第59話 クリスマスベビーか?
お馬鹿な美奈は懲りもせず、
直ぐ落ちてしまいました。
「きゃあああー美奈様。
味噌は煮立てたら駄目ですってば
ー。」
ああ
「忘れてた。ゴメン。」
「良いですか料理とゆうものは云々
つまりー、カンヌン
ん?美奈様どうされました?
美奈様、美奈様!」
「だ、大丈夫よ。喜代さん、ごめん。」
ウゲーウウっ ウゲーウエッウエッ。
「なんか、最近ご飯が無理何すよ。」
「マアッ(//∇//)
いっからですか?」
「暮れから正月ぐらいからもう
二週間くらいです。
こんなに激しいのは初めてで
ムカムカ
くらいだったのに…ィ!」
「おめでたですわよー。
マアマアたいへーん。
喜代も忙しくなります。
そ、そうだわ‼ご報告ご報告‼」
「喜代さん、御願い。
まだ一回しか結婚してないし
まだ黙っててください。」
「マアッ、お子様が出来たなら
対応がちがいますわよ。
最近は美奈様の話を聞くのを
楽しみにされてますの!! 」
「どうせ、失敗談デショ」
「まあ、ですけど。」
「もう少し何でも出来るまで
黙っててください。
嫁と認められるまでね、ね」
「そんなことしてたら
子供様が大学卒業されますよ。
それに坊ちゃまモテますし、
また悪い虫に狙われたら
どうします?」
「ん?有り得る。」
「美奈様、私が世話係を
奥様から美奈様へ
移ります。
何かの御縁です。
お子様が生まれましたら
また、ビシビシ行きます。
今日は喜代がやりますから
収まるまで休んでください。
4ヶ月までは安静にしないと
切迫流産なるものが有ります。
健康だと甘んじてはなりません。」
「でも!」
「子供を守るのは母親の役目です。」
喜代さんの言葉が胸を貫いた。
ママもこうやって産んでくれたのね。
ずっと会っていない母親に想いを
馳せながら眠っていたのか?
ゴツい手があたる。
誰?
熱をはかるように
オデコに手を当ててる。
誰?暖かい。
すーすーすー🐑💤💭
随分寝ていた。
リビングでは一朗太がパソコンを
いじっていた。
美奈はベッドからおきだして
一郎太の前に座った。
「お帰り!ゴメンね、寝ちゃってたよ。」
一朗太はハッとして顔を上げて
「さっき親父が来て聞いたんだけど
おれ、パパなのか?美奈、答えろ!! 」
「え、えぇ!!
んーもうっ喜代さんが話したのね
内緒だったのにぃ~!」
ウルウルした目で一郎太は美奈を
見つめる。
「分かんないよ。病院いってないか ら。」
一郎太は、妊娠検査薬を出してきて
「調べよう。」
「え…う‥ん。」
一朗太に紙コップをだす。
研究者だからお手のものだ。
暫くうごかない。
「違ったかー。
期待させて悪かったね。」
一郎太は真剣に見て唸っている。
ヤッパ食い過ぎか?
食べれないんだけど・••
「ねー、ゴメンってば!!」
肩を揺すると一朗太は泣いていた。
ポロッポロ、ポロッポロ
「一朗太、ごめん、喜代さんには
口止めしたんだけど、ゴメンネ、
子供欲しいよね、30過ぎて
るもんね。
そんな、泣かないでよー
期待した?ごめんてばー」
一郎太は顔を上げて美奈を抱きしめ
ヤッターヤッターヤッタゾー
「おおーお」
一朗太は叫びながらテンションUP,UP
おーれーはぁパパだ一つ。
美奈๑°⌓°๑ポカーン!
マンションの窓を開け叫びつづける。
我に帰った美奈がペチッと頭を叩い
て時計を指差す。
「9時夜の9時。」
しかし一朗太は美奈に声を殺して
ヤッタゾーヤッタゾー
「へ?妊娠してた?私?」
喜ぶ一郎太を見て信じられない
子供の私が子供を産むの?
ま、いいか!
吐き気って何時おさまるんだろう
悪阻ならまだこの不快感は
続くのか?
はぁーとうなだれてしまう。
きっとクリスマスのあの日出来たんだ
会ってなかったし・・・
濃厚だったのかも知れない。
ちゃんかちゃんか踊り嬉しがる
一郎太を見て、まあ、防音してあるし
美奈はかってにやれとばかりに
ベランダで飛び跳ねている一郎太を
そのままにして、部屋に入りポリポリ
とカシュナツツを食べ出した。
あまり食べれないだろうからと
喜代さんが、置いて行ったものだ。
フッおいしい。
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