愛してる 拾

同時刻 


沙悟浄と風鈴は、今だに武器を混じれ合っていた。


地面に膝を付いた風鈴に向かって、沙悟浄は鏡花水月の刃を素早く走らせる。


ブンッ!!


キィィィン!!


風鈴は刀を持っている手を変え、沙悟浄の方を向かずに攻撃を止めた。


「頭!!」


ブォォォォォォォ…。


緑来の叫び声が聞こえた後、沙悟浄と風鈴の間に白い煙が立ち込める。


この煙、緑来の技か。


タタタタタタタ!!


「頭、陽春が何処にも居ません。」


「陽春が?」


「この辺を見渡しただけですけど…。」


「お前は陽春を探せ、俺はアイツの相手をしねぇと…。」


「邪魔だなぁ、煙野郎。」


沙悟浄と緑来が話をしていると、風鈴の声が聞こえた瞬間だった。


ジャキンッ!!


緑来の体に金色の鎖が巻き付き、身動きが取れない状態となっていた。


この鎖は三蔵も使う技…、陰陽術であった。


「僕とその人がやり合ってたのが、見えないのかな?君。」


「動けねぇ…。」


「君みたいに弱い妖怪には、こんな鎖でも効果はあるんだね。中々、抜け出せないでしょ。」

 

白い煙の中から現れた風鈴は、緑来を見ながら嘲笑う。

 

「あ、安心してよ。コイツを殺す気はないかなら、外に出してあげるよ。」


「は?うわっ!?」

 

カチャッ、カチャッ、カチャッ!!


そう言って、風鈴は勢いよく鎖を引っ張り、緑来を煙の外に放り出したのだ。

 

ブォォォォォォォ!!


勢いよく燃える風火二輪を回しながら、沙悟浄の前に

立つ。


「僕、君の事が知りたいんだ。ねぇ、もっと教えてよ。」


「おい、俺とお前はほぼ初対面だろ。いきなり、馴れ馴れしいな。」


「酷くない?」


タンッ!!


風鈴は一瞬で、沙悟浄の懐に入り刀の刃を腹に突き刺そうとした。


キィィィン!!


ドンッ!!


沙悟浄は鏡花水月を逆手で持ち、風鈴の攻撃を防ぎつつ蹴りを入れる。


ザッ!!


沙悟浄は距離を離したが、風鈴が風火二輪を使って炎が左右から飛び舞う。


ブォォォォォォォ!!


「スゥ…。」


呼吸を整え、静かに鏡花水月をゆっくり動かす。



風鈴は沙悟浄の姿を見て、目を奪われていた。


何故なら、沙悟浄の持つ鏡花水月から綺麗な青色の水

達が金魚の形になり、炎の周りを泳ぐ姿があったからだ。


ポチャン、ポチャン。


炎は音を立てずに終息し、金魚達の跳ねる音だけが響く。


また、沙悟浄の足元に水面のような模様が浮き上がり、大量の水が現れる。


沙悟浄の周りを水の金魚と水達が、気持ちよさそうに舞っていた。


ザァァァァア…。


風鈴を水達が囲い、その周りを金魚達が跳ねる。


ポチャン、ポチャン、ポチャン。


「綺麗だなぁ、ずっと見ていたいけど。そう言う訳には、いかないよね。」


シュルルルッ!!


勢いよく回り出した風火二輪が、炎が燃え上がり、水達を覆い尽くした時だった。


ボンッ!!


ブシャッ!!


水と炎の中から現れた沙悟浄は、鏡花水月の刃で風鈴の背中を斬り付けた。


「ガハッ!!」


血を吐きながら風鈴が後ろを振り返るが、沙悟浄は鏡花水月を静かに振るう。


ブンッ!!


キィィィン!!


