第2話
「ここはどこだ?」
白い部屋に立っている、いや、この色は白なのか?
何色かわからない。
足も地面についているかわからない。
だが、不思議と安心できた。
「凪翼君」
「え?」
だ、誰だ!?
「僕は神だよ」
神って本当にいるんだな。
って、思考が読まれてる!?
「そうだよ、当り前じゃないか、神なんだから思考を読むぐらい造作もないよ」
神って本当にすごいんだな、思考を読まれるのは嫌だけど…
てかここはどこなんだ…
「ああ、ここは神の間だよ、君、女の子を救っていたろ、自分の命を懸けてまで人を助ける人間はあまりいないからね、君みたいな人が死ぬのは惜しいと思ってね。転生させようと思ったんだ、あ、勿論記憶はそのままだよ、あとは、最近君の世界で流行ってる本に書いてあった大体の主人公が持ってるスキルをあげるよ、鑑定、アイテムボックス、経験値倍化をあげるよ、あとステータスもちょっと高めに設定しといてあげる」
え、転生させてくれるのは嬉しいが、
それってほかの人の子を乗っ取ることにならないか?
「君は本当にやさしいね、でも大丈夫、子供が一人も出来てなくて嘆いている人の息子として新しく作るから」
なんかよくわからんが人の命を奪うことにはならないみたいだな、それなら安心だ。
「それならよろしく頼む」
「そう言うと思ってたよ、じゃあ行ってらっしゃーい」
俺の体は光に包まれた。
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