第9話 1日に100回くらい謝った件。

少し(?)ご無沙汰しました。

でも、このくらいのスパンでも、書く気になれることが、個人的にはうれしいです。。。


書く気になれる、というか、書かないと気がおさまらないというか???


それにしても、世の中、どういう仕組みで何が発動されて、そのような摂理になっているのか???

って、心底疑問に思うことってないですか!?


私も、そう思うことがいろいろありますが、今日はその一つが見事なまでに発動されました。。。


まず、発端は昨日だったのかもしれない。


何時か忘れたけど、私のプライベートスマホの画面に「OSアップデートのお知らせ」が入っていたのです。

以前は、そのせいで動作が重くなったりすることがあってイヤだったので、ずっとアップデートしないでおくのが常だったんだけど、結果、アプリのバージョンが合わなくなったりして、今度はその文句を言ったりするもんだから、夫のM夫くんから「だから、アップデートはつどちゃんとやっておいた方がいいんだよ〜」って呆れられてた。


さらには、端末が劣化して機種変更しなくちゃならなくなった時に、古いバージョンのままだとデータとか設定の移行が自動で(?)できないみたいなことがあって、その時もM夫くんから「だから言ったじゃん」とか「それ見たことか」的な視線を送られたり、しかも、自動だろうが何だろうが自分で設定とかできなくて、いつも(一生のお願いで)やらされるハメになるのはM夫くんなので……さすがに今の機種に変えてからは、私もまじめにアップデートを受けて立つことにするようになっている。。。


というわけで、昨日はそのお知らせが入ってはいたんだけど、「今すぐは困る」と思って無視する気満々で普通にロック解除してスマホを使おうと思ったら、「今夜アップデートするならパスコードを入れろ」と指示してきたわけなのです。

ここで入れないとスマホが使えないみたいだったし、夜中に勝手にやってくれるのはいつものことなので、パスコードを入れて、それから普通に昼間スマホを使って、夜は普通に電源コードをつないで寝ました。


で、今朝。

起きてスマホの手帳型ケースのフタを開けたら、待ち受けにメッセージ着信の通知が。。。

それをタップすれば、普通はそのメッセージをダイレクトに開けるはずなんだけど、なぜかフリーズしたんですよねー


なので、電源入れ直そうと思って電源ボタンを長押ししたんだけど、何も反応しない。。。

その後、いろいろ試してたら、いちいち動作に30秒くらいかかるってことがわかり、ラインとかアプリによっては開く途中の画面のまま動かず、30秒くらいすると落ちる、の繰り返し。トーク画面が開きさえしないのです。


私は頭の中で夫のM夫くんに叫んだ。

「言う通りにアップデートしてたら、動かなくなったんですけどぉ〜!?」


これはM夫くんのせいだ。。。


私の中では、完全にM夫くんが悪いことになった(笑)


さておき、そのあと時間を置いて見てみても、反応しないか、超絶遅いかのどっちかで、こんなの使えないじゃんってなりまして、もう諦めて家電いえでんから某Sのショップに電話。

事情を伝えて、そういう相談には対処していただけるか訊くと、二つ返事で来てくださいとのこと。もう機種変更しないとダメな時期なのかもしれませんね〜♪ って感じだ。


その前に病院に薬をもらいに行かなくちゃならなかったので、そのあとで行くというアポを入れ、まずは病院へ。

いつもどおり、午前の診療時間ギリギリに駆け込んだのだけど(その方が待たされないから)、なんと、「先生がたった今、大腸カメラに入ってしまったので、30分くらいかかるかもしれません」とのことで、午後に出直していただいても……と打診されたんだけど、某Sのショップのアポがあるので、「すみません、待たせてもらってもいいですか?」と、まずここで1回、ギリギリに駆け込んだことを謝ったわけです。


そのあと、薬局でペイ○イで支払いしようとしてスマホを出して、タップしても画面が暗いままなところで、「そうだった、スマホ使えないんだった」と思い出し(忘れててとっさにスマホ出した自分にもビックリだ)、すみませーん! と今日2回目謝りながら現金を出す。


で、終わってみればショップのアポまでまだ20分くらいあるってことで、余裕をかまして銀行に寄りました。

その駐車場から車を出す時に、出口近くで別の車が急に出てきて、とっさにペコリと謝る私。あとで、私が悪いんじゃないんじゃないかと思ったけど、もうここまでで今日の3回目謝っていた。


そして、いざ某Sのショップへ!


担当のお兄さんが待ってましたとばかりに寄ってきて、私は促されるまま商談スペースみたいなところにドカリと遠慮がちに座って、これなんですよ〜とスマホを出して見せました。


お兄さんが画面をタップすると、パッと起きるスマホ。すぐにパスコード画面を出してきた。

軽く訝りながら、パスコードを入れると、すぐに解除になるスマホ。


お兄さんが画面をスライドすると、スラスラと2枚目3枚目の画面を出してくるスマホ。


え!? さっきまで暗いまま起きもしなかったのに!?

たった30分前も、ウンともスンともでしたけど!?


私はお兄さんからスマホを奪い取ると、あちこちアプリを開けたり、画面遷移したりしてみた。


——全然サクサクやん。。。


わざわざアポを取って来店した。

だって、何をどうやっても動かなかったじゃん。。。


それを嘲笑うように、なんで今、こんなに普通にサクサク動くわけ!?


まさか、このショップの中に、何か特別のWi-Fiでも飛んでるんじゃないかと、空中をキョロキョロと見回しながら、私の頭の中には、これまでの人生で何度も起きた同様の場面がフラッシュバックした。


家電とか家の設備とかが突然不調になり、修理の人を呼んだら、その時は不調な症状がまったく再現されない、という、(私には)よくあるアレ。


まさかの今回、ここでそれが発動されるとは!?

まったく油断していた。。。


私は平謝りで、何度もすみませんすみませんと頭を下げながら、どうやってもフリーズしないスマホをいじり続けた。

正常に動くことを、なぜか呪いながら。


お兄さんはやさしく、いいんですよ。とおっしゃる。


それから、ピカピカの営業スマイルで「こんなことになったのも、替え時ですよーってことかもしれませんし、おうちに帰ったらまた動かなくなるってこともあるかもしれませんので、どうです? こういう新しい機種に変更しませんか?」と来たもんだ。。。


手には、自分の2台のiPhoneを持っている。

これはナントカで、これはナントカで、と型番もアピールしてくる。


が、こっちは、「と、言われましても。。。」って感じだ。

だって、全然壊れてもないし、不調でもなくなったわけなので、変える意味がわからない。

てか、私はスマホデビュー割りみたいなかなりお得なプランに入ってるので、それをフイにするのももったいないし。。。


なので、こうして時間を取っていただいたのに、何の用もなくなってしまったことを、また何度も謝った。


するとお兄さんは、せっかく(!?)こうして来ていただいたので、一応、いま機種変更するとしたら……ということでご参考までに、お見積りだけ出させてください。

それで、検討していただけたら(って何を!?)、と一歩も引かない構えだ。


しょうがない。

ここに来てしまったのが、もうこういう運命ということなのだ。


ほしくもない見積もりを出してもらうことに恐縮しながら、「(お手数をおかけして)すみません」と、また何度か謝った。


とにかく、見積もりを受け取ればいいだけだ。首をタテに振らなければいいだけだ。

と、自分に言い聞かせて、待つ。


見れば、待合いコーナーみたいなところに、おばさんがさっきからずっと座っている。

こっちはもういいから、早くあっちのお客さんの応対に切り替えてくれたらいいのに。


そして、途中でショップに電話が入ったり、別のお客さんが来たりと、さらに私も待たされ、やっとお兄さんが戻った時には「プリンタの調子が悪くて、時間がかかってすみません」と言われた。


——うわの空で見積りの説明を聞く。


それから、「もうちょっと様子を見たいので、もしまた調子が悪くなったら、こちらのショップで機種変させていただきますので、今回はホントごめんなさい」と、また何度か謝った。


すると、お兄さんは「もうちょっとお安い機種もあるので、そっちも見積もり出させてくださいね、ちょっと待ってください」と来た。


えー、ここまで来て、私が変える気がないことをまだわかってもらえないの!?


と、半ば白目になりながら、またしょうがなく待つ。


その間、待っていたおばさんは「急いでないから、今日は帰ります。また来ます」と店を出ていった。

私はそのおばさんの後ろ姿に、私のせいでごめんなさーい!! と謝った。

マジで、かわいそうになった。

だって、どんな見積もり出されようと変える気のない私に店員がかかずらっている間に、もしかしたら買う気満々だったかもしれないおばさんが諦めて帰っちゃったんだよ!?


ほんとにごめんなさい、だよ。。。

私が来てなければ、あのおばさん、今ごろルンルンと新しい機種持って帰れたかもしれないのに。


それから本当に、すごーく待たされた。

プリンタが不調ってのが本当なら、そっちを買い替えた方がいいですよって言いたいくらいだった。


——またうわの空で説明を聞く。


それから、また何度も謝りながら、「じゃあ、この端末がすぐに不調になるように祈っていてください」と私は言った。

そしたらお兄さん、「あはは、そうですね」だって。。。


やっと無罪放免!

と思って、あらためて謝りながら腰を上げると、しかしお兄さんはこう言った。

「おうちに帰ったあとに不具合出なかったかどうか確認させていただきたいので、ご帰宅後にお電話してもいいですか?」と、無罪放免許すまじな構えで。


狙った獲物は逃さないって、こういうことだ。。。


って、感心してる場合じゃなくて、これでも無罪放免されないとは、私はどんだけ重い罪を犯したっていうの!?

と思いながら、帰宅する時間を告げると、今度こそお開きにしてくれた。長かった。1時間くらいかかった。


私はショップの出口まで見送りにくるお兄さんにまた何度も何度も「すみませんでした」と謝り、車に乗って、お兄さんが店内に見えなくなったのを確認して、やっと息をつけたのでした。


たぶん、朝からここまでで70回くらい謝った(体感で)。

もちろんM夫くんにも、濡れ衣着せたこと、いや、完全な八つ当たりしたことを、心の中で謝った。


だけど、これで済まない案件が、今日はもう一つあったのでした。。。


(続く)

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