素早く振り返った風鈴は刀を握り、鏡花水月の刃を受け止めた。


「あは、あははは…っ!!!」


「お前、何笑ってんだよ。」


風鈴は子供の様な笑顔で、沙悟浄に語り掛ける。


「こんな気持ち初めてだよ。自分が殺されそうになる恐怖と戦う楽しさを同時に味わうなんて!!」


その言葉を聞いた沙悟浄は、風鈴を見る目が変わる事になる。



沙悟浄ー


今の風鈴には、俺に対しての殺意が感じられない。


寧ろ…、好意を感じる。


風鈴は子供のような顔付きで、俺の事を見つめている。


「ねぇ、僕はおかしくなったのかな?ねぇ、僕は…、ゴホッ!!おかいしかな?分からない、分からない。」


カランッ。


そう言って、風鈴は頭を抑えながら刀を落とす。


「沙悟浄、僕はどうしたら良い?今まで、僕の感情で動いた事はなかった。なかったのに、僕は沙悟浄と刃を混じれたいと思った?だから?だから、僕はここにいる?」


風鈴の黄色い瞳が、どんどん潤んで行く。


毘沙門天は教えてこなかったんだ。


楽しいと思う気持ち、悲しいと思う気持ちさえも、風鈴は知らない。


ただ、知ってるのは…、毘沙門天の命令に忠実に従う事。


無知な風鈴は、作りの親である毘沙門天の言葉しか知らなかったんだ。


だけど、風鈴は知ろうとしている。


俺と戦った事で、俺が風鈴を変えてしまう原因になったんだ。


「お前はおかしくないよ、風鈴。」


「本当?」


「あぁ、お前は俺と戦うのが楽しいんだよ。」


「僕はおかしくなってないんだね?沙悟浄と戦うのが、楽しいんだ。」


俺の言葉を聞いた風鈴は、ホッとした表情を見せる。


その顔は、親に褒められた子供みたいな可愛い顔だ。


「あははは!!そっか、そっか。これが、楽しいって感情だったんだ。」


「風鈴が知らない感情が、まだまだあるよ。お前が知らない事が沢山あるんだ。」


「楽しみだな…。だけど、僕は自由になれないんだよ。」


「風鈴…?」


トントンッと、風鈴の左目の下にあるダイヤ型の赤い宝石を叩いた。


「これがある限り、僕は毘沙門天様の物。僕達の命の源であり、壊せば消える。この妖石の力で、僕は生き

ているからね。」


「そんな事を俺に教えて良いのか?俺は敵なんだぞ。」


「うん、良いんだ。殺されるなら、君が良いから。」


そう言って、風鈴は俺に微笑み掛ける。


「哪吒が、悟空の事を意識する気持ちが分かったな。最初は分からなかったけどさ。哪吒が毘沙門天様に逆らってまで、動く気持ちも分かるな。哪吒だけじゃない、石も毘沙門天様に逆らって動いてる。皆んな、自分の気持ちで動いてる。」


「お前も、自分の気持ちで動いて良いだろ。」


「え?」


「毘沙門天はお前を作った親だ。だけど、毘沙門天は風鈴達を大事にしてないだろ。風鈴、お前や哪吒達が自由になる方法を見つけたら良い。」


風鈴は黙って、俺の言葉を聞いている。


俺はその沈黙に甘えて、言葉を続ける事にした。


風鈴の事を助けたい、そんな気持ちが芽生えて来ていた。


哪吒も風鈴も、もしかしたら石って奴も…。


本当の気持ちを隠して、生きているんだ。


「毘沙門天に縛られて生きるのは、やめろよ。いや、やめてくれ。俺は、お前を殺したくない。」


「君は優しいね、沙悟浄。君みたいな主人だったら、どうなってたんだろうね。ガハッ!?」


バタンッ!!

 

「どうしたんだ!?」


喉を押さえながら、風鈴がその場に倒れ込んだ。


「喉がっ、乾くっ…。はぁ、はぁ…、時々…、あるんだ。体が血を欲してる時…がっ。」


どうしたら、良いんだ?


