愛してる 玖
同時刻 下界
悟空の気配を感じ取った丁達は、急いで悟空の元に向かっていた。
タタタタタタタッ!!
「この気配…。若が戻って来たんですか、頭!!」
李はそう言って、前方を走る丁に尋ねる。
「美猿王の気配が消えた途端に、若の強い気配が放たれた。戻って来たとは思うが、この目で確かめない限りは…。」
ピタッ。
丁は目の前に居る人物等を見て、言葉を失う。
それは李と胡、高も同じだった。
刀を持った百花、小桃を抱き締めている悟空の手には真っ赤な刀が握られていた。
彼等の憶測は、悟空の姿を見て確信に変わったのだ。
「若!!!」
「悟空!?戻って来れたのか!!?」
悟空の左右から丁達と三蔵が現れる形で合流し、悟空に近寄る。
「同時に喋るな、お前等!!五月蝿い。」
「も、申し訳ございませんっ!!」
「若ぁあぁぁ!!良かったぁぁぁ、戻ってくれて!!」
「李、ダメ。」
グイッ。
謝る丁を他所に、李が悟空に抱き着こうとしたのを高が止める。
「何すんだよ、高!!」
「気持ち、分かる。だけど、今はダメ。」
怒る李を宥める高の隣で、悟空は三蔵にゆっくり視線を向けた後、小桃の体から手を離した。
「三蔵、コイツの事を頼むわ。」
「えっ!?」
「俺が相手をしねぇといけない相手が居る。」
「相手…って。」
「お前等、今から死ぬ気で避けろよ。」
悟空は三蔵や丁達に言葉を放った後だった。
シュシュシュシュッ!!!
黒い艶やかな髪が無鉄砲に飛ばされ、三蔵達を容赦なく襲い始める。
「おいおいおい!?何だ、これ!?」
「三蔵さん、危ないですよ!?その子を抱えて、避け
て下さい!!」
髪の攻撃を避けながら、丁は三蔵に向かって言葉を投げる。
「丁!?お前等も居たのか。小桃、ちょっと触るぞ。」
「へ?うわっ!?」
小桃を抱き上げた三蔵は、軽々と髪の毛を避け続ける。
「雷龍。」
悟空がそう言うと、足元から雷龍が現れ、稲妻が放たれた。
バチバチバチ!!
ドゴドゴドゴーン!!
シュシュシュシュッ!!
稲妻に当たった髪の毛の動きが止まると、黒い影の矢が飛ばされる。
「お前等、若を死守するぞ。」
「「「了解!!!」」」
ザッ!!
丁達が悟空の前後を囲うように立ち、自身達の武器である鎌を構えた。
キィィィン…。
カタカタカタカタ!!
悟空の持つ真っ赤刀、魔天経文か音を出しながら、カタカタと震え出す。
「魔天経文が反応してんのか、俺に。」
「悟空に抜いて欲しいのではないか?魔天経文は、其方に反応して飛んで来ただろう?」
雷龍の言葉を聞いた悟空は、丁達を退かして前に出る。
「若!?」
「危ないですよ!?」
「下がってろ。」
慌てる丁と胡を静止し、悟空は魔天経文を抜いた。
シュシュシュシュッ!!!
その瞬間、飛ばされて来た影の矢が粉々に砕け落ちる。
禍々しく赤く光る刀の刃に、黒紫色の靄が纏う。
見る者に恐怖を与える様な、威圧感を眩しく放っていた。
「どうなってんだ?!」
「悟空はただ、魔天経文が持つ強大な力を使っただけ。小桃には本来の姿を見せる事はなかったんだか
ら。」
「本来の姿って、刀の姿を?」
「悟空が来るまで、須菩提祖師のおじちゃんが魔天経文を守る為に、守護の術を掛けてたの。」
小桃の説明を聞いた三蔵は、すぐに納得した。
「魔天経文が悟空を選んだから、須菩提祖師の術が解けたのか。」
「っ!!何か来るよ、悟空!!」
ドンッ!!
