第14話 ~モアイ先生のミーチューブ実況生配信~
『どもどもどモアー。毎度お馴染のミーチューブゲーム実況配信者・モアイチャンネルのモアイ先生だモアー。今日も元気に生配信でイッテ参りましょうモアー。但し、本日は
『ふむう。どもどもどモアーなのである。初めましての方もそうでない方も
『
『ふむう。別に
『嬉しい事を言ってくれるモアー。私的にも天堂課長は親友でありますし、心の友なのですモアー』
『ふむう。それに仕事と言っても九十九パーセントは遊びなのである。新たな発明品の試作品を企業に御披露目したならば、後は自由時間なのである。一応世間体もあるので、この事はクラスの皆には内緒だよ☆なのである』
『あららー、天堂課長御免なさいだモアー。私の動画は基本的に全部生放送なのですモアー。だから、今の発言でバレバレになっちゃったモアよー』
『ふむう。ちょっとやっちゃいましたなのである。まあ、別にいっかなのである』
『別にええんかーいモアー。さてさて、つかみはOKって事で、
『ふむう。モアイ先生はゲーム実況でのムービー中は無言派なのでありましたな。吾輩は意に介せず喋り倒す派なのであるが、本日はモアイ先生に合わせて
『それはごもっともな意見ですねモアー。ええと、それはですね、実は人気No.1高校生芸人として名を馳せる、ダダンダウンの
『ふむう。そのダダンダウンの焔煜こと煜であるが、
『あー、そう言えばそうだったモアねー。ともこうも、初めて教え子に必要とされたのですモアー。並々ならぬ意欲をみなぎらせるモアイ先生なのでありますモアー』
『ふむう。なるほどなのである。そう言う事であるならば、吾輩の技術力をフルに活かして作ったドローンなのであるからして、映像・音声共に高クオリティだから安心するのである』
『今回の放送は十台のドローンを駆使してのオンエアーなのですモアー。基本は自律運転なのですが、今日は私の独断と偏見で手動遠隔操作とさせて頂きますモアー。男子のフェイスアップや女子のローアングル、何でも
『ふむう。それと吾輩的には、もう一つ教えて欲しい事があるのである。我が
『承知しましたモアー。まずは
『ふむう。
『いい質問ですねモアー。それはですね、入園ゲートを抜けて
『ふむう。こんな分かり易い
『その通りですモアー。
『ふむう。
『そうなのですモアー。名付けて、「
『ふむう。かてて加えて、この緊急で二軒建造された施設の迅速な対応からして、どうやら建設資金は
『ほへぇー、流石の天堂課長なのですモアー。相変わらず手広くやっていますねモアー』
『ふむう。だがしかし、どうにも
『再びいい質問ですねモアー。それは中継が繋がっている西園寺財閥の御令嬢であり、美少女高校生コンビ芸人のツッコミ担当・
「オーッホッホッホ! モアイチャンネルをご試聴の皆様、どもどもどモアーなのですわ。その
『はーい、どもどもどモアーで、有り難う御座いましたモアー。以上、
『ふむう。その為に集まった高校生芸人の顔触れは、
『んもうー、天堂課長ったら、そう言う裏話は
『ふむう。それでは戦力は半減以上なのであるな。そして重ねて言えば、それじゃあ、ぶっちゃけ
『あややー、それを言ったらお
『ふむう。ユーザー様方のその感想は、まさしく
『あははー、お喋りの後半部分から巻き舌でハッスルしちゃった天堂課長ですけれども、
『ふむう。そう言えば
『ほほう、
『ふむう。残念ながらそうでは無いのである。この
『おいコラ、天堂課長! いや、この
『ふむう。ここはモアイ先生の番組なのでありますし、そう言う事にしておいてやるのである。さりとて、
『ああーっと! ほらほら! モニター画面を観て下さいな天堂課長モアー! たった今! とうとう、今事件の主犯格と
『ふむう。マジで正気かよ、この野郎は、なのである。うむう。いや、まあ精神面で
『
『ふむう。プレハブ内で静かに身を潜めて待ち受ける高校生芸人達なのである。そうして、