この状況を、どうにかする方法はあるのか?


いや、風鈴を助ける方法が…。


「さ、ごじょう。今、なら…、殺せるよ。僕の事を、殺せ…。」


ガシッ。


そう言って、風鈴は俺の足を掴んだ。


風鈴の言う通り、今なら風鈴の事を殺す事が出来る。

だけど、俺は…。


甘いと言われても仕方ないが、風鈴の事を殺したくない。


あの無邪気な笑顔を見たら、殺したくなくなったんだ。


小さな子供みたいな表情をした風鈴が、脳裏に焼き付いている。


俺の行動一つで、何かが変わる気がする。


何かは分からない、分からないけど…。


白い煙の中から、小さな足音が聞こえて来た。


カツカツカツ…。


誰かが、俺と風鈴の元に近付いて来るのが分かる。 


シュルルルッ…。


水々しい緑色の葉が付いた枝達が、意気揚々と地面から現れた。


「何だ、急に枝が?」


「お前、ソイツの事を助けたいの?」


「誰だ…?アンタは。」


俺の前に現れたのは、フードを深く被った背の小さい女だった。


女の手には古い本が握られていて、パラパラとページを捲り始める。


「聞こえなかったのか?質問してるのは、こちらだ。助けたいのか、助けたくないかの2択だろ?」


「助かるのか、風鈴は…。」


「それはお前の答え次第。」


女の棘のある言葉を聞きながら、風鈴に視線を送った。


「助かる方法があるのなら、風鈴を助けたい。」


「なら、コイツにお前の血を吸わせ、妖石を破壊しろ。」


「は、は?妖石を破壊したら、風鈴が消えちまうだろ?!」


「破壊と再生を同時に行えば良い。お前の血族になれば、ソイツは助かる。お前の命令だけを聞く、血族に

なる。」


破壊と再生?


この女は一体、何を言ってるんだ…?


「どうする?自由にしたいんだろ?助けたいんだろ?」


「本当に、風鈴は消えないんだな?」


「ソイツに付けられた妖石、使われたのはお前よりも弱い妖の血だ。それ以上に強い妖怪の血を飲ませれば、体が作り変わる。早くしないと時間が無くなるぞ。」


呼吸が徐々に荒くなって行く風鈴を抱き起こし、自分の腕を捲る。


ブシャッ!!


鏡花水月の刃を腕に食い込ませ、一気に引いた。



緑来(管狐)ー


ドサッ!!


風鈴に投げ飛ばされた俺は、自身が覆った煙の外に投げ出されてしまった。


「あの野郎、容赦無く投げ飛ばしやがって!!頭は…、心配する必要はないか…。陽春を探さないと。」


ザッ。


立ち上がった緑来は、周辺を見渡したが陽春の姿は見

えなかった。


見えているのは、荒れ果てた土地だけである。


「さっきまで妖達が居たよな?何処に行ったんだ?」


シュシュシュシュッ!!


勢いよく地面を走って来た影の中から、傷だらけの陽春が現れた。


「緑来!!アンタ、何してんの!?」


「陽春!?お前、何処に居たんだよ!!心配して…。」


「オォォォォオォォ!!!」


俺の声を掻き消すように、大きな遠吠えが聞こえる。


ドンドンドンドンドンドンッ!!


黒い大きな物体が走って来るのが、遠方から見えて来た。

 

「何だよ、あの黒いの!?」


「犬神よ、名前くらいは聞いた事あるでしょ。妖も居

なくなったんじゃないの、犬神に喰われちゃったのよ。」


陽春の言葉を聞いて、記憶を呼び起こす。


犬神…、確か大昔に牛魔王の六大魔王に入ったって噂で聞いたな。


大して強くなかった筈だが…。


「危ない、緑来!!」

 

ドンッ!!


ドゴォォォーン!!


