それでも行かねばならぬ
泣き連ねた夜はどこだ
無力さを嘆いたあの日はどこだ
そこで僕は何を後悔して
書き連ねた想いを忘れてはいないか
「報われなかった」で片付けられない
無数の涙と悔恨の先に出会った今日
勇んで出ていった場所に何度も帰っては
「何も変わらねえ」と吐いた恨み言を持て
過去を無かったことには出来ないから
それならその過去を肯定できる未来に行きたい
それを「やる」か「やれないか」じゃなく
もう「やるしかない」旅立ちの日
「過去は置いていけ」なんて言わないぜ
その後悔があったから言える言葉があって
その記憶があったから助けられた事もある
過ぎ去った人の記憶だって置いてかないぜ
今でも思う弱音はポケットへ
下手な卑下は弾薬箱へ
またいつか来る『傑作』の為の貯金
いるかいらないかを判断するのは結局僕だから
見送りなど誰もいない
だが今日がスタートとするなら丁度良い
失ったものはこれから取り返すまで
この旅路を成功させる為には『過去』は大事だ
もう二度と帰ってこないと心決めたが
どうせいつか帰ってくるんだろ、知ってるよ
それならその時少しでも笑えるように
今朝荒天でも行かねばならない
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます