第13話 かるた遊び。(前編)
前回、風邪を引いたけれど、休み休みいろいろ用事をこなした、みたいなことを書きましたが、その中に、在宅勤務させてもらってる会社へ打ち合わせに行く+親の通院の付き添いという丸一日がかりの用事があって、体調のせいもあってなかなかつらかったです。。。
帰り着いたのは夜の22時前。
駅に迎えに来てくれた夫のM夫くんが、私が久しぶりにJRに乗っての遠出をしたからなのか、「で、今日はどういう一日だったの?」って、本当にこういう言い方で訊いてきたんですよ。
いつもは私の方から「ねぇねぇ、聞いてよ〜 あーだったんだよ〜こーだったんよ〜」って、起こったこと(主にトラブル)を逐一報告(←愚痴とも言う)するんだけど、この日は「あぁ、疲れたぁ〜〜」と言ったきり、私が黙っていたせい??
一瞬、意味をはかりかねて、「どういう、って?」って訊き返したら、「だって、出かけたら何かしらネタが起こるのがみさえくんでしょ?」って言うんですよ。
そう言われてみたら、確かにこの日は取り立てて大きなトラブルはなかったような感じで、私も自分から話す態勢ではなかったんだけど、そういうふうにわざわざ訊かれたので思い返してみて、「話すとしたらベスト3は、〇〇と〇〇と〇〇かな〜」と話し始め、気づけば、小ネタ程度のことながら、できごと全部を話してました。
すると最後にM夫くんが「犬も歩けば棒にあたるじゃないけど、みさえくんが歩けばネタにあたる、だね」って言ったんです。
私、前に書いたかもしれないけど、自分のこと「ネタを呼ぶ女」って言ってたことがあって、ある時、それはもうイヤだと強く思ったことがありました(平穏に暮らしたいから)。
その時、「これからは、何か起こってもいちいち人に言わないようにしよう」と固く誓ったのです。
なぜなら、何か起こるたびに、友だちとかにこのことを話さなくちゃと思い、「ねぇねぇ、聞いてよ〜」ってこと細かに話すので、ネタが喜んで私に寄ってくるようになっている=ネタを自ら引き付けているのではないかと思ったからなのです。
結婚してからは誓いをすっかり忘れて、また何でもしゃべる私に戻っていて、普通の世間話が苦手だったらしいM夫くんを閉口させていたものでした。
でも、M夫くんが上記のように訊いてきたってことは、私のそういう話を聞くことにすっかり馴れたということでいいのでしょうか?
それはさておき。
「ネタにあたる」って言われたあと、その出来事たちがかるたにできるってこと? って思って、ちょっと考えてみました。。。(ヒマなわけじゃないんですが)
◆タクシーに 乗る時”頭突き”は お約束
まずその日の朝はタクシーを呼んだんだけど……ふだんの車乗り降りではほぼぶつけることないのに、なぜかタクシーに乗る時って、頭ぶつけません?
で、この日もイヤというほどガツンとやって、運転手さんに「わ、大丈夫ですか!?」と本気で心配されました。。。
◆コンビニで まさかの”棚がスッカラカン”
今までも、駅併設の同じコンビニで何度も何度も朝ごはんを買ったけど、こんなこと初めて。
いや、こういうことって時間帯によってはあるのはわかってるけど、どうして、あと〇〇分しかない!! って時にこれに遭遇するの!? って思ったよね。。。しかもこの日はお昼の分も買いたかったから、パンコーナーにわずかに残ってた菓子パンだけでガマンするってわけにもいかず。
なので、品出ししてる店員のおばさん捕まえて、「おにぎりとかは、あと何分待ったら来ます!?」って訊いたら、5分くらいですかね〜 とか言うので、待ちましたよ。
カートが到着してからは、ほかの店員数人と大わらわで、10段くらい重なった商品トレイ(
店員A「おにぎりは何を?」
私「梅と、五目ごはん的なのを……」
A「梅、さっきあったんですけど。。。あ、先に五目ありました!!」
店員B「はい、梅もこっちにありました!!」
A「サンドイッチは?」
私「ハムとたまご的なやつ……」
店員C「ハムとたまご、こっちにありました!!」
とか、せまい店内中に響き渡るようなやり取りしながら探し出して、やっとこさご購入。
地味に恥ずかしかったんですけど!?
