第24話 烏天狗

 ~烏天狗からすてんぐ……山伏装束で、烏のような嘴をした顔をしており、自在に飛翔することが可能だとされる伝説上の生物。小天狗、青天狗とも呼ばれる。烏と名前がついているが、猛禽類と似た羽毛に覆われているものが多い。剣術に秀で、鞍馬山の烏天狗は幼少の牛若丸に剣を教えたともいわれている。また、神通力にも秀で、昔は都まで降りてきて猛威を振るったともされる。中世以降の日本では、天狗といえば猛禽類の姿の天狗のことを指し、鼻の高い天狗は、近代に入ってから主流となったものである。※フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋~


 僕の住むこの地は超弩級ちょうどきゅうの田舎であるからして、とんびからすが空中で喧嘩をしているのを良く見掛ける。


 今日も普通に散歩をしていたら、両者が争いの際に発する鳴き声がしたので辺りを見回すと、リアルなとんびからすの恰好をした二人の御老体ごろうたいが、激しい戦闘を繰り広げていた。


 うん、この土地は高齢者率も高い訳だし、色んなお年寄りが居りまする。取り分け、こげな僻地へきちだと良くある話ですわな。


 ……って、そんな訳あるか馬鹿! 馬鹿ってか馬鹿鳥(アホウドリの別名)!!!

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