「オーッホッホッホ! 案の定引っ掛かりましたわね、お馬鹿で糞っ
『そうしてリーダー格である西園寺亜矢華さんが、若干お下品なお言葉と高笑いを織り交ぜて
『ふむう。モアイ先生の西園寺亜矢華を持ち上げる
『おおっと、けども西園寺亜矢華さんの声を聞いた途端にフードを上げまして、顔面を晒す
『ふむう。そうしたら、次は
「「「「「「いや、誰だ君は!!!!!!」」」」」」
「クックック、誰だチミ(ツィミ)はってか? フッフッフ、えぇ、そうです、
『はーい、六名の高校生芸人全員でのツッコミが
『ふむう。しかも自然と対話が、志村○んが演じる
「クックック、
『はららー、お笑いに対するヘイトスピーチと犯行動機の供述を吐きながら、とうとうひょっとこのお面をも外す、
『ふむう。いよいよ素顔が
「オーッホッホッホ! まさかの
「にはは、間抜けにもホイホイされちゃったのが坂本先生だったとはおっ
『おおっと、おやおやー、金色マカロン両名のご発言により、新事実が発覚しましたモアー。どうやら悪党の正体は「聖ホリプロ女学院」の教師だったみたいなのですモアー』
『ふむう。その坂本先生の見てくれなのであるが、吾輩の大好きな冨○義博先生の漫画原作、幽☆○☆白書終盤の敵役である、神○実を彷彿とさせるのである』
『ああー、確かに、そこはかとなく似ているかもですねモアー。しかしまあ、描く漫画が全部大ヒットしている冨樫○博先生は本当に偉大ですよねモアー。はーい、それではちびっと長ったらしくなるでありましょう、坂本先生の自分語りをじっくりと聞いてみる事と致しましょうモアー』
「クックック、某は明らかに狂っている今の日本が大嫌いなのですよ。某は幼き頃より真面目一辺倒、勉強一筋でした。それがどうでしょう。現在の日本ではお笑い至上主義などと言う
『ありゃりゃー? 何だか坂本先生の表情が凶悪になっちゃって、雰囲気も豹変しちゃいましたモアー』
『ふむう。これは恐らくは坂本先生の
「クックック、本来某は科学の道へと進み、製薬開発技術者・研究者になりたかったのだ。しかしながら、こんな腐った日本に日本人として生まれてしまったばっかりに、常に
「オーッホッホッホ! 言いたい事はそれだけかしら坂本先生? 今の愚痴、不平不満、批判にて、多少は
「にはは、それって平安時代より続くー、
「オーッホッホッホ、良くぞ
「にはは、今日はどう言った
「オーッホッホッホ! 本当に
『きゃー、坂本先生の事をバッチリほったらかしで、金色マカロンの
『ふむう。きっと男子中学生なら勃起してるね的なシチュエーションなのであるな』
『ヘヘヘー、正しくそれなで御座いますねモアー。そして、その金色マカロンのネタを
『ふむう。
『うんうんー、それには私も全く同感ですモアー。天堂課長は常識や
『ふむう。そうなのである。モアイ先生も坂本先生の同業者で、わがままボディを持て余す、私立高校の巨乳女教師なのでありましたな』
『コラコラー天堂課長モアー。どうして
『ふむう。モアイ先生が熱くなるのも無理からぬ話なのである。その中でも特に
『はい、その下ネタは明確にセクシャルハラスメントで、
『ふむう。それならば
『そこも、何ともはや、仰る通りですよねモアー。坂本先生もこの様なトークしか話せないのであれば、今の日本で生きて行くのは辛いでありましょうねモアー』
『ふむう。そこだけは
「オーッホッホッホ! そうして今回の場合も例に漏れず、自分の気持ちとは関係なく体が勝手に動いてしまい、まんまとわたくし達が仕掛けた網に掛かってしまったと言う訳ですわよね、坂本先生?」
「クックック、その
「オーッホッホッホ! 心中お察し致しますわ。しかし、だからと言ってですわね、「それは大変で御座いましたわね。はい、分かりましたわ。どうぞ
「クックック、西園寺財閥の
「オーッホッホッホ! まあまあ、とーっても聡明な坂本先生に
