第19話過去


「白さんと茜さんの出会いってどんなかんじだったんですか?」


話の流れで白さんが争い事が嫌いな理由を探ろうと思った


「先生と初めて出会ったのは私が住んでいた街の図書館で会いました、私が図書館で本を読んでいる時に声を掛けられたんですよ」

 

「なんで声掛けられたんですか?」


「子供が本を読んでるのが珍しくて何読んでるか気になったそうです」


「その時は何読んでたんですか?」


「魔法師冒険譚ですよ」


白さんはその時の事を思い出したのか、笑いながら言っていた


「茜さん自分の本が読まれてて嬉しかったんじゃ無いですか」


「いや全然嬉しそうでは無さそうでしたよ、そんなつまんない本よく読めるなって言われましたよ」


「茜さん本当にそう思ってそうですね」


「それから何度か会った時に先生がその本の何処が面白いか聞いてきたんですよ」


「なんて答えたんですか?」


「面白いところはないですよって答えました」


「面白くも無いのになんで読んでたんですか」


「先生も同じ様な事言ってましたよ、あの頃は本当に面白いと思ってなかったんですが……魔法師になる為に必要な全ての事が書いてあったので教科書だと思って読んでました」


「確かに魔法の事が話の中で良く出てきますね」


「幼い頃は本に出てくる練習方法を試してました」


「どんな練習をしてたんですか?」


「魔法陣を一から書くのとかですかね」


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