何かを察した小桃が悟空に向かって叫ぶが、巨大な向日葵の花の頭をした化け物が現れた。
「ギィェェェェエ!!」
「「「「「っ!!?」」」」」
化け物の奇声を聞いた三蔵達は、耳を手で押さえる。
「うるさっ…?!鼓膜が破れそうっ。」
「若は、大丈夫そう。」
「え?」
高の言葉を聞いた李は、耳を手で押さえたまま悟空に視線を向けた。
悟空は化け物を黙って見つめているが、化け物の下に居る人物を見つけていた。
「来いよ、牛魔王。相手してやる。」
その言葉を聞いた三蔵は慌てて、悟空の視線を辿る。
「牛鬼じゃなくなってる?牛魔王が戻って来たのか?あの鎖の影響か。」
「百花ちゃんの様子が変だ、離して。」
「え、え!?」
「悟空の側にいないと。」
小桃は無理矢理、三蔵の腕の中から抜け、悟空の元に向かって走り出す。
「アンタが、牛鬼様の器?」
カツカツカツ。
先程まで黙っていた百花が口を開きながら、牛魔王の前まで近付く。
「頭痛てぇ…。お前、牛鬼の番か…っ。」
「牛鬼様は眠ってしまったのね。髪の色は違うけど、牛鬼様の面影がある。」
そう言って、百花は牛魔王の顔に触れる。
「百花ちゃん!!」
「小桃、これで本当に敵同士になったようね。」
「え?」
「「「お待ちしておりました、牛魔王。」」」
ザッ!!
牛魔王の後ろに今まで戦っていた牛鬼の大勢の妖達が、一斉に集まった。
「悟空、コイツ等は牛鬼が集めた妖達だ。俺達だけじゃ…、流石にあの数を相手には…。」
三蔵がコソッと悟空に耳打ちをする。
「その心配はしなくて良いぜ、坊さん。」
「え?坊さんって俺の事?」
「もう、若の妖気を感じた奴等が集まって来た。」
李がそう言った瞬間、悟空の後ろに大勢の妖達が集まっていた。
「成る程、王の言っていた意味が分かりました。貴方もまた、妖を従える器があるのですね。」
「お前、誰だ。」
悟空は声を掛けて来た邪と天を睨みながら、問いただす。
「僕の名前は邪、こちらは妹の天。僕達、2人で天邪鬼と言う妖なのです。以後、宜しくお願いします王。」
「姿は違うけど、匂いが王だ。僕達、王に忠誠を誓ってる者の1人だよ。」
天と邪は悟空の前に膝を着き、頭を下げると、丁達も同様に膝を着き頭を下げた。
三蔵にはこの光景を見ながら、鳥肌が立ってしまっていた。
悟空の周りに居た凶悪の妖達が一斉に、膝を着き頭を下げているからだ。
この時、三蔵の目には二つに分断されている妖軍が降り立ったのだと悟る。
「今、俺が見てるのは現実…なのか。いや、現実なんだ。」
三蔵は悟空と牛魔王を見て、無意識に言葉を放っていた。
「そうか、今はその言葉を信じてやるよ。俺の為に動けよ、天と邪。」
「やばいやばいやばい!!その言葉はやばい!!見て、兄者!!鳥肌が立ってる!!王みたいに威圧感があるし!!」
「落ち着いて、天。今は、王の役に立たないとね?」
「うん!!」
テンションが上がっている天を、邪が宥める。
「ギィェェェェエ!!」
「暴れたいよね、母さん。良いよ、アイツの事を殺しても。」
ビュンッ!!
牛魔王の言葉を聞いた向日葵の頭をした化け物が、悟空に向かって飛んで来たのだ。
三蔵は霊魂銃を構え、引き金を引く。
パァァアン!!
キンッ!!
放たれた銃弾が鉄の様に固い髪に当たり、弾き飛ばされてしまう。
「なっ!?霊魂銃が効かねぇのか!?」
「コイツは妖じゃねーから、霊魂銃は効かねぇよ。」
「どう言う意味だよ、悟空!!」
「今から見せてやるよ。」
スッ。
悟空が取り出した緑色の札を見て、三蔵は目を丸くさせる。
「それは、陰陽師の札!?しかも、禁術の!?」
「爺さん、頼むぜ。」
ボンッ!!!
ドゴォォーンッ!!
白い煙が上がる中、何かが激しくぶつかり合う音が響いた。
「ギィェェェェエ!?」
バチーンッ!!
ブンッ!!
煙の中から吹き飛ばされた向日葵の頭をした化け物が、地面に倒れ込む。
「お前、アイツを化け物にしたんだな。」
牛魔王は悟空を睨みながら、言葉を放つ。
悟空を守る様に化け物とかした須菩提祖師が、後ろから抱き締めているように立っていた。
黒い僧衣に大き布、沢山のお札が貼られた顔、鋭い牙と爪。
変わり果てた姿の須菩提祖師を見て、小桃はすぐに分かり、大きな手に触れた。
「おじちゃんなんだよね?」
「あぁ。」
「悟空を守る為に…、なったんだね?おじちゃん。」
「…。」
スッ。
ポンッ、ポンッ。
須菩提祖師は優しい手付きで、小桃の頭を撫でる。
「おじちゃんの撫で方だ。おじちゃん、約束守れたよ。」
「ギィィィィ?」
「魔天経文を悟空に渡せた…っ。」
「ギィィィィン!!!」
バッ!!!
ドンッ!!!
向日葵の頭をした化け物が須菩提祖師に向かって、体当たりをした。
須菩提祖師は小桃を守ろうとする体制のまま、攻撃を耐え凌ぐ。
ザパァァァァァァァンッ!!
目の前に現れた大きな波の中から光る一筋を、丁は見逃す事はなかった。
キィィィン!!
「「「頭!?」」」
李達の声が重なると同時に、大きな波が消えると槍を丁に打つける泡姫の姿が現れる。
「何の…っ、つもりかな?人魚姫様。」
「美猿王様の気配が消えた、お前等の所為だろ。」
「知らないよ、そんな事。少なくとも、目の前に居る方は我々の王だ。」
キィィィン!!
丁は言葉を放ちながら、泡姫の槍を弾き飛ばす。
「我々の王?美猿王様は何処なの。」
「分からない。」
「分からない?分からない筈がないでしょ。あの男は誰なの、美猿王と同じ匂いがする。」
悟空を見ながら泡姫は、丁に尋ねる。
「孫悟空、我々の罪を許してくれたお方だ。」
「孫…、悟空。美猿王様…、何処行っちゃったの。」
「人魚姫様、これだけは言える。若は、貴方達を傷付ける事は絶対にしない。」
「そんな事、分からないでしょ。妖も男も、最初は優しい顔をする化け物だ。」
そう言って、泡美は丁達を睨み付ける。
「信じれないなら、若の事を見ていれば良い。すぐに分かるよ、若の気力の深さがね。」
「…そう。」
胡の言葉を聞いた泡姫は、納得した様子を見せた。
孫悟空ー
「俺の記憶を覗いたんだろ、悟空。あぁ、腹が立つな。」
牛魔王はそう言って、髪を乱暴に掻く。
「お前が牛鬼に騙されて殺された事も、爺さんの息子だった事も知った。」
「「息子!?」」
俺の言葉を聞いた小桃と三蔵が、声を揃えて驚いた。
「あの化け物は、牛魔王の母さんだ。」
「母さんって…、禁術を使って生命を維持した姿なのか。あれは…、自我はないだろ。」
「爺さんが花妖怪共を殺して、血肉を集め禁術に手を出した末路がアレだ。」
「なっ!?は、花妖怪達を殺していた!?須菩提祖師が!?」
「あぁ、全ては息子であるアイツの為にな。」
驚いている三蔵から牛魔王に視線を移した。
「あの人が、おじちゃんの奥様だったんだ。」
小桃は爺さんがして来た事を知っている様子だった。
あの化け物を見て、爺さんの嫁だって理解している。
「おじちゃんが話してくれたの、自分の罪を。何で、小桃達を、花妖怪達を守ろうとしてくれていたのか。後悔してた、凄く。」
「お前は許したのか、爺さんの事を。」
「おじちゃんね、小桃に泣いて謝ったの。何度も何度も、頭を下げて。だから、花の都を守って下さいってお願いしたの。今、生きてる花妖怪達に安心を下さいって。」
爺さんは、小桃の優しさを見越して経文を預けたのか。
いつも俺の後ろ追って来てたガキが、傷だらけになりながら経文を守って来たんだな。
「小桃は許したよ、おじちゃんを。だって、約束を守ってくれたから。悟空の為に、小桃を頼ってくれたから。」
「ガキが生意気な事、言いやがって。」
わしゃわしゃ!!
「へへ。」
乱暴に小桃の頭を撫でると、小桃は嬉しそうに笑った。
「あぁ、ムカつくなぁ。お前は、何にも知らない癖に楽しそうで。」
牛魔王の様子が変だ。
記憶の世界で見た牛魔王は、いつも通りに大人びているのに。
今の牛魔王は、反抗期の子供みたいだ。
「ムカつく、ムカつく、ムカつく、ムカつく、ムカつく。母さん、アイツを殺してよ。俺の事、愛してるんでしょ?だったら、はやく殺せよおおおおお!?」
「ギィェェェェエ!!!」
気が狂ったように叫んだ牛魔王に反応した、向日葵の頭をした化け物が叫ぶ。
「な、何だ!?牛魔王って、あんな感じだったか?」
「違う。」
三蔵の問いに答えながら、牛魔王に視線を向ける。
今のアイツの顔付きが、幼少期のアイツ…、宇轩だ。
牛鬼と入れ替わった反動で、宇轩の人格が出て来たのか?
「どいつもこいつも、僕を不幸にするんだ。あぁ、こんな世界、壊れてしまえば良いのに!!!」
ズズズズッ!!