「クックック、
「にはは、いやー、それほどでもッスー。坂本先生ったら照れるッスよー」
「オーッホッホッホ! 全く褒めてないですわよ麻琴さん。あら、この一連の流れですけれども、ク○ヨンしんちゃんで繰り返し良くみられる定番ギャグに酷似していましたわね。ご免遊ばせですわ、オーッホッホッホ!」
「クックック、
「にはは、で、出たーッスよー。性的少数者への差別をする奴ーッスー」
「オーッホッホッホ! しかも佐藤春菜さんは既に性転換手術を施し、名実共に戸籍上も女性になられておりますわ。あらいやですの。大変に賢い賢い坂本先生は、そんな事もご存知なかったのかしら? オーッホッホッホ!」
「クックック、どう
「にはは、んもう、坂本先生ってばー……って、
「オーッホッホッホ! わたくしも麻琴さんと同じ事を考えておりましたわ。佐藤春菜さんは自首したと聞き及んでおりますけれど、坂本先生に出頭をしろと申しましても、多分無駄なのは今の戯言で
「にはは、あーしも佐藤春菜さんに対しては色々と思う所もあるし、
「オーッホッホッホ! 性別の事に
「にはは、さーせんッス、亜矢華先輩ー。つーか、
「オーッホッホッホ! それも麻琴さんと同意見ですわよ。以心伝心って奴ですわね。この様にわたくし達は、仲良し
「にはは、隙あらば金色マカロンを売り込む、亜矢華先輩マジぱねぇッスー!」
『そうそうそうですよモアー。坂本先生への
『ふむう。やっとクライマックス突入なのであるか? うむう。あまりにも退屈だったもので、最近吾輩が
『
『ふむう。
『うへぇー、
「クックック、又もや某を
『おわっとー、何やら
『ふむう。そうして、その坂本先生が懐から取り出して手に持つのは、何やら怪しい液体の入った
「クックック、このひょっとこのお面は防毒マスクとなっておりましてね。そして、このガラス
『うおっとー、そう言い終えた坂本先生は、ガラス容器を思いっ切り地面に叩き付けて破壊しちゃいましたモアー』
『ふむう。その結果、割れて漏れ出た液状体は、分かり易く
「クックック、安心したまえ。このガスは
『ふむう。高校生芸人達がばたばたと倒れて、深い眠りに落ちて行くのである』
『おやおや、あれれー? しかしそんな最中ですが、西園寺亜矢華さんと新堂麻琴さんの二人だけが仁王立ちで、何故かドヤ顔で決めポーズですモアー』
『ふむう。このコンビだけが全然平気そうなのである。こりゃ又一体、どう言った理屈なのでありますかな。うむう。謎が謎を呼ぶ展開なのである』
「クックック、西園寺亜矢華に新堂麻琴……折しも金色マカロンの二人って訳かね……フッフッフ、お前達は何故起きていられるのだ……クックック、何故意識がある……な、何なんだ貴様らは!」
「オーッホッホッホ! わたくしは幼少の頃より、毒物に対応する身体作りの訓練をして来ましたもので、少々の
「にはは、あーしも亜矢華先輩の相方になってからはー、体をむちゃんこ
「オーッホッホッホ!
「クックック、全くとんでもないな君達は。フッフッフ、有毒物質を跳ね除けるボディーだと? ……クックック、ハ○ター×ハン○ーのキ○ア=ゾルディックじゃねーんだよ! 常識外れにも程があるってんだ!! この化け物共がぁ!!!」
「オーッホッホッホ! もう
「クックック、馬鹿も休み休み言い
『あちゃー、寒い駄洒落で盛大に滑るだけでも大概なのに、そう言いながら中指だけを立てるジェスチャーをする坂本先生ですモアー。それ、ダメ。ゼッタイモアー』
『ふむう。欧米だったら袋叩きにされても文句を言えない行為、それがファックサインなのである』
「オーッホッホッホ! それでは年貢の納め時ですわよ坂本先生。……いざ尋常に、推して参りますの!」
『おおっとー、そう言うや
『ふむう。その間に坂本先生の裏側へと回り込む新堂麻琴なのである。うむう。そこから彼女の必殺の跳び蹴りが、坂本先生の後頭部にクリーンヒットせしめたのである』
