とある武蔵野のスマホショップでの、ある男の内的宇宙の軌跡。動物について、ヒトについて、そして、ヒトという動物について……。かつて、この武蔵野が茫漠として尽きぬ曠野であった頃のように、縦横無尽に駆けめぐる、男の思考――。4,000字という有限の世界の中で、無限の広がりを見せる一作です。ぜひ、ご一読を。