◆持ち物を 全部持っても 抜けている
昔に比べたら、てか、昔は、そんなに忘れ物しなかったと思うんだけど、いつからか「いつも必ず何かを持ち忘れる」ようになってしまい、必ず持って行くもののリストをおでかけの種類ごとに作ったらってM夫くんにも言われて(M夫くんも忘れ物大王だけど、どっちか言うと、持って行ったものを忘れて帰ってくる方が多い)、今回は「今度こそ、全部持ってきた!!」と自信満々でJRに乗った。
そして、座席に落ち着いてからふと思い出したのが、「加湿器のスイッチ切ってくるの忘れた。。。」ってことでした。
完全に盲点だった!?
◆おむすびが ころり落ちれば シミがつく
気を取り直して、朝ごはんを食べようと、大騒ぎで購入したサンドイッチの封を切ったら……もうわかってしまった。私の苦手な「ナマ玉ねぎ」が入っている、と。。。
いつも自分で選ぶ「ハムたまごサンド」には、そういう種類のものは入ってなかったはず。
これが、自分で選べなかったことの災禍だ。。。と諦めて、その一切れは申し訳ないけど捨てることに。
てか、いつからこういう種類のサンドイッチが登場していたのかしら!?
そして、さらに気を取り直して、今度は大好きな五目おにぎりを食べていたら、残り三分の一くらいってところでボロンと床に落ちてしまった(´;ω;`)
しかも、落ちる途中でダウンジャケットにもシミがついた。
まったくついてないし、もったいなさすぎるし、クリーニング代も痛い。
捨てられたサンドイッチの呪い!?
◆リュックサック 開いてるチャック 要注意
なんだかんだ言って、目的の駅には着いた。
で、さらに電車に乗るんですけど、交通系カードをスマホケースに入れてるので、リュックを背負ったまま、小さい外ポケットのチャックを後ろ手に開けてスマホを出した。
そして、リュック背負ったまま電車に乗って座って、降りた駅で改札に向かう時のこと。
「今、私のリュックのポケットのチャック、ずっと開いたままだよね。もし私が、人のリュックのチャックが開いてるのを後ろから見つけたら、絶対に声をかけるよね」と何となーく思ったんですよ。
そして、階段を経てあとちょっとで改札という時、「すみませーん」という女性の声が後ろから。。。
振り向くと果たして、「あのねー、ここのチャックが開いてるの、危ないから、閉めちゃっていいですか?」って!!
私は思わず目を見開いて、その人を見つめてしまったよ。
やっぱりだよ、やっぱりいたよ、そういう人が!!
もうおかしくておかしくてしょうがなかったんだけど、丁重にお礼を言いつつ、いま改札したらこれ(スマホ)をすぐまた入れるので、大丈夫です、とニッコリした。
その人、恥ずかしそうに、あら、そうだったのね〜ごめんなさいね、よけいな声かけて、って。
いえいえ、私はいろんな意味でうれしかったです(≧∀≦)
◆エスカレーター ぎりぎりメンテに間に合わず
そんなんで、なんかニマニマしながら改札を抜けて、コンコースの角を曲がってエスカレーターにさしかかると、その乗り口でおじさんがゴソゴソしてる。
えっっ? 今まさに「メンテ中」みたいに書いた衝立てを立てようとしてる!?
ふと見上げれば、私の少し前を歩いていた人たちが、悠然とエスカレーターに乗って上がって行っているのが見えた。
これは。。。_| ̄|○
行列が、必ず自分の直前で切られるっていう、いつものアレがこういう形で発動してしまったってことなの!?
見事にやられて、長い長い階段を上って、風邪引いてて体調もよくないせいでゼイゼイハァハァのヘロッヘロになりました。。。
(まさかの二話続き! 後編へ続く)
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