『はややー、その後は西園寺亜矢華さんと新堂麻琴さんとで、坂本先生を挟み撃ちに致しまして、
『ふむう。こりゃリンチ
『ほへぇー、なるほどですねモアー。あっ、私ふと思ったのですけれど、それこそ高校生芸人を題材にして、何だか
『ふむう。そいつは面白そうな提案なのである。聞く所によると、最近現れた人気急上昇中のピンの高校生女芸人・
『はふぅー、もしも本当にゲーム化が実現したら楽しいでしょうねモアー。……おっとー、とか言っている内に、
『ふむう。……やや? あいや待たれい、モアイ先生なのである。その
『はららー、なんてこったパンナコッタ(笑)モアー! きっと坂本先生は変わり身の術を会得していたのですよ、天堂課長モアー』
『ふむう。外国人にも大受けしたいが故に、緊急で安直に取り入れた
『むむっ! ……ああーっ! 部屋の隅っこにて身を潜めていた坂本先生を発見致しましたモアー! すると間髪入れず、全力疾走で出入口を目指す坂本先生なのですモアー!』
『ふむう。このままでは坂本先生の逃走を許してしまうかもしれぬ、非常に不味い事態なのである』
「ッ! しまったッス! 亜矢華先輩、これマジでヤバイ展開ッスよー!」
「ッ! ですわね麻琴さん! わたくしとした事がしくじりましてよ!?」
『うわあー、大変ですモアー。西園寺亜矢華さんは鞭を伸ばして坂本先生を捕縛しようとするも、微妙に届かず
『ふむう。しかもよくよく見てみると、あれだけ
「クックック、お前達はこの変わり身の術に
「にはは、いや、そこ
『はにゃー、何だか坂本先生が、どんどん
『ふむう。坂本先生のお笑いスタイルは、トークよりもビジュアルで見せるタイプだったみたいなのであるな。うむう。しかし、このまま坂本先生がこの場を出て行ってしまうと、煜達がS.O.B.をしておる、「
『あわわー、そうですよねモアー。一応「
『ふむう。……うむう?
『あんれまー、本当ですねモアー。その直後、地面に打ち付けられるように、
『ふむう。モアイ先生よ。さっきのシーンの画面巻き戻せるのであるか? 先程の映像を、スーパースローモーションで再生確認してみるのである』
『ん? ああ、了解しましたモアー。早速検証してみましょうモアー。VTRスタートモアー。……うーん、何やら
『ふむう。男にとってこの金的への攻撃ってやつは、激痛で
『ほむー、あまつさえ、ぶっ飛ばされた坂本先生はと言いますと、背中から落ちた為に、背面打撲も必至ですモアー。更に更に鼻血も噴水みたいに吹き出していて、非常に痛々しいのですモアー』
『ふむう。痛撃で苦しみ悶えている坂本先生を、
『おろろー? さっきの
『ふむう。吾輩の名にかけて、謎は全て解けているのである。うむう。あれは我が娘の
『およよー? 天堂課長の娘さん、咲紀さんの
『ふむう。
『つまり……どういうことだってばよモアー?』
『ふむう。我が娘の咲紀は、まんまそのキャラクター設定通りに、
『ほえーモアー、世の中には科学では解明出来ない事ダラケでビックリですねモアー。それから又しても、このお茶目さんな天堂課長は生放送で暴露しちゃっておりますモアー。こうもあっさりと人の秘密をベラベラ喋っちゃ駄目でしょうがモアー』
『ふむう。どうせこんな、や○すぎ都市伝説よりも胡散臭い話など、誰も信じてはくれまいなのである。それと咲紀は、月刊○ーの取材は大歓迎と言っていたので、全然問題無いと思いますなのである』
『ぐへぇー、本当にそんないい加減な対応で大丈夫なのですかねモアー? あっ、そうこうしている内に、西園寺財閥お抱えの屈強な私設軍隊員数十名が総出で駆け付け、機能不全に陥っている坂本先生を、がっつり取り押さえるのでありましたモアー。ふぃー、やれやれ。とまれかくまれ、これで一安心ですねモアー』
『ふむう。このまま坂本先生は
