第12話 悩める学費



彼は美奈を抱っこして

ソファーに座り直し美奈の

目を見ながら言った。


「なぁ美奈…君の学費

僕が出すよ、

 まだ、募集かかってるなら

受けてみたら?

君は僕の彼女だから、

 僕が出すのは当たり前だろ。」


先生は入学案内のパンフレットを手

にとりパラパラと目を通した。


美奈はビックリした顔をしつっ


「駄目だよ!先生のヒモには

なりたくないもん。

  頑張って働く!自分の学費は

  自分で出さないとね。」



「美奈あのなぁ、

僕が出したいんだよ」

一郎太はヤレヤレと言う顔を

して言った。

そんな一郎太を見つめながら

美奈も折れない。


「先生有り難う。頑張るよ

 食費も、住居も先生だし、

だからそこは甘えちゃう。♡

だけど学費までは

迷惑かけたく

  ないから…。」



彼は、少しだけ不服そうな

顔をしていた。けど、

一郎太の目の奥の

厳しいまなざしが緩んで

来たのが美奈にも分かったから

少しホッとした。



「アッ!!」

美奈は、思い出したように、


「ん?先生忘れ物?

まだ大学にいる時間じゃない?」



「あ!!いや 美奈に合いたくて

帰って来たんだ、昼休みだし」


・・・



「もう~正直者め!!」

美奈は愛されてる感が

嬉しい。 



 


「学校の事帰って来てから又

話そうか。」

 そう言って一郎太は出て行った。


愛されてるのは凄く嬉しい。



「昼ドラみて昼寝しょーっと。」

 こんな贅沢な時間

来月からないな~

 満喫しなきゃ勿体ない。


ボリボリ、ボリボリとハッピー

◯ーンを口に入れ、緑茶を煎れる。

冷凍庫からアイスクリーム

をチョイス。


アイスの蓋をあけハッピー◯ーン

をin冷たいアイスのバニラと塩味の

ハッピー◯ーンがマッチして、

うま~あああい。

最高!!


あっとゆうまに一袋なくなる。

オレンジ色の袋のなかから、

パラリと♡の形がおちてきた。


「やった一はいってた。」


そう叫ぶとポリカリカリ美奈の

胃袋へと落ちていった。

もう一袋おかわりしたい! 

ハッピー◯ーン。



そんなノンビ~リした1日の夕方

一郎太からラインが来た。


「研究で、遅くなるから晩御飯は

要らないよ

ゆっくり学校の事考えなさい。


資格が欲しいなら

早い方がいい。

叉帰って話そう。」




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