えて君に電流が流れるのは不自然だ。」
「うぅ…バチッってしたぁ…びっくりしたぁ…」
「とりあえずおめでとう。あとは自由に使いこなす訓練だな。」
「そうだね…これは便利そうだ。」
色々便利な事にできそうだね。
「さて!とりあえず零夜の部屋に案内するわね!」
「私はここで作業してるから行ってきていいよ。何か準備してほしいものがあったら言ってくれたまえ。」
「わかった。」
僕がうなずくと「謎の美少女」Xが手を引いて案内してくれた。
「僕の心を読むのはやめてもらっていいかな?」
「いやよ。」
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