陽春が力強く俺の体を押した瞬間、大きな岩が飛んで来た。


シューン!!


次々と飛ばされて来る岩達が、俺と陽春が居る方角に落下しようとしている。


「姿を煙に変えて逃げるのよ、緑来!!」


「了解。」


ボンッ!!


俺達はそれぞれに煙と影の姿に変え、岩達を避け始める。


ドゴォォォーン!!


ドゴォォォーン!!


ドゴォォォーン!!


これ全部、犬神が投げて来てんだよな?


「めちゃくちゃ怪力じゃねーかよ!!陽春、大丈夫か!?」


「私は平気、っ!?緑来!!」


陽春の動揺している声よりも早く、鋭い爪が振り下ろされる方が早かった。


ブンッ!!


ブシャッ!!


落下して来る岩達に隠れながら、犬神はすぐ側まで来ていた。


俺は犬神の気配に気付かずに、攻撃を喰らってしまったらしい。


「グハッ!!」


ボンッ!!


攻撃を受けた衝撃で煙の姿を保てなくなり、元の姿に戻ってしまった。


ドサッ!!


「グオオオオオオ!!」


「痛ってぇな…、この野郎!!」


シュシュシュシュッ!!


キィィィン!!


現れた犬神に向かって短剣達を飛ばすが、すぐに薙ぎ払われてしまう。


シュルルルッ!!


だが、俺の短剣には糸を仕掛けてある。


その糸は俺の指に巻き付いている為、払われてもすぐに犬神の居る方角に戻せる。


グイッ!!

  

ブチッ。


「っ…、行け!!」


指に巻き付いた糸が指の肉を食い込み、血が滲む。


思いっきり糸を引っ張り、短剣達を犬神の体に突き刺した。


グサッ、グサグサ!!


「グァァァァァァァアイァァア!!!」


シュシュシュシュッ!!


グラッと揺れた犬神の体に、影になった陽春が犬神の体を斬り刻む。


「グオオオオオオ!!!」


ドゴォォォーン!!


勢いよく地面に倒れた衝撃で、大きな砂埃が立つ。


「ゴホッ、ゴホッ!!」


「陽春!!大丈夫か!?」


咳き込む陽春の背中を摩りながら、様子を伺う。


「大丈夫、傷の治りが遅いだけよ。いつもなら、この程度の傷、治るんだけど…。」


「ここから離れて、休んだ方が良い。」


「だけど、頭は?頭は何処に居るの?」

 

その言葉を聞いて、チクッと胸が痛む。


「…、頭なら大丈夫だよ。今は、自分の事を考えて。」


陽春は恋愛感情の方で、頭の事を慕っていると思う。


昔から側に居る俺は、今だに陽春に自分の気持ちを伝えていなかった。


いや、伝えられなかった。


同じ時期に拾われた俺と陽春は、2人で行動する事が


多く、特別な感情を抱くのに時間が掛からなかった。


俺達、妖達は普通の人間よりも長く生きれる分、大切に思う相手と長く居られる事が出来る。


勿論、相手が同じ妖同士での場合になるけど。


陽春が隣に居てくれれば、それだけで良い。


俺のこんな気持ちを伝えなくても、隣に居て笑ってくれれば良い。


陽春、俺が君に恋愛感情を抱いてるなんて知らないだろ?


知らないままで良い、気付かなくて良い。


「緑来、私に何か隠してるよね。それも、ずっと前から。」


「え?」


「ねぇ、緑来。私は、貴方が頭と私をくっつけようとしてくるのが嫌だった。」


「陽春?どうしたんだよ、急にそんな事を言って…。」


陽春は泣きそうな顔をして、俺の顔を見ている。


「だって、お前は頭が好きなんだろ…?俺はその手伝いを…。」


「そんな事、誰も頼んでない!!私自身が、緑来に頭が好きだって言った?言ってないでしょ!!?」


「いきなり怒るなよっ、本当にどうしたんだよ。」


俺には何で、陽春が怒っているのか分からなかった。


何で、泣きそうになりながら怒るんだよ。


「陽春、俺が悪いなら謝るよ。だから、そんなに怒るなよ。」


「謝って欲しいんじゃないの!!違う、違うのよ。そうじゃなくて…、私は…っ。」


「陽春?」


「っ!!危ない、緑来!!」


タッ!!


