13. 朝

塗り潰した自我

微かにオレンジが強い

極彩色の影差す

不穏なほど美しい世界


情緒不安定を自覚して

光の麓で膝を着くけど

別れの言葉を切り出せずに

有耶無耶のまま息を止めて目を反らす


もうとっくに凍傷を起こして

腐り落ちたあとでどうしろっていうの


誰かの面影を追って

いつも思い返す曲は同じだった

瞬く合間に夢に落ちては

境目を失った

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