牛魔王が叫ぶと、背中から大きな影で出来た翼が生えた。
「なぁ、悟空。神々達が作った罪は理不尽だよなぁ?僕がこんな風になったのも理不尽だろ?」
「宇轩、確かにお前は可哀想な子供だよ。信じた相手に殺されたんだからな。だけどな、今までやって来た事は、お前自身の意思だろ。」
「あぁ?」
「甘ったれんなよクソガキが。散々、我儘放題して来ただろ。今更、可哀想ぶるな。」
俺の言葉を聞いた牛魔王は、怒りの表情を見せる。
「こっちは長年、テメェの憂さ晴らしに付き合われてんだ。来いよ、牛魔王。遊んでやるよ、好きだろ?」
「テメェ、マジで殺してやる。」
ビュンッ!!
ドンッ!!
「悟空!!」
「危ないよ、小桃!!」
俺は側に居た小桃を三蔵の方に突き飛ばし、飛んで来た牛魔王の相手をする。
キィィィン!!
ブシャ!!
魔天経文を一振りしただけで、牛魔王の左腕が吹き飛んだ。
「その刀、魔天経文か。」
シュルルルッ。
牛魔王の左腕が再生しようと、血肉達が集まる。
パァァンッ!!
「っ!?」
「牛魔王!!」
集まった血肉が弾き飛び、牛魔王の左腕が再生されなくなってしまった。
その様子を見た百花は、驚きながら牛魔王の名を呼ぶ。
「これが、魔天経文の力か。妖怪の治癒能力を殺す事も出来んのか。」
「クッソ…!!何だよ、これ。」
「今の俺なら、お前を殺す事も出来るな。」
「魔天経文に選ばれたお前は、何なんだ。お前は、何なんだよ。」
牛魔王は消えそうな声で、言葉を吐き捨てる。
ザッ!!
「やめて。」
百花は両手を広げて、牛魔王の前に立ち、悟空を睨み付ける。
「お前、何してんだよ。離れろ、殺されるぞ。」
「牛魔王、貴方が孤独だと思うなら抱き締めてあげる。大丈夫、私の愛した男の罪は一緒に背負う。貴方の道具になってあげる。」
百花の言葉を聞いて、牛魔王は驚いている様だった。
ドドドドドドドッ!!!
「うおおおおお!!三蔵ー!!」
「猪八戒!?何だよ、後ろの獣は!!!」
俺達の方に向かって走って来る猪八戒の姿が見える。
三蔵は猪八戒の後ろを追い掛けて来てる獣を見て、尋ねていた。
ドクンッ!!
嫌な予感がした。
口にしたくない。
「三蔵…、その子は黒風って子だよ…。」
「っ…?!く、黒風…って…。な、何で、どうして…。」
「悟空、黒風が小桃に頼んで来たの。」
三蔵の問いに答えた小桃が、俺の方に視線を向ける。
そして、重い口を開け言葉を放った。
「牛魔王の血を飲んだ僕は、いつか化け物にされる。その時は、悟空さんに殺してほしい…って。悟空さんに迷惑掛けちゃうと思うけど、お願いしますって…。」
小桃の言葉を聞いて、予感が当たっていた事を実感させられる。
六大魔王になった時に、牛魔王の血を飲んだ可能性はあった。
だけど、まさか今なのか?
牛魔王はとうとう、黒風まで手を出したのか。
「悟空、黒風は最後の力を振り絞って、俺と沙悟浄に言ったんだ。悟空さんに会いたいって、お前に会いたがってんだよ。悪いな、悟空…。黒風を助ける方法が、思い付かなかった。」
猪八戒はそう言って、申し訳なさそうにしている。
「猪八戒、お前が悪い訳じゃねーよ。」
「悟空、だけど…。」
「グァァァァァァァアイァァア!!!」
猪八戒の言葉をかき消す様に、黒風が叫ぶ。
「あははは!!醜くなったなぁ?!黒風!!!」
パァァンッ!!
ビュンッ!!
「黙ってろ、牛魔王。何がそんなに面白いんだよ。」
爆笑する牛魔王に向かって、三蔵は引き金を引いていた。
「黒風、待たせたな。」
「グァァァァァァァアイァァア!!」
黒風の叫び声が、泣き声に聞こえる。
「お前、自分の意思で牛魔王の力に逆らえたんだよな。」
「グァァァァァァァアイァァア!!」
「安心しろ、黒風。」
「グァァァァァァァアイァァア!!」
「黒風、お前の最初で最後の願いを叶えてやる。」
俺の言葉を聞いた黒風が、泣きながら勢いよく走り出した。
ドドドドドドドッ!!!
ズゥゥゥゥンッ。
魔天経文が再び、音を立てて俺の意思と共鳴する。
「グァァァァァァァアイァァア!!!」
「お前は俺が殺してやるよ、黒風。」
タッ!!
俺は黒風の頭上まで飛び、魔天経文を振り下ろした。
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