第3話中学時代2

11月にもなると雪が降り始める。

こうなると魚は寒くて無理で。

野兎の罠が主流で、林の中に湧き水の場所の周りに罠を仕掛ける。

学校でも真冬になると漁師を3人程頼んで大きな唐松林を全員でホーホーと叫んでウサギを追い出し、逃げたウサギを漁師が鉄砲で打ち取る。

学校田で取れたもち米でお餅を作り、野兎のお肉と一緒に食べるのが農業祭だった。

湧き水の傍には草も生えるのでそれが目当てで寄って来る。

伴線の罠にかかったウサギも人が行くとあばれるが、持って居る棒でたたき殺して持ち帰る。

今になって思えば非常に残酷な事では有るが、山村で生きてゆく為の知恵だ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る