第34話 【番外編・其の六】 ~キラキラ光るお空の星よ~
今年は数百年に一度見られる○○座流星群の流星嵐が、眼視観測出来ると言う事である。
と言う訳で、宇宙関連の知識なんぞ全く詳しくない我らミーハー夫婦も、今まさに二人して夜空を見上げて、絶賛天体観測中である。
数多の流星が絶え間なく、さながら大雨が降り注ぐが如く煌めいている。
もしも、「流れ星が消えるまでに願い事を三回唱えれば願い事が叶う」なる言い伝えが本当であったとするならば、「今日は一体幾つの願意が成就するのだろう」と考えてしまい、思わずクスリと笑ってしまった。
傍らに居る妻が「綺麗ね」と呟いたのに対し、僕は「そうだね」と、のんびりと答えた。
無限に広がるこの大宇宙には、惑星の大きさを遥かに超えるドでかい星々が幾つもあると聞いた事がある。
そして、その中の一つが軌道から外れ、何と数週間後には巨大隕石となって地球に衝突するとの凶報が、たった今届いたのである。
傍らに居る妻が「終りね」と呟いたのに対し、僕は「そうだね」と、ガクブルで答えた。
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