『そうですねモアー。ばっちり高画質ハイクオリティで撮れましたので、天堂課長には心の底から
『ふむう。いやいや、モアイ先生と吾輩の仲なのである。そんな事は気にするでないのである。うむう。それよりか、がっちり束縛状態の坂本先生が、頼り無げな口調でぽつぽつと、何かを喋り出しておるのである。
「……クックック、やられてしまったよ。フッフッフ、しかしだな、某が捕まるのは予定事項である。クックック、これは始まりに過ぎぬ。フッフッフ、今日のこの出来事は
「オーッホッホッホ! あらあら、これから長い長い獄中生活が待っていますのに、随分と嬉しそうですわね。それとも坂本先生は、麻琴さんに負けず劣らずのマゾヒストでしたのかしら、オーッホッホッホ!」
「にはは、亜矢華先輩違うッスよー。あーしは「アブノーマル
「……クックック、某はこの模様がネットで生放送されると言う事も、当然想定の範囲内であったのだよ。そして、この事件は必ずマスコミが取り上げて話題となるだろう。フッフッフ、この騒ぎを皮切りに、第二、第三の某みたいな輩が姿を見せる事だろうよ。クックック、某同様、
「オホホ、そうしますと、「少数派」と言う意味合いでは、例の佐藤春菜さんも同類だった訳ですけれどもね」
「にはは、そこに気が付いて上げられなかった所がー、坂本先生って人間の器の証明ッスよねー」
「……クックック、何とでも言うが良い。某は「切っ掛け」になれば、手段は何だって良かったのだよ。フッフッフ、今の日本に不満を持つ者は腐るほど居るのだ。
「オーッホッホッホ! 望む所ですわよ。そうであるならば、わたくし達は
「にはは、亜矢華先輩の言う通りッスー。何があろうとも、あーし達高校生芸人はそれを実行するッスよー」
「……クックック、貴様らの踏ん張りも
「オーッホッホッホ!
「にはは、なので恐らく坂本先生の思惑は実現しないッスよー。残念でしたッスー」
「……クックック、確かに「笑いたくない」、
『はらー、そんな言葉を残して、坂本先生は西園寺亜矢華さんの私設軍隊員達に連行されて行きましたモアー』
『ふむう。坂本先生が放った数々の発言は、少し考えさせる事柄だったと、吾輩個人的には心に刺さったのである』
『そうですよねモアー。どうしてもこの世の中は、マイノリティが無視されがちな世界になってしまいますからねモアー。これは議論の余地が有りますよモアー』
「オーッホッホッホ! それでもわたくし達はお笑い芸人なのですわ。わたくし達は常にお笑いを追求し続けて行くだけですの。もしも「笑えない」と仰る御方が居られるのであるならば、直々にその場に赴いて笑わすまでなのですわ。オホホ、そう、テロに打ち勝つ為に忘れてはならない事は、そのテロに屈しない
『わおー、西園寺亜矢華さんの眼に迷いは無いのですモアー。凛々しいですモアー』
『ふむう。西園寺亜矢華よ、良くぞ言ったのである。実に
『やーやー、こりゃーアニメかドラマで映像化された
『ふむう。そいつは
『あややー、私のこの声は合成音声にも
『ふむう。なるほどなのである。モアイ先生の方がおっぱいだって大きいでありますからな。うむう。どれどれ、下乳だけで構わぬので、ちょびっと晒してみるのである』
『はぁー? 何でそうなるんですかモアー。意味が分かりませんよ、この
『ふむう。近い内に、
『あははー、そうなりますねモアー。乞うご期待ですモアー。……およよー? 今一度、西園寺亜矢華さんを御覧下さいませ、天堂課長モアー。西園寺亜矢華さんが
『ふむう。吾輩の孫娘達が、「絶対にS.O.B.出場を辞退しない」と言う主張を
『なるなるー、だけれども、あれだけ完璧な防御線を張っていたにも関わらず、坂本先生に不覚を取っちゃいましたもんねモアー。あのミスが原因となり、もしも子供達に何かあったのならと、絶賛肩を落とし中なのですねモアー。西園寺亜矢華さんは、
『ふむう。性格は
『おややー?
