第6回 ブロッサムのキャラクター(シリウス編)
前回記事の続きで、超存在以外のキャラクター特集です。今回はシリウス組。
※※現時点の最新作(狼の子供たち)までのネタバレがあるのでご注意ください!※※
メリッサ
超存在「シリウス」のカウンター。メリッサにはミツバチという意味があるほか、レモンバームというハーブの別名でもあります。シリウスとのCP名はたぶんメリウスかウスメリです。
LDを受け入れる前から人間離れした生命力と怪力を持っていました。撃たれても轢かれても立ち上がってきます。小さい頃から暗黒街で育った殺し屋で、逮捕後に政府に使われてカナレイカ戦役に送られた兵士でもありました。監視つきの傭兵業を経て、現在はエーテル社から仕事を依頼されるフリーランスです。
よく例えられるコヨーテは狼に比べると小ぶりな動物ですが、大型犬くらいのサイズはある生き物。メリッサは野生動物のような雰囲気の人です。その一方で、読書家で教養に明るい面も持っています。専門外のことには疎いようですが、生物学についてならデリックと議論ができるくらいには知識を持っているようです。誰かが作家や偉人の言葉を引用したらすぐ元ネタがわかる人かもしれません。
この人の射撃精度は相当なものですが、天才と言われるグレイスの射撃とどちらが優秀なんでしょう。グレイスは全力で走りながらいとも簡単に拳銃を当て、メリッサは撃たれながらでも正確に反撃するみたいな感じかなぁ。できて当然みたいな顔してそうな所はそっくりです。
クエル
苗字はちゃんとありますが、設定はしていません。「クエル」もひょっとすると職場でのあだ名か何かで、本名ではないかもしれません。メリッサ編のキャラクターはファーストネームか通称だけの人が多いです。
創作に出てくるメカニックやオタクのキャラはえらく優秀で便利な人が多いものですが、クエルはそんなに能力が高い人ではありません。人間の能力は、努力したからって必ずしもよくなるものではない。同じマニュアルで、同じ時間訓練して、同じ作業をさせた場合、遅れる者が必ず出てきます。クエルはそういう人であり、人は能力と関係なく存在を許されてほしい。能力面の線引きに少しこだわったキャラクターです。
本当は有能でしたということはないつもりですが、大企業ヘリオスに就職できるだけの能力は持っているんですよね。必要な道具をありものでこさえたり、マニュアルのない問題の解決手段を考案するのは得意なようで、なんだかんだ有能になっちゃってるのかな。
シリウス組は人間一年生のような人ばかりなので、常識人であるクエルが面倒を見たり仕事を見つけたりしています。世話焼きな性分だと思います。
それと、本人は自覚してませんが結構モテます。学生時代にひそかにクエルが好きだった人は結構いそう。ゲームは経験豊富で得意そうなので、実況形式のプレイ配信すれば魅力を放ち、結構人が集まるんじゃないだろうか。
ラプタ
ノストークの傭兵の数少ない生き残りの一人。名前は傭兵としての通称で、全然別の長い長い本名があります。謎が多いキャラクターかもしれません。現在はメリッサファミリーの一員です。
人間離れした狙撃の技術を持っています。劇中では特別な狙撃銃を使っていますが、通常の対人狙撃銃や対物銃の扱いにも長けています。ただ、拳銃はあまり得意ではないようです。
少女といって差し支えなさそうな見た目、ピアノを弾くことができるなど、傭兵という職業のイメージから少し乖離しています。どこかの貴族の令嬢だとかカナレイカの王族の末裔だとか、劇中でさまざまに噂されていました。
背格好や言動の面で、雰囲気がシリウスに近い感じがします。きっと会話のペースも合うでしょう。テレビの前にラプタとシリウス二人で体育座りして、流れているお昼のサスペンスドラマの犯人について、
シリウス「この人はひょうじょうがあやしい」
ラプタ「私はこっちの人が殺し屋だと思う。指にタコがある」
といったような議論を仲良くしていてほしい。
それにしてもメリッサファミリー、メリッサ以外は背丈が小さい子しかいない。
デリック・ヘイズ(アリシア・ヘイズ)
先端企業エーテル社の社長。ブロッサム世界が九〇年代のわりに技術が進歩しているのは埋蔵LDの恩恵です。動画投稿サイトや高速通信があるのはエーテル社のような企業が提供する特殊先端技術のため。
メリッサにはパトロンが必要でした。政府との関係が終わった時、このデリック・ヘイズがメリッサの仕事まわりで重要な役割を果たしています。
有能な経営者である一方で不運であり、現場に弱い人です。乗ってきた飛行機が流れ弾でダメになったり、あっさり捕まって監禁されてしまったり、クエルからうっすら足手まといのように言われてしまうほど。社長を続けられるのは努力のたまものでしょうか。
ヘイズ家の唯一の生き残りです。四十歳前後の実業家として名を馳せている人物ですが、その正体はグレイスと同年代かそれ以下の歳の女性「アリシア・ヘイズ」です。
死亡した兄デリックが頭の中に描いていた先端技術や成長プランはとても有用なもので、その記憶を移植できる適切な血筋の人間は幼いアリシアしかいませんでした。ヘイズ家と関わる有力者には合衆国政府と繋がりのある者もいて、そのあたりの身分継承工作に一役買っています。記憶の移植の際に、何か異物が入り込んだ可能性が……。
悪人でもない特定の人間を嫌うことがほとんどないグレイスにちょっと敵視されているという珍しい人でもあります。
ジニア(ジニー医師)
ブロッサムの生き残りという設定があるので、花を由来とする名前を持っています。医師であり、新鋭のLD研究者でもあります。
サーティヘッドにも恐れをなさずタッチできる勇気のある人。仕事はちゃんとするのですが、頭のネジが一本外れている人です。シリウスに会わせてはいけない筆頭の人物かもしれません。
国内では表向きのLD研究機関がほとんど消滅しましたが、この人は国内の組織とは何のつながりもない新鋭であったことや、本業が闇医者であるために、専門家の目からこぼれたのだと思います。
セドナ
超存在は抜きといったのに、中身が超存在の人を入れてしまいました。この人もシリウスと直接会わせない方がいい気がする。
最新話「狼の子供たち」のみのゲストキャラクター。と思いきや、メリッサが町の書店にいる時に「何読んでるの?」とひょっこり現れ、驚きとともに嫌な顔をされててほしいです。
今回はここまで。来週は本編「シノカ編 予告」の更新が先にあるので、その少し後にガイア組とその他(ライトハンドなど)を特集したいと思います。
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