第13回 ブロッサム:クオリティの人物①

「ブロッサム」シリーズに関する記事です。

ブロッサム:クオリティは短編集の章ですが、悪霊編は気づけば本編のエピソードひとつくらいの長さになっていました。今回はその悪霊編の人物の補足記事です。

また、この記事の他に本日夜に本編新規エピソードの更新も予定しています。悪霊編は終わりましたが短編集としてのクオリティはまだ続いていきます。


※以下、ブロッサム:クオリティ LDC.FILEグループ 「クレア」のネタバレがあるのでご注意ください!※


クレア

表題になった少女。「悪霊」は能力というよりはクラスターコアの不具合に近いものでした。今はアルバートの家にいて、時々やってくる調査局の面白いお姉さんたちと仲良くなっているかもしれません。バージェスとかルドフォードとか。

劇中では語っていませんが、顔の雰囲気がちょっとグレイスに似ているという設定があります。今はまだ子供なので目立ちませんが、成長したらもっと似てくるのかも。

エイリと同じ学校に通うことになりました。出会うとして一体どういう出会い方をするのかが気になります。校舎から落下していくエイリを目撃する、みたいなのじゃなければいいけど……。


アンリ

ルーシーが局長代理の権限で採用した唯一の人材。愛想はないけど腕前はかなりのもの……という創作でありがちなコック像の人です。調査局にだいぶ馴染んでいるようです。

局の食堂にはアンリ以外にもいいコックが何人かいるので、どんなメニューを出すのか話し合いながら日々やっていると思います。食いしん坊が多い分隊に行ってたらもっと大変だったに違いない。


アリスとセレーネ

コンピューター部コンビ。エーテル社にスカウトされたアリスはそれを断り、実家から独立したセレーネとともに新しいゲーム会社を立ち上げる……という妄想まではしていましたが、具体的なことは決めていませんでした。あの感じでずっとやっていくんでしょう。

学校にはシノカやジルの同級生も登場していた他、最終編で名前が出ていた「フレイヤ」という謎の人物も存在していました。フレイヤはCロットの生き残りで、カナレイカからの留学生です。

学校にいるのはヨハンナの差し金で、普通の学生を経験しているのかもしれません。


ミレイユ・セラカントとアンブレ・ビソン

ちょっとだけ沼な関係性の二人。ミレイユの本心は結局どうだったのでしょうか。アンブレ側はミレイユのことを人生から切り離せない相手だと思っていそうです。

アンブレは治療と健康診断を受けた上で今後の進路が話し合われると思います。もしかすると欧州に送還されることになるかもしれませんが、故郷への思い入れが特になければ例の収容所の中でしばらく生活することになるでしょう。

ミレイユについて。能力だけを見ればミレイユはかなりの傑物で、アンブレは凡人の代表という感じで書きました。凡人は才能をもっと安定的に使ったほうがいいと考えるけど、競争の中で成り上がる人間はそこで満足できないから勝ち上がっている。ブロッサムはそういう不毛な争いの先の答えを知っている人間が超存在含めたくさんいる世界なので、ああいう感じの結末でした。

競争の先の答えを知る一人がシノカです。ミレイユをずっとスケールアップした存在がかつてのシノカだと思います。なので、シノカによる洗浄に着地することは最初から予定されていました。

シノカからすると過去の自分を見ているような感覚だったかも。洗浄後は特殊収容所の第二区画に移され、時々D機関やシノカに雇われているかもしれません。


トーカ(いろい灯花とうか

正体についていろいろ匂わせつつ、トーカは結局は柩の特殊分身体でした。

スレートアースという世界の出身であることが明かされていました。ブロッサムアースに来る一つ前に柩がいた世界です。トーカはそこに存在したヒューマノイド型兵士(警備ロボ)にMLDが宿って形成されたものです。精神は肉体の影響で変わるため、柩とトーカはかなり雰囲気が違います。

スレートアースの話は数万字規模で執筆を進めていましたが、全てボツにしてしまいました。八月に連載しようと思っていたので、実現していればクレア編の終わりは九月でした(だから九月は少し更新が少ないです)。完成していれば七万字くらいになりそうで、長すぎるということでやめてしまいました。


カトレア・ベイカー

以前から言及があったレリアの姉(故人)です。今回はレリアの偽名ではなく本人ついて。

既存キャラの中では柩や柊、楪世しじょうルリ(「レムリア」より)に近いタイプのお姉ちゃんです。穏やかで包容力のある人でした。レリアが今回ひとつ結びなのはこの人の髪型を模していたからです。カトレアを知る人が訪ねてきた場合に違和感がないように振る舞っていました。

ブロッサムが健在だった頃のレリアはそんなに影のない普通の学生だったため、現在のレリアは意図せずに当時の姉に雰囲気が寄っていってるかもしれません。



(ブロッサム:クオリティの人物①・終わり)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「レムリア」「ブロッサム」作品について設定や制作を語る場 枯木紗世 @vader

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る