単調な日々?

 予定通り4月から、妻とバトンタッチ。

 職場からもエールを受け、無事育休に入ることができた。


 ここ目がけて、家事力上げるなど着々と準備を整えてきたものの、やってみると思い通りにはいかない。


 赤ん坊は、決まった時間には起きないし、寝ない。

 せっかく作ったミルクは途中から飲まずにプーっと出すくせに、また直ぐ腹を空かせる。

 オムツ替えを失敗すれば服は総とっかえになり、自分にガッカリな上、もうてんやわんや。

 夕方になると、原因不明でグズグズしだし、そうすると夕食の準備が間に合わない……。

 一日戦ってヘトヘトだったが、これが毎日続くと思うと、戦慄した。

 しかし、もう後には引けない。

 

 6時半には起きて、洗濯機をまわす。

 朝のおっぱいとオムツは妻がやってくれるので、その間朝食を用意。

 朝食を摂って妻を見送る。

 陽奈をロッキングチェアに乗せ、洗濯ものを干したり、掃除をしたりする。

 ミルクそしてオムツ。

 テレビを見ながら昼食。

 一緒にお昼寝。

 ミルクそしてオムツ。

 夕食の準備。洗濯もの畳み。

 ミルクそしてオムツ。

 妻帰宅、夕食。

 お風呂。

 おっぱい、寝かせる。

 夜中、ミルクそしてオムツ。


 少し慣れると、まあこんな毎日になった。

 でも実際は、いきもの相手なのでルーティン通りにいかないことも多いものだ。


 暖かくなると、ルーティンに「散歩」が加わった。

 

 平日の公園は、ママと子ども、そして高齢者が殆どで物凄いアウェイ感だが、外に出るというのはリフレッシュになる。

 柔らかい日差しを浴びたり、子どもに話しかけながら散歩すると、何気ない景色がひと味と違って見えるから不思議なものだ。


 初めのうちは、憐みの目を向けたり、遠回しに妻をディスる年配の女性が少し苦手で、話しかけられるのが面倒だと思っていたのだが、何回も通ううちに、子育て中のママさん達とは、少しづつ打ち解けてきた。

 馴染みになると、悩みも聞いてもらえるし、保育所でやっている親子教室にも誘ってもらえた。


 この親子教室の存在は大きかった。

 子どもとの遊び方も教えてもらえるし、保健師さんに相談も出来る。

 それに、保育所には男性保育士さんもいて、何かと心強かった。


 そんなこんなで、単調なようで充実した日々の中、陽奈はすくすくと大きくなり、俺の家事育児レベルも少しずつ上がっていった。



*赤城の育休メモ*

 育休は、夫と妻が同時に取ることも可能。

 俺は、妻と重なる期間も設定すれば良かったと激しく後悔したよ。

 1ヶ月、せめて2週間は被らせて取得し、日々の引き続きを受けるべきだった。

 第一子なら、誕生と同時くらいに取得するのも良いかもしれない。

 あ、「大きい子どもが一人増えただけ」なんて妻に思われたら、愛が一気に冷めるらしいからそこは要注意!


 公園などに通うと、顔見知りも増えていく。そこで出会った先輩ママからのアドバイスは貴重だったりするから、世間話も馬鹿に出来ない。

 仕事に復帰してから、思わぬところで会ったりするのも面白いしね。

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