第二章 謎の集団

第6話 これからのこと

俺達はあの女の人にお礼を言って帰路についていた。


「……兄さんはもう、無能じゃないんですよね…」

と、陽火は言う。


「ああ、これでやっと…お前を守れるよ。」

「え…でも私守ってもらってばっかりで……」

「バカか!俺はな、今までお前がいたからこそ虐めにも耐えて来れたんだ!だから、次は俺がお前を守る番だ!」

「!…はい!!」

陽火は笑いながら頷いた。

その日はラーメンを食べて家に帰った。

──自室──

さて…これからどうしようか。

能力が覚醒したのはいいんだが…何もしてない人を傷付けるのは論外だな。

そうだな…


「俺の大切な人達を傷付ける奴だけに能力を行使する…」

とうぶんはこれでいいか。

よし!明日も学校だし寝るか。

てか今日の件学校側にどう説明しようかな…

──???──

この空間には二人の男女がいた。

一人はガタイがよく筋肉質な男だ。そして、もう一人は、スタイルがよく目が赤色の灰色の髪の美女だ。


「凛道 月火の能力が覚醒したか…」

「そうみたいね」

「【月火】か…厄介そうだな…」

「えぇ、そうね。神楽 火織と同等…もしくはそれ以上に。」

「早めに処理しておいたほうが良さそうだ。…行けるか?バコル。」


そして、男がバコルと呼んだ先には、いつの間にか一人の男が立っていた。その男は全体的にガリガリだ。


「…行ける」

「任せたぞ」

と、男が言った時にはそこには誰もいない。


「相変わらず、行動だけは早いものね。」

灰色の髪の美女は呆れたようにそう言った。



そして……月火が知らないところで激戦が始まろうとしていた。

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