番外編 私の友達のお話。










パチンコ中毒のお話をこの間書きましたが

今日は私の友達のお話を少しだけしていこうと思います。








この友達もなかなかに壮絶な人生を歩んでいまして、別の本で出そうと思い今執筆中なのですが、公開はまだまだ先になりそうです。







今回はそのお友達のつい最近のお話を書いていこうと思います。









このお友達、1年ほど前まで旦那がおりました。

子供もいます。







その旦那がものすごいクズで

本当にクズと言う言葉が似合うクズでした。

(今執筆中なのはそのクズ旦那のお話なので、そのクズ旦那の話は割愛致します)










そのクズ旦那といる時、

結婚するだいぶ前に歌舞伎町で知り合った友達です。










クズ旦那と別れ、友達が意気消沈しているところからこのお話は始まります。









「元気だしなよ、ね?

ほら、男なんて星の数ほどいるって言うしさぁ、もっといい男いるよ!」







そんなありきたりな言葉で私は友達を毎日励ましていましたが、友達は全く回復の兆しを見せませんでした。







子供を育てるストレスと

これから先どうしたらいいのかという

将来への不安。






子供もいない結婚もしたことない私に分かってたまるかくらいの不安があったと思います。









ある夜





子供を実家に預け久しぶりにパーッとのもう!となった夜がありました。







居酒屋で飲みながら、ある程度ほろ酔いになり、2軒目どうするー?という流れになりました。









そこで閃いた、私





ここは歌舞伎町




男の傷は男で癒せ!というではありませんか。






そう、ホストクラブです。






「ねえねえ、一緒にホストクラブに行ってみない?もしかしたら少しは気晴らしになるかも!」







それで友達が少しでも周りに目が向けばいい。あんな男なんてしょーもないと思ってほしい。そういった思いからの言葉でした。







私は元々何度か行ったことがあり、

友達はその元クズ旦那がホストだったのですがあまり店には行ってなくて、

ほとんど初心者の状態でした。








お酒も入ってる友達は快く了承。





2人で、ホストクラブの初回に行くことになりました。






ホストクラブって、初回の料金はすごく安いんですよ。




お試し、って感じで飲み放題2時間3000円とかで呑めちゃうんです。







ですが指名した途端料金は跳ね上がります。





座るだけで3万円くらいかな。





飲み物代も全て別で、ひとつひとつ

原価ガン無視の高額をとるようになります。

(原価の約10倍以上)