「ふん。どうやらこちらも片付いた様だな。御苦労だったぞ。貴様らモブキャラクターの高校生芸人にしては良くやった方だ。褒めて使わす。それから眠っている奴らはまだ目覚めるなよ。個個の癖が強い
「なはは、良う健闘してくれた人達に何ちゅう言い様やねんお前は。いやいや、皆さんホンマにお疲れ様で御座いました。特に金色マカロンの西園寺亜矢華
「にはは、お兄ちゃんー♥あーしもめっちゃ頑張ったんスよー♥
『おーっと、新堂圭助君は新堂麻琴さんを完全スルーしますモアー。そして、恐らくは
「なはは、西園寺亜矢華さん。お気持ちお察し致します。
「……ぽかーんですの……」
『うああー、新堂圭助君が最低最悪のアプローチで討ち入り、つるーんと滑って撃沈ですモアー。西園寺亜矢華さんも突然の下ネタに唖然としちゃっていますモアー。これには
『ふむう。エロキャラで通している西園寺亜矢華なのであるが、この場はそれを受け入れる空気では無かったのである。圭助は
『うーん、痛恨の極みですよねモアー。慰めようとした圭助君の
「オーッホッホッホ! わたくしを気遣ってのボケなのですわよね。有り難う御座いますですわ。麻琴さんのお兄様のそのお気持ち、有難く受け取っておきますわよ、オーッホッホッホ!」
「なはは、元気になって元通りの西園寺亜矢華さん大復活で、俺も安心ですわ。なーっはっはっは! これは西園寺亜矢華さん風の笑い方やでー。なんつってな!」
『はりゃー、何時もの西園寺亜矢華さんモードに戻りましたねモアー。それにしても、彼女もあの様な年相応の乙女な顔をしたりするのですねモアー。私自身も初めて見ましたし、何だか安堵した気持ちになりましたよモアー』
『ふむう。何時もの西園寺亜矢華は、「ザ・鉄の女」のイメージでありますからな。今さっきのは紛れもなく、
『んもうー、折角良い感じのムードなのですから、天堂課長も言い方を選びなさいなモアー』
『ふむう。失敬しましたなのである。しかし、西園寺亜矢華の場合は下手に
『いやー、でも私が見た限りでは、新堂圭助君の場合は思春期の男子高校生特有の、単なる性欲って感じですけれどもねモアー。見て下さいよ、あの鼻の下を伸ばした、新堂圭助君のだらしがない顔をモアー』
『ふむう。まあ、
『はれれー? 天堂課長は体を鍛えてはいないのですかモアー? 私は一応美容の為に、毎日のヨガくらいはやっていますよモアー』
『ふむう。それなのであるが、先日煜とそう言った話になったのである。煜は格闘技などは一切やっておらず、自身の喧嘩最弱である自説が妙に面白かったのである。それは、「ふん。僕はお笑いを極める者である。殴る蹴るを極める必要は無いのだ。ふん。芸人は見るからに弱そうな方が良い。喧嘩が弱そうなのに強気で喧嘩腰に喋るから面白いんです」との事なのである』
『ほほぉー、彼らしいと言えば彼らしい持論ですねモアー』
『ふむう。だが直後に透かさず、「ふん。と言うのは建前で、鍛えるのが面倒なだけだ。ふん。だから何か強くなる道具出してよー」と来たもんなのである』
『ははぁー、彼らしいと言えば彼らしいボケですねモアー』
『ふむう。なので、「ふむう。吾輩はドラ○もんか。ジムにでも通えなのである」と、秒で即答し、至極真っ当な意見をかまして差し上げたのである』
『あははー、もっと気の利いたボケで返しなさいよモアー。仮にも天堂課長は焔煜君のお笑いのお師匠様でしょうがモアー。……おっとー、そろそろ良いお時間ですねモアー。ではでは、ぼちぼち本日の生配信は終了致しましょうかねモアー』
『ふむう。
『はい皆様ー、今回もモアイチャンネルを視聴して下さり、どもどもどモアーなのでしたモアー。次回配信は通常通りゲーム実況でお会い致しましょうモアー。天堂課長も、お忙しい中を助っ人、どもどもどモアーなのでしたモアー。
『ふむう。お心遣いサンクスなのである。うむう。日本に舞い戻ったらば、又番組参加へのお声を掛けて下されなのである』
『はいー、了解致しましたなのですモアー。それでは以上を持ちまして、モアイチャンネル特別編、「逮捕の瞬間! 高校生芸人二十四時」を終了したいと思いますモアー。ではではー、皆様又観てねモアー(「みんな観て観て観ーティア」とか言う挨拶
『ふむう。改めてどもどもどモアーなのである。うむう。バイバイなのである』
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