プラモデル

モノを創るという意味では同じかもしれないが、プラモデルを作るというのは人生の糧になるものだと信じている。出来上がる作品が何であれ、段々とく組み立てるのが速くなっていき、次第に塗装までやるようになるとこれはもう職人芸で、実は色々な場面で使える技術になる。特に若い学生諸君にはやってほしい趣味で、まず何ができるようになるかと簡単に言えば板金だろう。金属を切って溶接するのは難しいし、それなりの専門知識が必要なのでそんな大事故を起こさない前提の話になるが、へこみや擦り傷の類は大抵このプラモデルの知識で応用が利く。車の組み立てなんていうのはプラモデルよりも簡単にできているのでガワだけで言ったらどこからでも手を出せるだろう。実際に組み立ててるのは一部車種を除いて専門職と呼ばれる初心者だから当然車に詳しくなればなるほど分解という作業は楽になってくるモノだ。さて、板金の話をしたけれど、具体的にはどんなものか説明しよう。まずへこんだ箇所にパテ盛をする。その時のパテの量は匙加減なのでプラモで慣れるとよいだろう。その後削る作業があってサフ(下地)を吹くことになる。できればサフの段階からエアブラシを使うことをお勧めする。コンプレッサーは脈動がなければいいと言われているが、私はIS-925を愛用している。これはもちろん脈動の話もあるが、音が静かというのが何より決定打となった。もちろんオイルレスなので寿命はそのうち来るのだけれどそこそこの時間運転させてもそれほどの負荷にはならない。理由は二丁使いを想定して作られているからだろう。ちょっとそれたがその後、やっと塗装に入る。何度塗りするかは車種にもよるが3回も塗ればいい感じの仕上がりになってくる。塗料にはクリアが含まれていないのでその後クリア吹きとなる。その間に軽研磨をはさむとよりきれいに仕上がる。クリアは厚塗りすると気泡が入りやすくなるので薄く延ばすイメージで塗るとよいだろう。そうするといわゆる板金という作業で何万もとられていたのが数千円で済んでしまうということが多々ある。もちろん最初の機材集めでそこそこの金額を払うのだから一概にいくらになりますとは言えないが、プラモで浸かっているコンプレッサーで大抵の傷は対応できるのでいいコンプレッサーを買って置くべきだと思う。ドア一枚や、ボンネット丸々という場合には別途大容量のコンプレッサーとスプレーガンを買うことになるが、それでもホビー用よりははるかに安いので一台持っておいてもいいかもしれない。

プラモづくりで手に職付けてみるのもいいのではないだろうか。

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