最初は安いからいいかと思って

入る子がほとんどだと思うのですが

それでハマるとものすごい高額がかかっていくわけです。










まぁもちろんほろ酔いの時の私たちにはそんなことはどうでもよく、

安いし行こー!みたいな感覚でした。









その時行ったお店は

歌舞伎町で有名で、友達が元々この人かっこいいと言った人のお店に行きました。






友達はそこで元々かっこいいと言ってた人と会い、意気投合し、連絡先を交換したみたいです。





私は特にその店にいいなと思う人がいなかったので連絡先は交換したものの

あまり連絡は取り合っていませんでした。







楽しく飲んでその日は解散しました。








後日



友達から1本の電話が来ました。





「ねー!この前行ったあの人のお店今日言ってきちゃった!笑」




友達、指名でお店に行ったようなのです。



まぁそこまでは息抜き程度によくある話なのですが





「シャンパン入れちゃってお会計40万円だったー笑」






お、おう…






お、おう、となりましたね笑








友達、元々水商売をしていましたが

物欲も無くお酒にお金を使うわけでもなく、

私たちの歳にしては

かなり高額の貯金を持っていました。





なのでまぁ今まで特に贅沢もしてこなかった彼女が、息抜きになるのなら必要経費かもな

私はそう思い、





「えー、すごい笑めっちゃ使ったねー!笑」





と、笑っていました。







が、その後少しずつ様子がおかしくなっていきます。







友達、なんと毎日お店に通うようになりました。







彼女の蓄えからすると毎日5万程1ヶ月飲んでも、お金に余裕は全然ありましたが、

問題は、なんと毎日高額シャンパンを入れるようになったんです。







さすがにそうなるようになり彼女に言いました。





「ねぇ、さすがにいくら貯金あっても使いすぎじゃない?通いたいならもっとペース落として使いなよ、お金無くなっちゃうよ?」







通うな、とは言えませんでした。




私も同じ女



男の傷は男でしか癒えないというのは

わかってたし

私がいくら彼女に話して側にいても

私では埋められない穴が彼女に

あることを分かっていたからです。





尚且つ、その前に彼女飛び降り自殺未遂もしていたので、尚更強く言えませんでした。








すると彼女は




「大丈夫!実はね、最近すごいお金をくれるパトロンに出会ったんだ!」






彼女によると、交際クラブで出会ったパトロンが、彼女にものすごくお金をくれるそうなんです。









額聞いてたまげました。





そりゃ毎日シャンパン入れれるわ…

むしろ毎日シャンパン入れても

お釣りが来る額でした。








「貯金も使ってないし、むしろ増えてるの!そこまで考え無しに使ってるわけじゃないから安心して!」







そう彼女が言うので、私は



「そっか、わかったよ。

それで楽しめるならいいと思う」



と、強く止めることはしませんでした。







彼女はそれから、半年余りで

4000万弱をその時出会ったホストに

使いました。








ですが、終わりが来ました。







そのホストは、彼女が使った分

彼女を幸せにしようとするどころか、

彼女は言えばお金を持ってくる

ATMのような扱いをし始めたのです。







そのホストから彼女に頼む金額は

常軌を逸する額へとなっていきました。







なんと1本3500万円のブランデーを

入れて欲しい






そこまで言うようになってしまったのです。







彼女は、だんだん私ってただのお金なんだ

彼にとって私ってなんなんだろう




そう思うようになっていきました。





ホストクラブに気晴らしに行っているつもりが、そのホストの欲深さは更に彼女を蝕んでいきました。







彼女は必死に

そのホストの要求に答えるため





パトロンだけでなく、風俗で

働くようになりました。









しかしそのホストは、

そのお酒を入れるためにお金を貯めようとかではなく、

月々使ってきた金額はそのまま使って、

入れる月に3500万用意してほしい






と要求してきたのです。







無理ですよね

どう考えても







毎月5〜700万円使って、

一気に3500万円のお酒を入れてなんて






風俗の女の子にできるわけがありません。










見かねた私は

そのホストに直接言いに行きました。






友達は、そういうことを

はっきり言えない性格だったから。






「あのさ、月々5〜700万ってどういう額かわかってる?それに3500万一気に使えなんて無理に決まってるよね、さすがにこれ以上追い詰めるのやめてあげて

それはあなたのためにもならないよ」








そう言いました。





ですがそのホストが私に返した答えは



「別にできないならできないって自分で俺に言えばいいよね?断ればいい話じゃん。

俺も無理にさせようとなんてしてないよ?

無理ならいいって言ってる。

やるって言ってるのは向こうだ」








というものでした。





話になりませんよね、この男。

本当に日本語通じないなと思いましたね







諦めた友達は、必死で風俗と

パトロン活動を続け、お金を必死で稼ぎました。









そしてそのせいで


梅毒 淋病 クラミジア



複数の性病に一気にかかりました。








彼女は精神を病みました。






さすがに、性病にかかっていては、

仕事ができないので、

そのホストに連絡をし、

しばらく働けなくなったこと

そしてそのホストにある

今月分のツケが支払えないことを伝えました。








ホストクラブはツケが効きます。

ホストが連帯責任を持ち

支払いされない場合ホストの給料から

引かれます。






彼女は今まで使ってきた4000万弱、

全て支払っていましたが

その月のツケ約150万円程が

遅れる そうホストに伝えました。









するとそのホストから帰ってきた返事は





「今まで入れたボトル売ってツケに当てとくわ」





でした。





4000万弱使うと、ホストの給料っていくら貰えると思いますか?





約2000万円です。



もらえるところはもっともらえます。





彼女のおかげで2000万円を稼いだ彼は



彼女が苦しんでる時


大丈夫?の一言もなく


今まで使ってもらった感謝もなく



ただ

彼女が今まで入れたホストクラブ価格で数千万のボトル達を




売り払い数十万に変えてしまう



その返事でした。





先程も書きましたが、ホストクラブのボトルは約原価の10倍でお店に出しています。




500万のボトルなら

原価約40万円ほどです。






それを更に転売するので

いくら数千万のボトルでも、

売ったら数十万にしかなりません。







彼女は、そのホストに言いました。




「今病気で生活も苦しくて、

ツケはもう少し待ってくれませんか。

飾りボトル売るなら生活費の足しにしたいので一旦返して欲しいです」







と。







返事は、ノーでした。





数千万貢いだホストは


彼女が苦しい時1円も助けないどころか


彼女の今までのがんばりの結晶の

数千万のボトル達を




自分の給料の為数十万に変えてしまうことを選びました。










というお話でした





これを言われた彼女の気持ちについては

わざわざ書かなくても分かることと思うので書きません









この話本当に最近のお話で

実はまだ結末が見えていないお話なのです。






そしてこのお話の中には

まだ書けないこともたくさんあります。






彼女はこの小説を読むので

彼女の許可が下りたら

続きも書いていくことにします。











でも私が思うに

そのホストも

心が壊れている可哀想な人なんです。





助けてくれた人へ感謝の気持ちを感じない


恩も感じない


金銭感覚は壊れていき


どんどん幸せを感じることが

難しくなっていく

可哀想な人。







友達は、そんな可哀想な人を

好きになってしまった



寂しい人。







世の中は惨いものですね。







私は感情を失いたくない


感覚も、


幸せ 悲しみ 辛さ 怒り 苦しみ




人のそういう気持ちを分かれる人間になりたい





そうすることによって私も

日常の中でありふれた幸せを感じていけるんだ





人の気持ちを分かる人間になることは


自分の幸せに繋がることだと



そう信じています。






でもつくづく人の心の傷というものは


お金になるものですね。







パチンコ薬物ホストDV等々






人の寂しさや穴を埋めるものって







お金になるなあ。








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アホ あくびちゃん @akubi_jinseiiroiro

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