第33話 【番外編・其の五】 ~忌み子~
私は望まれずに生まれてしまった子で、誰にも愛されない嫌われ者です。
確かに私は見た目も醜いです。人間は僅かでも外見や性格が異なりますと、直ぐさま距離を取りたがる生き物ですものね。
私は常に新天地を求め、様々な場所を転々としている身なのですが、世界中何処へ赴こうが、国境を越えて国が変わろうが、何時だって爪弾きにされる存在でしかないのです。
要するに人と呼ばれる動物は、地球規模で差別をせずにはいられない生命体って事なのでしょう。
そうそう、この私が移住する先々では、ありとあらゆる人々が大慌てとなりまして、揃って斯様な台詞を仰ります。
未知のウイルスに感染したとね。
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