ブシャッ!!


その瞬間、俺の前に陽春が飛び出して行ったのが見えた。


犬神が起き上がって来ていた事に、俺は気付かなかったんだ。


同時に陽春の体から赤い血が噴き出し、犬神の鋭い爪が光っている。


サァッと血の気が引いて行く感覚がして、頭が真っ白になった。


「陽春!!!」


ガバッ!!


パサッ!!


斬られた陽春の長い三つ編みの髪が、宙に舞う。


倒れそうになった陽春の体を抱き止め、傷口を目にする。


大きな爪に引っ掛れた傷は、パックリ開かれ血が大量に流れ出ていた。


「陽春、陽春!!何で、何でっ、俺なんかを庇ったんだよ!!」


「うるさいなっ…、ゴホッ、ゴホッ。」

 

陽春は血を吐きながら、俺の好きな笑みを浮かべる。


「良いから、もう喋るな。」


「あのね、緑来…。私ね、緑来に言いたい事があるの。」


「言いたい事…?今じゃないと駄目なのか?陽春、頼むからもう、喋らないでくれ…。傷が悪化するだろ?!」


「アンタの事が…、好き。」

 

予想もしていなかった言葉が飛んで来た。


陽春が、俺の事を好き?


「ずっと、言えなかった…っゴホッ!!緑来が私の気持ちに全く、気付いてなかったから。」


「陽春…。」


「フッ、アンタは意気地無しだから。私が言ってあげたわ…。ねぇ、緑来?」


陽春の細い手が、ソッと俺の頬に触れる。


俺は陽春の手に触れながら、陽春の言葉を待つ。


「私の事…、好き?」


「陽春…、好きだ。俺はずっと、陽春の事だけを愛してたんだ。」


「その言葉がずっと、ずっと…、聞きたかった。」


俺の言葉を聞いた陽春は、瞼を閉じた。


「陽春、頼むから…っ、頼むから目を開けてくれ!!!陽春、陽春!!嫌だ、嫌だ!!!こんな…、こんな別れ方は嫌だ!!!」


冷たくなる陽春の手が、陽春が死んだ事を悟らせる。


陽春の体が砂状になり始め、サラサラと俺の腕の中から消えてしまった。


「あ、あ、あああ!!!陽春、陽春!!行くな、行くな!!」


ザッザッ!!!


俺は叫びながら、地面の砂をかき集める。


だが、集めた砂は風と共に消えて行ってしまい、跡形もなくなってしまった。


残っているのは、陽春を抱き締めた時の感触だけだった。


「テメェだけは、許さねぇ。陽春を殺したお前だけはっ、お前だけは!!!」


「グオオオオオオオオオ!!」


シュシュシュシュッ!!!


俺は糸を使いながら、短剣を犬神の体に飛ばす。


グサグサグサグサ!!!


「グオオオオオオ!!!」


ブンッ!!


「ガハッ!!」


短剣が突き刺さった瞬間、暴れ出した犬神の手が当たってしまった。


ブシャッ!!


鋭い爪が右肩に刺さったまま、犬神に持ち上げられる。


ガパァッと大きく口を開けた犬神が、ポイっと俺を口の方に放り投げた。


あぁ、このまま死んだら陽春に会えるのかな。


陽春、陽春、陽春…。


ガシッ!!


そう思った時だった、誰かに首元を掴まれたんだ。


「勝手に死ぬんじゃねーよ、緑来!!!」


俺の耳に届いたのは、頭の声だった。

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