第23話 加牟波理入道
~
世の中には様々な性的嗜好を持つ人間が居る。
痴漢が好きな奴、強姦が好きな奴、露出症、ロリータ・コンプレックス、小児性愛者、屍姦エトセトラ、エトセトラ……まあ、言い出すと枚挙に暇がない。そして、何より問題なのは、先に述べた癖の例は、漏れなく犯罪に通ずる物である所だ。
まあ、かく言う僕も
しかし最近では、これらの人間を病気であると定義し、考え方を改めようとする動きもある。そう、僕達のような変態性欲者ってのは、加害者でもあるが、同時に被害者でもある訳だ。
そうか、僕らは病人なのだ。疾患なら仕方が無いよなって事で、習慣として、せっせと盗み撮りに
さてさて、路上や街中何かのパンチラや胸チラも悪くはないのだが、季節は夏の真っ只中であるからして、今最も熱いスポットは海水浴場なのである。
あ? 「それは更衣室かシャワー室ですか?」だと? ノンノン。ったく、性に目覚め立ての
盗撮の華と言ったら、
そんな訳で、ビーチ近くの公衆トイレに設置してきた複数の超小型CCDカメラをだね、今は自宅にてライブ配信で視聴中ってな現況よ。
さあさ、いらはい、いらはい、おいでませ。本日も来るわ来るわ、何も知らずにあられもない姿を晒しに来る雌共がよ。
あっ、因みに僕はですね、販売出来るクオリティの本格的映像を心掛けておりますもので、仕掛けたカメラには顔や全身、
……うーん、それにつけても、今日は僕的に
いやね、
そうね、出来るなら、いかにも遊んでいそうな外見のビッチ風ギャルだとベターかな。更に僕は面食いで、体付きよりも断然顔を重視する
まあでも、この作業もフィッシングみたいなものでね、焦らずにじっくりと待ち続ければ、やがては活きのよい魚が釣れる訳ですわい。お次の方、どうぞ。
すると、続きまして入室されたのは、健康的にこんがりと日焼けした褐色肌の水着ギャルが登場です。大分、
ほうほう、この
くうう、もう辛抱堪らん。
僕は自分の股間を
おいいい! 何だよ肝心な時に!! 一体何があったってんだよ!!!
すると、直ぐに映像は回復したのだが、そこには面と向かい、手を振り笑いながらカメラに喋り掛ける、先程のギャルが居た。
「おーい、めっちゃ
直後、家の呼び鈴が烈火の如く鳴り響くと、僕はその場で盛大なる
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